バランスが大事



 今日は文化祭の代休日。

 日本シリーズが始まり、我が家の小さな野球狂は、9時までには寝なさい、といくら言っても、テレビにかじりついて離れない。厳しく叱るようなことでもないので、黙認の形となる。テレビが付いていると気になるので、私も動けない。家族それぞれが、どちらかのチームのにわかファンになって応援している。私は阪神だ。出身が兵庫県だから(この件については少し説明が必要→こちら)、というわけではない。 鉄道は大好きだが、携帯電話は大嫌いだからである(笑)。

 ところで、夏休みが終わった頃から、久しく(・・・と言うほどでもないか?)腰痛に悩まされずに済んでいる。職場で隣の机を使っているA氏が、腰痛で今や休職寸前となっているのを、同情しつつ他人事として見ていられるのが不思議な気分だ。

 原因として思い当たることがひとつある。我が家の小さな野球狂との野球練習だ。仕事から慌てて帰って、毎夕方、明るさのある限りは練習に励んでいた。今は日が短くて平日はできないので、もっぱら土日。月曜日ながらお休みの今日も、保育所の昼寝が終わる時間を見計らって迎えに行き、日没まで野球の約束(週末の二日間付き合えなかったから)。我が家から徒歩10分あまりの所にある石巻小学校の校庭まで出向いて、けっこう長い時間(長い時には2時間半!)練習に励む。土日の場合、たいてい貸し切り状態の校庭で、キャッチボール、ノック、トスバッティング、フリーバッティング、そして再びキャッチボールで上がり。ま、こんなところ。

 少し話は親バカめいてくるが、6歳の息子とキャッチボールを始めたのは5月のことである。当初は3メートルくらいの距離で、軽い下手投げの球を放ってやっていたのに、あっという間に腕を上げ、今や少年野球の標準サイズ、すなわち投手〜捕手16メートルでも普通にキャッチボールが成り立ち、支援物資としてもらった安物の少年用グローブでは、パシンという音と共に手が痛む。手加減は必要ない。打たせれば、もちろんボールが転がるからだが、校庭の一番深いところまで球拾いに走らなければならない。見ていた小学校の少年野球チームの監督が、保育園児と知って目を丸くしていたのは、少し気分がよかった。

 息子との野球練習の何がいいかというと、いろいろな姿勢を取ることを迫られることである。息子の暴投や打球に反応して、右に跳んだり左に跳んだり、体をねじったりかがみこんだり、2時間くらいぶっ続けで柔軟体操をしているようなものだ。しかも、動きは瞬発的で、ボールを追っているから、いい意味で無理をする。

 夏休み前は「お遊び」レベルだったので、痛む腰を気にしながら付き合っていただけだったが、その後は「野球」になってきたので、私の健康維持に貢献するようになった。あえて教訓めいたことを言えば、何事でもバランスが大切、ということだろうか。思えば、マラソンのように単純な上下動を長い時間繰り返し、腰に衝撃を与え続けるのは、一番悪いのかも知れない。宮水のマラソン大会が11月13日なので、そこへ向けて、体育の授業にまぜてもらいながら、そろそろ練習を始めなければならないのだけれど・・・。