音楽

「我が祖国」=熱演<共感

昨日は、仙台フィルの第329回定期演奏会に行っていた。下野竜也の指揮によるスメタナ「我が祖国」全曲である。 指揮者によるプレ・トークの中で、下野氏は仙台フィルにおける「我が祖国」演奏史をたどった。それによれば、仙台フィルがこの曲(全曲)を演…

仙台国際音楽コンクール

今日は仙台国際音楽コンクール(SIMC)・ヴァイオリン部門の入賞者ガラコンサートというのに行っていた。既に有名な話かと思うが、仙台では2001年から3年に1度、協奏曲を課題曲の中心とするピアノとヴァイオリンのための国際コンクールを開催して…

ショスタコーヴィチ(3)

先日、我が家の庭の生ゴミを捨てている場所からカボチャの芽が出て、勢いよく伸びているという話を書いた(→「ショスタコーヴィチ(1)」冒頭)。いつになったら花が咲くのかなぁ、と思っていたところ、3日くらい前から咲き始めた。特に予定のない今日、朝…

ショスタコーヴィチ(2)

ショスタコーヴィチの最もよき理解者は、チェリストのロストロポーヴィチとソプラノ歌手であるヴィシネフスカヤ夫妻であったことは間違いないと思われる。ショスタコーヴィチ研究の権威であるファーイも、ロストロポーヴィチ夫妻が実質的な亡命のためソ連を…

ショスタコーヴィチ(1)

どうしたら消費するエネルギーを減らせるか、ということを非常に重要な問題意識として持っている私は、半年ほど前から、生ゴミを庭で処理することにした、という話はいつぞや書いた(→こちら)。それは今でも継続している。自然の能力というのは偉大なもので…

輝くステージ・・・吹奏楽部の定演

昨日、実家から石巻に戻ってくる途中、多賀城市文化センターで行われた塩釜高校吹奏楽部の定期演奏会に寄り道をした。旧塩釜高校と塩釜女子高が統合して10年目で「第9回」。それは2011年に東日本大震災のために定期演奏会を開催できなかったからであ…

一体化する流儀

昨日、拙著の3校を返送し、少し身軽になった。今日からまだ休みが7日間=1週間もある。この1週間あまり、酒を飲みに行くこともなく校正に没頭していたのだが、1日だけ作業を休んだ。26日(金)、「トヨタ・マスタープレイヤーズ、ウィーン」の演奏会…

「奔放」と言うに尽きる!

昨晩は、ファビオ・ルイージ指揮デンマーク国立交響楽団の演奏会に行っていた。ファビオ・ルイージについては、以前、彼がN響を指揮した時の演奏について、少し書いたことがある(→こちら)。私よりも3歳年上なのだが、メトロポリタン歌劇場首席、ウィーン…

ウグイスと調和する音楽

昨日は、二つの音楽会を「はしご」してしまった。 まず行ったのは、仙台フィルの第326回定期演奏会である。今年、仙台フィルの「指揮者」という地位に就いた角田鋼亮という人が、定期演奏会にデビューするのと、プログラムの面白さから、早い時期にチケッ…

ロト=シエクルの「春の祭典」(4)

グラズノフは、タネーエフが隣室で自作の交響曲をピアノで演奏するのを壁越しに聴いて、それが終わった瞬間に姿を現し、完全な形でピアノで弾いてみせたそうである。ショスタコーヴィチが述べている逸話だが、一方、そのショスタコーヴィチも、レコードで1…

ロト=シエクルの「春の祭典」(3)

さて、私は大きな期待を胸に、買ってきたCDを聴いてみた。ところが困ったことに、普通の「春の祭典」に聞こえた。「え?この録音がどうかしたの?」という感じだ。聴き慣れていた「春の祭典」との違いに鮮やかな衝撃を受けることを期待していた私は、すっ…

ロト=シエクルの「春の祭典」(2)

「レ・シエクル」というのはフランス語で、英語に直せば「The period」、すなわち「正にその時代」というような意味で、このオーケストラが、曲が作られ発表された時の演奏を再現するという理念を持って作られたことをよく物語っている。この本「ピリオド楽…

ロト=シエクルの「春の祭典」(1)

昨年末、家族で四国へ行った、ということを書いた。その際、暇つぶし用に何の本を持って行こうかと考えた。私はスマホを持っていないにもかかわらず、旅行先で読書の時間を取るのは容易でない。何しろ、移動中は必ず地図を手にして景色を見ているわけだし、…

音楽は魔術…ラボ第15回

昨晩はラボ・トーク・セッション(通称:ラボトークまたはラボ)第15回であった。私は12日(水)がNIE高校部研修会(懇親会付き、仙台)、14日(金)が職場の忘年会(仙台泊)だったので、少々疲れ気味。 さて、今回のゲストは作曲家で石巻専修大学…

これこそが「粋」

ふと気が付けば、2週間半にわたって更新していない。あと2週間くらいは滞りがちになるような気がするが、生きている証拠だけ示しておく。 この2週間半の大事件といえば、アメリカの中間選挙と、カルロス・ゴーンの逮捕だろう。中間選挙は、マスコミでも、…

どっちもどっち、またはバルトークのオケコン

先週末の土曜日は、年度当初の予定によると、中学校の文化祭であった。「年度当初の予定によると」などと書いたのは、それが金曜日にに変更になってしまったからである。特別見たかったというわけではないが、一応娘がステージに出る場面くらいは見に行って…

初「せんくら」・・・上野耕平、山中惇史、村治奏一

今日は「せんくら」に行っていた。「せんくら」とは「仙台クラシックフェスティバル」の通称。28日から今日までの3日間に、仙台市内の4会場でのべ87もの演奏会が開かれる。同じく今月の8〜9日に行われた「ジャズフェス」と違って、全てプロ、しかも…

嫉ましきサラブレッド・・・仙台フィル第321回定期

今日は、仙台フィルの第321回定期演奏会に行っていた。指揮は鈴木優人(すずき まさと)。言わずと知れた日本、いや世界のバロック音楽界の巨匠、鍵盤楽器奏者でバッハ・コレギウム・ジャパンの音楽監督・鈴木雅明を父、チェリストでオーケストラ・リベラ…

胸中複雑・・・ラトルの名演とテロップの横暴

昨夜は、Eテレで、サイモン・ラトルのベルリンフィル芸術監督退任記念演奏会の録画を見ていた。ラトルも在籍16年。関係良好だったにもかかわらず、自ら望んでの退任だったらしい。ベルリンのフィルハーモニー(ホール)で演奏会が行われたのは、今年の6…

高まる「マタイ」への期待

昨日の午後は、古巣(と言うのも少しおこがましいけど・・・)仙台宗教音楽合唱団(宗音)の第38回演奏会に行った。常任指揮者・佐々木正利先生の指揮で、オラ・イェイロの合唱作品から4曲、H・シュッツの「ヨハネ受難曲」、C・グノーの「聖セシリアの荘厳…

ハンマークラヴィーア・ソナタ

もはや5日も前のことになるが、今週の日曜日、私は仙台市のパトナホールというところで行われた福原佳三というピアニストのリサイタルに行った。パトナホールも初めてなら、福原というピアニストも初めてである。 心引かれたのは、第一にプログラム。ベート…

マチネーの途中に「瞑想の松」

定期考査中日、2日間とも仙台に音楽を聴きにいっていた。 昨日は仙台フィルの第319回定期、飯守泰次郎の指揮で、ベートーヴェンの交響曲第2番と第3番「英雄」(←ふふふ、まただよ=参考記事)。 いい演奏だったのかどうかよく分からない。曲の持つ力だ…

意外なる熱狂!・・・仙台フィルの現代音楽

昨夜は、仙台フィルの「『日本のオーケストラ音楽』展」という演奏会に行った。会場は青年文化センター。なにしろ、勤務先からは自宅と真逆の方向に電車を2本乗り継ぎ、小一時間かけて行かなければならない。しかも、終演後は最終の快速にも乗れず、1時間…

モーツァルトって何者?

理由はさておき、今更ながらの話、ゴールデンウィーク前半の中日である4月29日、名取市文化会館で行われた仙台フィルの演奏会に行った。もともと別の予定があって行けないはずだったのだが、そちらがキャンセルになってしまったため、これ幸いとのこのこ…

任光「彩雲追月」または「南の花嫁さん」(2)

任光は1900年11月9日に浙江省の越劇の故郷・嵊県の石工の家に生まれた。小学校の頃から、越劇に触れることで音楽的才能を表すようになり、笛やラッパ類の演奏技術を身に付けた。1917年、中学校を卒業すると上海のミッション系大学・震旦大学に進…

任光「彩雲追月」または「南の花嫁さん」(1)

異動の季節である。先月末(30日)、我が塩釜高校でも送別会というものが開かれた。会が始まって早々、K先生が余興としてギターを弾きながら歌を唱った。「南の花嫁さん」という曲である。ご丁寧に歌詞カードが配られたのだが、それを見て私はびっくり仰…

ホセ・アントニオ・アブレウとエル・システマ

今朝、ウグイスが鳴いた。「ホーホケキョ」には至らず、「ケキョ」と一声鳴いただけだったのだが、間違いない、ウグイスの声だ。息子も、「あ、パパ、ウグイス鳴いたよ!!!!」と大騒ぎ。いいなぁ、この年中行事。 そう言えば、昨晩、我が家の駐車場にカエ…

最後は「枯葉」

後半はラヴェル。ラヴェルという作曲家は、特別に好きということもないが、「左手のためのピアノ協奏曲」と「ボレロ」だけで音楽史に名前を残すに値する、と思っている。それほど、これらの曲の斬新なアイデアと音を操る術のすごさは際立っている。 2曲演奏…

野菜の値段とV・ダンディの交響曲

1週間ばかり、更新が滞った。その間に、ずいぶん春らしくなった。先週の半ば、20℃くらいまで気温が上がったからだろうか?今日、我が家の水仙が1輪、花を開いた。そういえば、あっと言う間に野菜の値段が下がった。 今年の冬は本当にひどかった。私は、…

北欧的とは?

3月になったから、というのか、一気に春らしくなってきた。 先週末は、まず第2回の登山部顧問冬山研修会に出席した。場所は国立花山青少年自然の家。土曜日は前回(→こちら)の続きとして、外部講師から低体温症、ビーコン捜索技術(続)とその際のトリア…