モットー or スローガン?

月曜日、東京オリンピックの「モットー」なるものが発表された。「United by Emotion」というのだそうだ。オリンピックの公式ホームページによれば、「大会モットーとは、大会ビジョンを研ぎ澄まし、大会の主催者が世界と共有したいアイデアやコンセプトの本…

休日が多すぎる

どこの学校でも同様だと思うが、私の勤務先でも今、来年度の予定表というのを作っている。なかなか大変な作業だ。 3年生は、生徒が選択した進路に応じて、多忙のピークが異なる。私の勤務先のように大学進学も就職もいるという学校は大変だ。多忙のピークが…

世の中とはそういうもの

(2月17日付け「学年だより№39」より②) 【可能性を感じた学年集会・・・】 学年集会で1年間を振り返るのに、「パネルディスカッション」の形はどう?という案が出た時には、パネラーになってくれる生徒がいるだろうか?という心配をしていた。ところ…

富士山の標高はエベレストの2倍

(2月17日付け「学年だより№39」より①) 新型肺炎の勢いが止まらない。発生源とされる中国・武漢は、中国の近代史(日本との関係も)を考える上ではとても重要な町だ。私も、自分の学問との関係で、わずか数日ながら訪ねたことがある。その時世話になっ…

イスラム世界の香りの文化・・・ラボ第22回

昨晩は、「ラボ・トーク・セッション」第22回であった(→出発点)。今回の講師は文化人類学者の縄田浩志・秋田大学教授(正式には特別貢献教授!=特に大きな学問的業績を上げてきた教授を、期限付きで特別待遇にするもの)、演題は「イスラーム世界の香り…

永遠に遠い南極(2)

学校長が書く推薦書にも、たくさんの注文(お願い)をした。校長は、「今回で最後ね」とさんざん念を押しながらも、要望をよく聞いてくれた。私がこれだけは必ず書いて欲しい、とお願いしたのは、現行の制度によると、あと8年間常勤で学校にいることが出来…

永遠に遠い南極(1)

一昨年の春、私が南極観測隊の「教員派遣プログラム」に応募した顛末を連載した(→こちら)。その時は自信満々。南極に行く前=何も見ていない、体験していない時点で作るという得体の知れない授業案がどう評価されるかは不安だったし、自分というものをアピ…

自力でハードルを越えよ

(2月10日付け「学年だより№38」より②) 【自力でハードルを越えよ】 考査なんて「勉強」のごく一部でしかないので、そのことを分かってもらうためにもあまり大騒ぎをしないようにしているのだが、今年度最後ということなので、少し思うところを書いて…

少雪の蔵王

(2月10日付け「学年だより№38」より①・・・ただし、スペースの都合でかなり限られたことしかかけなかったので、こちらは本来書きたかった形で書く。実際の「学年だより」とは相当異なるがご容赦を。) 少し真冬らしい気候となった週末、蔵王に行ってい…

桜を見る会

石巻の今日の最低気温は-4.7℃、最高気温は-0.1℃。わずかに0.1℃分だけながら真冬日であった。やっと冬だ、という気になる。雪もほんの少しだけ降り、うっすらと白くなった。 一方で、日はずいぶん長くなった。6時15分過ぎに自宅を出る時には、…

佐渡の「英雄」

先週の水曜日、仙台市内で佐渡裕指揮する兵庫県芸術文化センター管弦楽団の演奏会に行った。平日だし、チケットも少し高価だったのだが、佐渡裕とプログラムの魅力に抗しきれず、のこのこと出て行くことになった。 プログラムとは、オール・ベートーヴェンで…

エンドロール

(2月4日付け「学年だより№37」より・・・出しましたよ、というだけの記事) 2月になった。古文の授業でやった通り、2月のことを古来「如月(きさらぎ)」と言う。語源についてはいくつかの説があるようだが、「衣更着(衣を更に重ねて着る)」が変化…

物を大切に使う文化を!・・・県美術館移転について

一昨日、「学年だより」の裏面に、宮城県美術館の移転についての新聞記事を貼り付けた旨書いた。生徒が相手のプリントで、生徒には自分で是非を考えて欲しいので、あえて私自身の思いは書かなかった。この場に書くことにしよう。 他県の方にはよく分からない…

楽しいというだけで価値あり

(1月31日付け「学年だより№37」より②) 【何のために学ぶのか(3)・・・楽しいというだけで価値あり】 キャンパス集会での校長の話をきっかけに、何のために学ぶのか、ということについて2回に渡って書いたが、どうも話が堅苦しく(←私の性格?)、…

四季桜の怪

(1月31日付け「学年だより№37」より①) ほとんど雪というものを見ることなく、1月も今日でおしまい。異常である。 さて、私が愛する塩釜神社の境内では、モミジと入れ替わるように、境内に数本ある四季桜が咲き始め、今も花を付けている。「四季」と…

ぞろ目の演奏会

いろいろと多事で、なかなか更新できずにいた。多事の中身は、もちろん学校の仕事ではない(笑)。それでも、誘われれば飲みに行くし、音楽も聴きに行く。というわけで、昨日は仙台フィル第333回定期演奏会に行っていた。指揮は角田鋼亮、曲目は藤倉大の…

何のために学ぶのか?(続)

(1月23日付け「学年だより№35」より②) 【続・何のために学ぶのだろうか・・・?】 より質の高い「面白さ」が分かるようになるために学ぶ、というのは前回の話(→こちら)。補足的に、もう少し続けて考えてみよう。学ぶ理由は大きく分けて二つ。 「自…

今年の年賀状から

(1月23日付け「学年だより№35」より①) 私が毎朝訪ねる塩釜神社は、ようやく初詣のための様々な施設が片付けられた。日曜日には、年賀ハガキの抽選があった。お正月もずいぶん遠くなった、という気がする。 さて、年賀ハガキの番号チェックをしながら…

何のために学ぶのか?

(1月16日「学年だより№34」より②) 【何のために学ぶのか?】 ビジネス科の諸君はキャンパスが違うため聞いていないが、1月8日、東キャンパス集会で校長が語ったのは、何のために勉強するのか、ということだった。ごく簡単に言えば、勉強しなければ…

不完全な方がいい

しばらく更新をしなかった。特に理由はない。気分が乗らなかったのである。 暖かい。先週から今週にかけて雨が3日降った。昨日少しの間だけ雪に変わり、そのタイミングで書いた以下では、「少し寒くなってきた」になっているが、その後雨に変わった。1月の…

すったもんだの冬季課外

(1月8日付け「学年だより№33」より) 穏やかな天候に恵まれたお正月だった。私は、80歳を過ぎた母親が年末に手足を骨折した都合などあって、仙台市郊外の実家でじっとしていた。特に事故報告も入っていないので、諸君はいい年末年始を過ごせたのだろ…

衝撃の年始(イラン編)

奇しくも私は、年末12月16日の「学年だより№31」でイランとアメリカとの歴史的関係に言及した(→こちら)。その際、スペースの都合と、生徒に自分で調べる余地を残すという親心から、なぜアメリカとイランの仲が悪いのか、ということには触れなかった。…

衝撃の年始(C・ゴーン編)

年末年始の報道で、私にとって衝撃的だったのは、おそらく他の多くの人と同じだと思うが、保釈中のカルロス・ゴーン氏が出国(逃亡)に成功したことと、アメリカによるイラン軍司令官の殺害であった。多くの人が言及していることなので、私ごときが付け加え…

お賽銭後払い

年末に、実家の母(82歳)が手足を骨折などしたこともあって、どこに行くということもなく、長く実家でじっとしていた。明日の御用始めを前に、今日、自宅に戻った。 9月末以来、右膝に水がたまる。ぷくっとふくれるだけで、痛いとか動かしにくいというこ…

謹賀新年 2020年元旦

まず、今年の年賀状の文面から。 謹賀新年 2020年元旦 お元気で、よい新年をお迎えのことと存じます。 おかげさまで、我が家も一同元気に過ごしております。 私は体調良好をいいことに、少々飲み過ぎ気味。夏には念願かなって、南アルプスの3000m峰…

少子化の中で哲学

いつぞや書いたことなのだが、私が教員として何をライフワークにしているかといえば、それは生徒に「哲学」を教えるということである。自分の担当教科が何か、ということはさほど問題にはならない。 では、「哲学」とは何かと言えば、「それって本当なの?」…

狭い了見を克服せよ・・・冬季課外

昨日に続き、「学年だより№32」を引用するところなのだが、いきさつが分からないと理解できないので、まず最初にそれを書いておく。 今日と明日の2日間、「冬季課外」なるものが予定されていた。「やる」ということだけ決まっていて、具体的に何をするか…

年賀状を出そう

塩釜高校は今日が終業式(正確には「キャンパス集会」)。塩釜神社のモミジもちょうど全ての葉が落ち、初詣の準備が始まった。年の瀬を感じるいいタイミングだと思う。 (12月24日付け「学年だより№32」より①) この数日、年賀状を書くのに忙殺されて…

追悼マリス・ヤンソンス

11月30日に、指揮者マリス・ヤンソンスが死んだ。76歳。指揮者としては今からの10年間が円熟の時期だったのに。惜しい。 ただ1度、仙台でヤンソンス指揮の演奏会に行った時の話はかつて書いたことがある(→こちら)。ヤンソンスが曲とオーケストラ…

国家予算を見ながら思う

一昨日、来年度の予算案が閣議決定された。しょせん「閣議決定」に過ぎないのだが、それが「決定」とほとんど、いや、すっかり同じ意味を持つのが最近の日本だ。 総額は「102兆円」という数字が新聞各紙に踊っていたが、正確には102.66兆円なので、…