社会

おめでとう ほやマン(続々)

20日の新聞各紙では、中教審が、教員の教職調整額を、現行の4%から10%以上に引き上げるという文科省案を了承したことが大きな記事になっていた。残業の線引きが難しい教員は、残業代を支給しない代わりに教職調整額=基本給の4%というのが、一律に…

私は「イランに○」

今月1日、ダマスカスにあるイラン大使館が空爆され、イラン革命防衛隊の将官7名が死亡するという事件があった。一般に、イスラエルによるものと言われているが、イスラエルはその真偽について明らかにしていない。 最初、このニュースに接した時、私は顔か…

みちのくウエストライン

4月2日の河北新報に、「石巻新庄道路に調査費 政府、本年度予算に初計上」という記事が出た。政府の来年度予算で、石巻と酒田を結ぶ「みちのくウエストライン」160㎞のうち、石巻と新庄の間、約110㎞について14億5千万円の調査費を計上したのだと…

規則の自己目的化

今日、我が家でウグイスが鳴いた。昨年は4日、一昨年は12日だったから、決して早くない。そう言えば、天気予報で、今年は1月よりも3月の方が平均気温が低い、とか言っていた。初鳴きが遅めだったのは、そんなことも影響しているのだろう。ただし、今日…

ALS嘱託殺人判決について

そう言えば、3月5日に京都地裁で、「ALS嘱託殺人」裁判の判決が出た。翌日、新聞でその記事を見た時、私は目を疑った。なんと、懲役18年である。有罪になるだろうとは思っていたが、まさか18年もの懲役刑とは・・・。 数分後、なんだか変だな、と思…

(史話)工業高校を増設せよ

日曜日に、市立図書館に行ったということを書いた。元々、私は図書館という場所をあまり使わない。私が必要とするような本を、たいていの図書館は置いていないし、本は手元にあって書き込みが出来ないと、何かを書いたり話したりする時の資料として機能しな…

○○している場合ではない

(2月28日付け「担任のお話」№36より①) 2月9日以来、2週間半ぶりである。忙しくて、こんな紙一枚書く暇さえ取れなかった。ついでに言えば、考査までに終了させるつもりだった面談も、半分くらいまでしかいかなかった(ごめんなさい)。 この間に、…

株価、そしてウクライナ

金曜日の新聞第1面には、どの新聞でも、「東証史上最高値」「バブル超え」の文字が躍っていた。 私は、株というものの仕組みがよく分かっていない。ただ、個々の会社の株の値段が上がれば上がるほど業績好調、日本企業の平均株価が上がれば上がるほど日本全…

デジタル・ファシズム

この数日、異常に暖かい。日中は、外を歩くにもジャケットがいらず、少し歩けば汗ばんで、カーディガンさえ脱いでしまう。カッターシャツ1枚だ。我が家では、この数日、ストーブをつけていない。ウグイスが鳴き始めるのではないか?と思うほどだ。どんな夏…

仙台へ、私立へ

先週の金曜日に、公立高校への出願が締め切られた。翌日の河北新報で大きな見出しになっていたことだが、全日制の平均倍率は1.00倍。とは言え、四捨五入の関係で1.00倍=募集定員と出願者数が同じとなるものの、実際には出願者数の方が全県で31人…

裏金問題と政党交付金

中学3年の愚息が、テレビのニュースを見ながら、「首相の、質問された時に、たくさん話しながら、実は全然答えていない、あの技ってすげぇな」と言う。さすがは我が息子。「愚」息などと呼んでは失礼、まったくその通りだ。 明らかにYESかNOかで答えら…

「せこい」のはどっち?

先週の日曜日、地元紙である河北新報で、宮城県内17市町の小中学校100校で、教員が学校徴収金で物品を購入した際に、ポイントを得ていた事例が248件あったとして報道された、と思ったら、翌日には県立学校(高校と支援学校)48校でも223件の同…

畜産の環境負荷

(2月1日「担任のお話」№34より) 今日から2月。古来、2月のことを「如月(きさらぎ)」と言う。語源については諸説あるが、「衣更着(衣服を更に重ねて着る)」という説が有力らしい。この1週間、昼間の時間の延びは一気に加速した感じがするが、ま…

斜めから「能登」を見る

能登の地震について、絶えずものを斜めから見ている者の視点で書いておく。 1月1日、地震が発生した時、私は仙台市郊外の母の家にいて、家族6人でトランプに興じている最中であった。「これで最後ね」などと言いながらカードを配り終えた瞬間、その室内に…

若者の政治参加

(1月17日付け「担任のお話」№32より③) 裏面:1月7日付け河北新報「壁を破る進撃者たち」欄を貼り付け。取り上げられているのは、白坂里彩さん(19歳)で、見出しは「若者の政治参加 対等に議論できる場模索」。 (ブログ用の補足:この記事の発端…

日本人の意識

(12月22日「担任のお話」№30より②) 〈余談〉 自分では絵が描けないにもかかわらず、何かの縁で美術部の顧問をしているため、時々美術室に行く。美術部の生徒とのやりとりはともかく、壁に貼ってある授業で作った作品を見るのが楽しい。もちろん、M…

子どもを大切に

(2023年12月14日「担任のお話」№29より②) 表面)12月6日付け石巻日々新聞より、「ダークマターって何もの ラボトーク参加者募集」を貼り付け。平居コメント)私の一般市民向け教養講座「ラボ」。一流の専門家の話は文句なしに面白いし、そう…

学ばない人たち

一昨日の夜、家族でテレビのニュースを見ながら、「学ばない人たちだなぁ」とぼやいていた。言うまでもなく、官房長官が政治資金規正法に触れることをしていたことが確定的になったのに、本人も辞意を示さず、首相も更迭を考えないことについてである。 岸田…

アナログはどこへ?

(2023年12月8日「担任のお話」№28より) 今日は太平洋戦争の開戦記念日。82年前(1941年)の今日、マレー半島・コタバルへの上陸と、ハワイの真珠湾攻撃とによって、あの無謀で悲惨な太平洋戦争が始まった。終戦記念日( 月 日←空所に適当な…

遠景と近景

(2023年12月1日「担任のお話」№27より) 早くも師走。よく「先生が走り回るくらい忙しい月」だと説明されるが、おそらくそれはウソ。ただ、今月をもって今年は終了。早いっ!!と驚く事実は変わらない。 【「始業」の意味を考えよう・・・】 私が…

頑張れ南三陸高生!

(2023年11月20日「担任のお話」№26より) インフルエンザもようやく一段落。先週、多くの感染者が出てよかった。と言うのは、これで考査直前である今週、あるいは考査中に欠席ということが起こりにくいからだ。今日は考査1週間前。 ところで、も…

「言われる。言われるんです」

もはや半月も前の話になるが、今月4日の河北新報「座標」欄に、一般社団法人Sail on Japan代表理事・奥真由美という人による一文が載った。「失敗恐れる子ども 挑戦できる環境一緒に」と見出しが付いている。 それによれば、氏の実感として、最近「思いっき…

情けは人のためならず

ガザの状況が見るに堪えない。前回(→こちら)も書いた通り、イスラエルが残虐な復讐を行うことは予め想定されたことなのだが、それでも、イスラエルの反応は私の予想を上回るようにも思う。 特に驚いたのは、国連事務総長に辞任を要求したという問題だ。温…

テロリストはどちらだろう?

え、また戦争?!と驚いた。単に戦争が始まったというだけではない。ハマスがイスラエルを攻撃したというのが理解できなかったのだ。(→私とパレスチナとの関係) イスラエルを攻撃して、イスラエルがそれに反撃しないわけがない。それは反撃を超えて復讐と…

「個人」が先です

9月19日である。明日からは下旬。めちゃくちゃに暑い。しかも、湿度が高くてねっとりとした真夏の空気だ。 確かに、9月に入ってから1~3℃気温が下がり、湿度の低い爽やかな日もあった。それでも、昨日までに真夏日が5日、熱帯夜が3晩あった。これを…

教育改革に関する複雑と単純

土曜日の午後は、仙台に名古屋大学名誉教授・現花園大学教授・植田健男氏の講演を聴きに行っていた。演題は「『21世紀教育改革』の行方と私たちの課題~コロナ禍以降の教育DXの展開」。 約2時間に及んだお話は決して分かりやすくなかったのだが、後から…

また田んぼが消える

一昨日の「石巻かほく」という超ローカル紙トップ記事は、「合庁南に大型商業施設」というものであった。当該地区の大きな写真も添えられている。写真というのは、収穫直前の田んぼの写真だ。 これでまた石巻が更に発展する、と喜んでいる人が圧倒的多数派な…

恥ずかしい国際卓越研究大学

昨日帰宅したら、レターパックが届いていた。友人H君からで、内容物に「CD not for sale」と書いてある。何だろう?と思って開けてみると、トヨタ・マスタープレイヤーズ・ウィーン(→この団体について)の未開封CDだ。 2000年4月27日に札幌コン…

ゼロか100かではない・・・SODA問題

日本全国どこでもであろうが、とても暑い日がまだ続いている。石巻では、この2日間、夜にほんの少し気温が下がって、熱帯夜を脱したが、何しろ昨日の最高気温は36℃。今日はずいぶん涼しくなったなぁ、と思っていたら、33℃だったとか。昨日より3℃低いと…

トリチウム放出

福島第1原発から、トリチウムを含む処理水の海洋放出が始まった。 風評被害対策ということが、事前にずいぶん言われたが、風評というのは極めて感情的なものであって、科学的、論理的に説明すれば発生しないというものではあるまい、と私は思っている。また…