入試で「常識」を問う(続)と生活改善宣言(続)

 貴乃花親方は落選した。これで、相撲協会も面目を少しは保ったというものだ。だが、そもそも処分として理事を解任された人が、1ヶ月のうちに改めて立候補できるというのが、制度として間違い。普通は少なくとも1〜2年とか選挙1回とか、被選挙権を奪うものだろう。

 今週水曜日には高校入試(前期選抜)が行われた。2日がかりの採点も含め、週の大半がその仕事で終わってしまった。
 大阪大学京都大学で、昨年度入試の問題にミスが見つかり、社会問題のようになっているが、宮城県の高校入試でも国語の問題にミスがあった。もっとも、こちらは至って軽微な誤植である。「〜ことはできても」と印刷すべき所を、「〜ことはでできても」と「で」を重ねてしまった、というものだ。昨日の河北新報によれば(←内部情報ではないということの確認)、試験の最中に、某校の教諭がそのことに気付いて県に連絡したが、県から他校にあてての連絡が11校で生徒に伝えきれなかった。そこで、県はこの部分に関連する設問について、全受験者を正答扱いとし、3点を加えることにした、という。
 私は先日、「入試で「常識」を問う」という一文を書いた(→こちら)。その時に問題としたセンター試験の問題よりも、今回の国語の問題の方が、問題が軽微であるが故になお一層問題だ。その「で」が余計であることくらい「常識」で判断しろよ、と思う。受験生は印刷不鮮明な箇所についてしか質問することが認められていないので、「この「で」は余計じゃないですか?」と試験監督に聞くことは出来ない。それにしても、この「で」が「常識」的に解答の障害になるとはとても思えない。試験終了後に「誤植があったから解けなかった」などと文句を言う受験生や保護者がいれば、「これが誤植であることくらい『常識』で判断できなければ、高校に入る資格なんてないっ!」と一喝すればいいのに、と思う。だいたいそういう文句を言う人は、自分が出来ないことの原因を、外側に探そうとしているだけなのである。だから、あまり下手に出ると、逆に、生徒のためにならない。まぁ、「公」の立場としては、なかなかそうは言えないものだというのは分かるのだけれど・・・。
 
 話は変わる。
 そういえば、1月5日に採血をしたということを書いた(→こちら)。その後、結果に触れていないというのは、いかにもデータが悪かったから隠しているみたいだ。心配無用。12日に受け取った結果表には、模範的な数字がずらりと並んでいた。異常値はひとつもなく、境界値に近いものさえない。パーフェクトだ。たった2ヶ月あまり、生活改善に取り組んだだけで、体重は4キロ減り(BMI=23.0)、検査データというのはこれほど劇的に改善されるものなのか、という驚きは大きかった。と同時に、生活習慣病というのは正に生活習慣によって引き起こされる病気なのだな、という納得も大きかった。
 ちなみに、後進のため(笑)、私が取り組んだことを確認しておこう。10月28日の本ブログ(→こちら)で宣言したのは、次のようなことである。( )で実行の度合いを補足する。

・腹八分目で「ごちそうさま」
(できた。ご飯の量は4分の1くらいにしている。それでいて、空腹を感じるわけでもない。いかに今まで無駄に大食いだったか、再認識させられた。)
・パンにバター・マーガリンは塗りません。
(5日くらい禁を破った。それらは、食卓にレーズンまたはレーズンパンがあった時である。レーズンとバター類の相性の良さ、レーズンによるバター類の誘惑は強い。ただ、我が家はほぼ毎日朝がパンなので、そのことを考えると「5日」というのは立派だとも思う。)
・週に1日「魚」の日を増やします。
(1日どころか、少なくとも平均で2日は増えた。安い青魚の代表格=サバとイワシをずいぶん食べた。小出刃を1本買い、面倒がらずに調理した点についても、自分を誉めてあげたい。)
・昼食時の味噌汁は止めて、白湯にします。
(できた。)
・料理の塩分を2割減らします。
(2割をわざわざ計ったわけではないので分からないが、出来たと思う。)
・土日を中心に、週に3日以上は走りに行き、毎日、柔軟体操をします。
(できた。平日なら夜8時過ぎから6キロほど、休日は牧山=13キロか平日メニュー+日和山の階段上り5回以上。出来るだけ標高差を大きくするように心掛けた。加えて、平日の朝は、毎日塩釜神社経由=30分の通勤。柔軟体操は健康状態にあまり関係ないのでは?と思ってサボり気味だが、代わりに、娘と一緒に腹筋をしている。1日20回からスタートして、今は60〜70回。)
・酒席は断らないが、飲む量を減らします。
(酒席の数そのものが多くないので、あまり問題にならず。自宅での飲酒はもともと微々たる量。)

 これらに加えて、油を出来るだけオリーブオイルに変えた。揚げ物もオリーブオイルである。これは、以前スペインに住んでいた友人が、オリーブオイルだけの生活をしてずいぶん痩せた、と言っていたのを思い出したからである。
 一方、宣言はしなかったが、減らそうと思ってなかなか上手くいかないのが甘味である。もともと非常に好きなので、特にお茶やコーヒーを飲むと、つい甘いものに手が出る。身近に置いておかなければいいとも思ったが、一切ないと精神的に不安定となり、落ち着かなくなる。以前、砂糖には中毒性があるという話を聞いたことがある。まずい。中毒だ。大きなお菓子は置かず、飴でごまかすようにはしているが、1日に5個では済まないかも。
 安心は危険である。これ以上、体重を減らす必要はないと思うが、維持はしなければならない。それこそが難しい。とりあえず半年維持を目標に頑張るつもり。