動きながら考える

(2020年7月9日付け「学年だより№53」より②) 【ちょっと悲しいスタディ・サポート】 早くも結果が帰ってきた。個人シートは近日中に渡す。私は各自のデータも含めて、真っ先に目を通させてもらった。あまりほめられることはない。まずは次のデータ…

金閣焼失70年

(2020年7月9日付け「学年だより№53」より①) いかにも梅雨らしい天気が続いている。もっとも「梅雨らしい」などと呑気なことを言っていられるのは幸せなことで、九州はたいへんなことになっている。しかも、今やそれが年中行事。昨年もまったく同じ…

山本直純のこと(2)

拙著『冼星海とその時代』が刊行されてから間もなく1年になる。タイトル通り、その本の中で、私は冼星海(しょうせいかい 1905~1945年)という作曲家の生涯と、彼が生きた時代状況とを考察した。中国国内に共産党と国民党との対立がありながら、外…

山本直純のこと(1)

山本直純(1932~2002年)という人を初めて知ったのは、ご多分に漏れず、「大きいことはいいことだ」という森永のチョコレートCMでだった。その後長い間、私は山本を仰々しく騒々しいただのタレントだと思っていた。それなりに優れた音楽家だと知…

東京で感染者が増える理由

今朝は最近になくいい天気。このブログでも、最近「船」に言及することがなかったが、今日は久しぶりで我が家の沖に少し珍しい船が泊まっていた。見るからに水産高校の練習船。双眼鏡を出してきてファンネルマーク(煙突のマーク)を見れば岩手県の練習船「…

USJには行きません(補)

昨日の記事について、少し補足をしておこう。 1ヶ月余り前、今の1学年が来年度の修学旅行の素案を作るにあたり、たまたま学校にやって来た業者に、他の学校がどれくらいUSJに行っているのか尋ねてみたところ、驚くべきことに、公立と私立とを合わせて、…

USJには行きません

(6月30日付け「学年だより№52」より②) 【みんなで USJに行くことはありません】 修学旅行について、現時点で新型コロナウィルスとの関係でどのように考えているかという保護者アンケートを行った。校長が保護者の意向を聞きたいと言って実施したも…

井上ひさしの作文教室

(6月30日付け「学年だより№52」より①) 日曜日の新聞(河北)で左のような訃報(注:ミルトン・グレイザー氏91歳のもの)を見つけた。今や世界中に氾濫する「I❤○○」というデザインは、あまりにもシンプルであるが故に、ほとんど自然発生的に生まれ…

「てしまった」考(2)

さて、「垣間見てけり」→「垣間見てしまった」、「心地惑ひにけり」→「心が動揺してしまった」をどう考えるべきだろうか? 私は「完了形」とは何かについて、かつて若干の考察をしたことがある(→こちら)。それは、中国語をヒントに考えてみると、完了形が…

「てしまった」考(1)

古典の授業で口語訳をする際、「にけり」「てけり」という完了+過去の助動詞を訳すのに「~てしまった」とするのをよく見る(英語の授業における完了形の解説でも同様のことをしているはずだ)。最近も、『伊勢物語』第1段「初冠」について、次のようなプ…

新生活様式への違和感・・・河北新報掲載の拙文

今日の河北新報「持論時論」に、私の文章が載ったので紹介しておく。見出しは新聞社が付けることになっているので、どうなるかな?と心配していたが、「『新生活様式』への違和感 人間関係への影響危惧」となっていた。そのものズバリ。悪くない。 「物事と…

「夢」を問い直す

(6月23日付け「学年だより№51」より②) 【「夢」を問い直す】 今年度第1回の進路希望調査の結果は、両学科を合わせて次の通り。 就職62名 進学292名 (注:ブログでは詳細省略 就職希望者の少なさ=進学希望者の多さが際立った学年である。特に…

太陽に手を合わせる

(6月23日付け「学年だより№51」より①) 今日は沖縄戦の終結記念日。沖縄戦とは何か?なぜあれほど悲惨なことが起こったのか?そこにはどのような人間の性質が表れているのか?・・・戦争の歴史を学ぶことは、常に豊かな教訓を私たちに与えてくれる。 …

新鮮!!『零の発見』

毎日の通勤に使っている電車は、高校が授業を再開した6月1日以降、だんだん混むようになってきたが、大学がまだ授業を始めていないらしく、石巻で座るのに困るという状態ではない。本当に助かる。 毎日、乗っているのはほぼ同じ顔ぶれだ。だからと言って、…

黒人差別は「他山の石」

(2020年6月16日付け「学年だより№50」より) 梅雨に入った。今のところ、雨はさほどでもないが、空気は重くなった。学校での服装も「猛暑時対応」になってはいるものの、まだまだ序の口。温暖化の進行もあって、おそらく暑い夏が待っている。 とこ…

修学旅行の準備を始めるよ

(2020年6月6日付「学年だより№49」より②) 【修学旅行の準備を始めるよ】 今日はちょうど修学旅行開始6ヶ月前。本来であれば、普通科は既にクラス別研修の計画を終えていた時期だ。 お金のことなどもあるし、早くも明日からビジネス科の調べ学習が…

大丈夫、大丈夫

昨日も今日も、多くの場所で真夏日、あるいは猛暑日になったらしい。一方、我が塩釜・石巻は、よく晴れて日射しは強いが、爽やかな乾いた風が吹いて、快適そのもの。ドイツかポーランドあたりの真夏のようだ。 6月に入り、高校が一斉に授業を再開した結果、…

産業構造転換のチャンス

学校が始まって1週間が過ぎた。始業時刻を1時間遅らせ、40分×6コマという変則形ではあるが、5月末の駆け込み通知で「クラスを2分割」はせずに済み、全員マスクという以外には違和感のない新学期になっている。出席率も上々。生徒たちは、何事もなかっ…

学年目標(2)

(6月1日付け「学年だより№48」より③) ⑥ 人の気持ちを思いやり、円満な社会生活ができるようにする。(「己の欲せざる所、人に施すこと勿れ(自分がされたくないことは人にするな)」という言葉は、『論語』に2回繰り返して出てくる道徳の原点である。…

学年目標(1)

理由は憶えていないのだが、昨春「学年だより」を発行し始めた時は、最初の4枚を公開していない。したがって、年度当初、生徒に提示した「学年目標」も公開していなかった。今年はそれを2回に分けて公開する。 (6月1日付け「学年だより№48」より②) …

春の盛りの新学期(?)

(6月1日付け「学年だより№48」より①) ようやく、実質的な新学期が始まった。暦は既に「水無月」である。 これから梅雨が始まるのに・・・?もちろん、それは新暦(私たちにとっての普通のカレンダー)が旧暦と相当大きく違っているからである。今年の…

「匿名」は卑怯だ

女子プロレスラーの木村花さんが死んだ。自殺だったようだ。出演していたテレビ番組での言動に対し、SNS上でかなり激しい批判を受けていたらしい。 ネットの世界での口汚い誹謗中傷によって人が傷つく。あぁ、またか、と思う。同時に、そういうことを可能…

おいおい、しっかりしてくれ

(5月26日付「学年だより」№47より②) 水曜日に2年生普通科を対象にメールを配信した。「課題は22日締め切りですよ。ただし、某組の古典学習課題集は、指示ミスがあったので2回目の登校日でも受け付けますよ」という内容のものだ。 「ミス」という…

驚き!漢字の表現力

(5月26日付「学年だより」№47より①) 雨降りで、庭仕事も散歩も出来なかった土曜日の午前、私は自宅で道楽である中国史のお勉強をしていた。読んでいたのは、1929年に書かれた中国共産党の内部文書である。 見たことのない文字が目に止まった。「…

初オンライン会議

昨日の午後は、教職員組合の教文委員会というのに参加した。なんと、「オンライン」である。もともと、楽と便利=文明に対する不信感並々ならぬものがある上、新型肺炎問題が浮上してから、何かにつけて「オンライン」と言われるのが気にくわない。「オンラ…

類は友を呼ぶ

こんなに痛快なことはない。黒川検事長の賭け麻雀→辞任が、である。安倍首相が、検察までを意のままにしようと企んだに違いない、極めて不正・強引な法令解釈変更によって検事長になった人物である。賭け麻雀そのものは、一般人がやったなら他愛もないと笑っ…

9月新学期論について

コロナ騒ぎのドタバタの中で、我が宮城県知事が、まったく突然、新学期を9月にしてしまえ、と発言した。周りはどう反応するだろう?と思っていたら、今や、政府が真面目に検討を始めるに至っている。 実現可能性についてはまだまだ予断を許さない。また、世…

あらゆる場面で「主体性」を鍛える

(5月19日付け「学年だより№46」より②) 【生活の全てで「主体性」を鍛える】 〈エピソード1〉落とし物らしき教科書が届いた。名前は書いてある。電話をかけようとする担任に、私は「そんなことする必要ないよ」と言った。〈エピソード2〉メーリング…

ゴミ箱は昇降口

今日は登校日だった。とは言え、奇数クラスのみで、しかも、午前が出席番号奇数、午後が偶数という超変則形。昨日は一斉に教室の消毒で、今日も、午前と午後の間に消毒。アルコールが手に入らないのか、次亜塩素酸の希釈液を使うので、椅子や机の塗料が剥げ…

すさむ心について

授業のない(=生徒が来ない)学校で何をしているのか?と言われれば、答えに窮するのだが、なんだか疲れる。会議はほとんど毎日ある。会議で最も頻繁に耳にする言葉は「今のところは」だ。「おそらく」「かも知れません」「だろうと思います」といった表現…