震災

澤村製硯

そう言えば、先週の日曜日、雄勝に行った理由を書いていなかった。 澤村製硯という会社、もしくは、その会社に関する情報を探しに行ったのだ。澤村製硯とは、文字通り硯を作る会社である。東日本大震災前は、雄勝の町の真ん中当たりにけっこう大きな店があっ…

雄勝の「壁」

3連休の中日、ちょっとした事情があって、家族で石巻市雄勝に行った。震災後2回目であるが、前回は確か2011年9月(震災後半年)だったから、10年ぶり以上ということになる。巨大な防潮堤建設に関するニュースや記事を見ては、「げんなり」と言うか…

所謂「震災もの」について

昨日は、ラ・ストラーダの映画会に行った。近年、「選べる」ということが、絶対善の価値であるかのように言われるが、私はあまりそうは思っていない。世の中には選べない方がいいことだってたくさんある。例えばこの映画会。面白そうだなと思う会だけ行って…

津波伝承館と楽しい焚き火

我が家の眼下に広がる石巻南浜津波復興祈念公園(39㏊、76億円!!)という大緑地は、中央に「みやぎ東日本大震災津波伝承館」という丸いガラス張りの建物がある。広さ1300㎡。屋根は斜めになっていて、その1番高い部分が、その場所を襲った津波の…

我が家の「庭」が完成!

今日は日曜日。基本的に休日出勤はしないことにしているのだが、半日ほど学校に行った。明日、C型肝炎(→の記録)が治った後の定期検査に行くことになっていて、午後から年休を取ることにしてある。半日年休を取るために、半日、日曜出勤をしなければならな…

完全なすれ違い

(ブログの読者の方へ:冒頭は2017年4月5日記事の焼き直しです。ごめんなさい。震災との関係で、今月だけで既に2回リンクを張ったので、今日は張りません。) (3月17日付け「学年だより№84」より①) 2週間を超える長い休校期間が、ひとまずは…

この映像ならいい

特にすることもなかった今日の午前中、珍しく妻と連れだって散歩に出かけた。3月11日に、我が家から階段をとことこ下って2分の所に、震災伝承交流施設「MEET門脇」というものがオープンした。建設者=運営者は「公益社団法人3.11みらいサポート…

震災10年よりウグイス

季節に関する我が家の大イベントが一昨日あった。ウグイスの初鳴きである。最初に気付いたのは私だった。少し離れた所から「ケキョ」と一声聞こえただけだったのだが、その声の質から、ウグイスだとすぐに分かった。同じように、「ケキョ」だけが、その後何…

牡鹿半島の牡蠣

そう言えば、書こうと思いながら忘れていたのだが、先週の土曜日、朝から牡鹿半島の狐崎という浜に行った。ここの某氏の所から、毎年お歳暮の牡蠣を全国10軒ほどに送っているのである。お金の支払いに行けるタイミングが、この日しかなかった。 牡蠣の産地…

高盛り土道路が象徴するもの

今日は、朝から学校に行き、来週から始まる定期考査の問題を作ったりなどした後、仙台市郊外に一人で住む母の生活支援に行った。最近、老化による衰えがひどいので、一人暮らしにひやひやしつつ、できるだけ毎週行くようにしている。先ほど「生活支援」と書…

犠牲者名を残す愚

今日は、勤務先の高校が「芸術鑑賞会」だった。なにしろ、県内最大の公立高校。学級減の影響で、私が赴任した3年前よりは100人近く減ったとは言っても、生徒数は1100人を超える。教員を入れると1200人だ。全員を収容できるホールというのが、宮…

すてきなショパンと怖いベートーベン

我が家のすぐ下、東日本大震災の津波に襲われ、その後火事で焼けた石巻市立門脇小学校を長らく覆っていたカバーが外された。この校舎は、震災遺構として部分保存が決まっている。そのための工事を始めるに当たって、全貌を公開するために覆いを外したのだ。 …

相変わらずもやもや

我が家では、ほぼ当初の予想どおり、台風によるダメージはほとんどなかった。風雨はそれなりに激しかったが、その音で眠れないということはなかった。しかし、朝起きてみると、眼下に広がる南浜町(建設中の復興祈念公園)が海のようになっていた。防潮堤の…

戦争の教訓(教訓は普遍化されなければならない)

戦争の反省は戦争にだけ生かされるべきものでもない。なぜなら、全ての行為は、等しく「人間」から生まれるのであり、すると当然、「人間」の性質を反映するからである。 私は被災地に非常に冷たい被災地の住人である。そんな私が最も冷たい目を向けているの…

「あかつき」復活と宇宙飛行士の教訓

土曜日が授業参観とPTA総会だったので、今日は代休。我が家の桜は満開だし、特に予定もなく、よく晴れて最高の休日となった。海は真っ青。2時半過ぎに「宮城丸」が工業港方面から漁港方面へと走って行った。ああ、水産高校航海類型の遠洋航海実習が間も…

防災は全員の総合力、のはず。

先日、例によって東日本大震災後の人間の動きについて、悪口雑言を書いたが、その後、今年初めて卒業生が出た多賀城高校災害科学科に関する新聞記事を読んだり、来年度の防災主任を誰がする、といったような勤務先での議論を聞いていて、むずむずとした違和…

人間の愚かさ

何度か書いたとおり、朝、塩釜駅で列車を降りると、学校へは直行せず、塩釜神社の境内を一回りする。これはますます強固な習慣となっている。学校に行く日で、塩釜神社に行かない日というのはほとんどない。それどころか、5時ちょうどに定時退勤できた日は…

教員の働き方改革

四国で運動不足になった上、寒くなってから夜のジョギングをサボりがちで、体の動きはいまひとつパッとしない。1月2日に東北本線館腰駅近くにある実家から、五社山、外山を往復(2時間半近くかかった)したらすっかりバテてしまい、少し哀しい気持ちにな…

美しく哀しい室戸岬・・・四国旅行(6)

高知での2日目、桂浜と室戸岬へ行った。今回の旅行期間中でもっとも天気に恵まれた1日である。穏やかに晴れ上がり、気温も上がって、カッターシャツ1枚で外を歩くことが出来る。 そんな桂浜は美しかった。龍馬が愛した場所だ、などという能書きはどうでも…

不憫なキツネ

昨朝の5時半過ぎことである。布団の中にいた私を、妻がリビングから声を潜めて呼んでいるのが聞こえた。何事かな、と思いながら、起き出して行ってみると、妻が庭を指さしながら「キツネ、キツネ」と言う。見れば、確かにキツネがいる。私も同じ場所に25…

ブラック・被災地巡検(2)

【大川小学校】 ここについては、私も甚だ胸の痛む場所で、係争中の訴訟については割り切れない思いがあるものの、あまりエゴだの愚かさだのと言うつもりはない。「三角地帯を避難場所としていた」「裏山に逃げるべきだった」といった報道を実感として理解し…

ブラック・被災地巡検(1)

昨日書いたとおり、昨日は県内外の高校教員10名あまりを案内して、石巻界隈の被災地巡りをしていた。とは言え、仙台発8:30。私は9:45に旧河北町の道の駅「上品の郷(じょうぼんのさと)」で合流し、10:00発でツアーの後、石巻市内でバイバイ…

バスのミステリー・ツアーまたは温暖化

今年もまた「記録的な」大雨だ。昨年よりも更にバージョンアップした感じがする。実際、今年の死者・行方不明者は150人にもなろうかという勢いだ。 私は極端なる環境主義者、温暖化に関する悲観主義者なのであるが、多少気温が高くても、すわ「温暖化だ!…

大川小学校裁判と石巻市議選

どれほどの価値があるかはわからないのだが、メモ的に記録しておこうと思っていたことがあるのをすっかり忘れていた。5月20日に投開票が行われた石巻市議会議員選挙である。 直前に、大川小学校の控訴審判決というのが出て、敗訴した市はそれに対して上告…

やむを得ない決定である

大川小学校裁判における2審、仙台高裁判決について、今日の夕方、石巻市議会は最高裁判所への上告を決めた。何かにつけて私の考えと政治的決定は相反するが、この件については私も同じ判断だ。2審判決は1審判決に比べて、津波の予見可能性を認めた分、よ…

何もかも間違い

今日は3月11日。東日本大震災から7年目である。我が家からの景色は更に変わった。南浜復興祈念公園の工事が急ピッチで進んでいる。すこし東に歩くと、北上川では堤防工事だ。マリーナとなる予定の場所付近では、何のためなのか、日曜日以外は連日くい打…

再読『新・平家物語』・・・宿命について

昨日、通勤の電車内で読み続けてきた吉川英治『新・平家物語』を読み終えた。ずっとこればかりを読んでいたわけではなく、時々、必要があって他の本を読んだりもしていたとはいえ、おそらく読み始めたのは昨年11月の上旬かと思うので、ほぼ丸々3ヶ月かか…

震災後の「命の森」・・・ラボ・トーク第9回

昨夜はラボ・トーク(→説明)第9回だった。今回の話者は、石巻専修大学准教授、環境調査、生態系保全修復技術の専門家・玉置仁(たまきひとし)先生。2006年に文部科学大臣による若手科学者賞を受賞したという、石巻専修大学の誇る気鋭の学者である。演…

石巻の小さなコミュニティの物語

寒い。家族の強い要望で、昨日、我が家でもついにストーブを点けた。 さて、今日の午後は、映画を見に行った。映画館ではなく、三陸河北新報社のビルである。青池憲司監督「まだ見ぬまちへ−石巻・小さなコミュニティの物語」。先月28日に監督から、映画が…

旧門脇小学校の整備方針に関する説明会

今日の午前中は、市の中央公民館で行われた「旧門脇小学校校舎の震災遺構整備方針に関する説明会」というのに行った。 私がこの会を知ったのは昨日の河北新報でである。「被災校舎どう残す 石巻・説明会を前に」という紙面の4分の1をも費やした大きな記事…