自然についてのとりとめもない話

 暑い。さすがの石巻も、今日は猛暑日になった。高台にあって風通しがよく、比較的涼しいと思われる我が家も、室内気温が33℃まで上がった。湿度が高いのもよくないが、それでも今日は風が強かったのでしのぎやすかった。昨夜は熱帯夜だったらしいが、寝苦しいということもない。
 この暑いのに、我が家の周りでは、なぜかセミ以上にウグイスがよく鳴く。ケキョケキョといういわゆる「谷渡り」にもなることなく、相も変わらずのホーホケキョだ。暑さで頭がおかしくなっているのではないか?と心配したりもする。
 昨日は、石巻市民球場に塩釜高校対古川工業高校の野球の試合(甲子園予選)を見に行った。半ズボンで行ったところ、帰宅してから膝のあたりが痛かゆくて困った。ひどい日焼けである。薄曇りだったし、夏至を1ヶ月も過ぎているからと油断したのがよくなかった。自然の力はすごいのである。
 肝心の野球の試合は、何一ついいところなく0対7、1安打完封、7回コールドで負けてしまった。シートノックの時には、塩釜の勝ちだな、と確信したのに・・・。試合は始まってみないと分からないものである。
 この暑い中、昨日も今日も夕方4時過ぎから牧山コース(→こちら)を走りに行った。水筒代わりに2年ほど使っているペットボトルに水を入れ、手に持って走る。昨年11月から、休日で明るい時間帯に時間が1時間半以上取れる日は、必ず行っている。登り口までの市街地往復があまり楽しくないので、最近は往路に日和大橋を使って周回コースになるようにした、というのが変わった点だ。6月上旬には下草がずいぶん茂ってきて、蛇を踏んだり、蛭(ひる)に吸い付かれたりしたら嫌だなぁ、夏場は止めるか、と思っていたら、6月下旬だったかに刈り払いがされ、快適になった。
 昨日と今日、2日続けてイタチを見た。これは珍しい。今年の春以来、タヌキにも2度会った。どちらも大門崎から零羊粼神社に続く山道風の尾根道でである。1度目は、路上で何かの餌をあさっていたのだが、私もタヌキもお互いに相手の存在に気付いていなかった。私が3mくらいまで近づいた時に、タヌキの方で先に私に気付いた。よほど驚いたと見えて、ものすごい勢いで東側の藪へと逃げていった。私も本当に驚いた。
 ほとんど人と会うこともない静かな道なので、そのうち熊かイノシシにでも遭遇するのではないか?と少し心配している。
 先週は一輪も咲いていなかったのに、今週はヤマユリがたくさん花を開いていた。香りの強烈な花である。少なくとも半径20mの範囲には、その香りを漂わせている。香りがするので探してみると、かなり離れたところに咲いているのを見付ける、というようなことさえある。栄存神社の社務所の周りでは、アジサイが満開だ。もともと梅雨の似合う花である。今週末の暑さの中では、心なしか生気がない。
 山道の途中に、何カ所か緑色の葉っぱが大量に落ちている場所がある。もちろん、そこに生えている木からの落葉なのだろうが、動物にも植物にも明るくない私には、それが何という種類の木なのか、この時期に緑のまま落葉するというのが正常なのか、異常なのか、ということは分からない。暑さに適応できずに立ち枯れ?という不安が頭をよぎる。
 家を出てから日和大橋に向かう途中、整備工事中の南浜地区復興祈念公園予定地を通る。まったく無残な土木工事だ。我が家のウグイスはいいけれど、南浜(雲雀野)に住むヒバリは、これで大量に虐殺されたか、巣を失ったかしただろうな、と思う。
 今日、福島市は7月の猛暑日日数新記録(8日間)を達成したそうだ。仙台空港では、まだ観測を始めて15年でしかないが、史上最高気温(37.3℃)を記録したそうである。「史上最高」「史上最多」は今年何回目だろう?この期に及んでも、マスメディアにおいて温暖化と異常気象との関係についての言及は非常に少ない。人間は「不都合な真実」からあえて目をそらす。
 とにかく出来る限りのことはせねばと、省エネ生活に努めつつ、2年前に河北新報に出した記事(→こちら)を焼き直して朝日新聞に送った。どうやら没になったらしい。いくら繰り返しになっても、温暖化の危機だけは声を大にして何度でも言い続けなければ・・・。とは言え、安倍政権が、国会であれだけのことをしても、なお4割前後の支持率は維持できる国である。どうせ生活環境のためにぜいたくを諦めるなんて期待できるわけがない。熱中症で数百人が死ぬとか、食糧危機とか、ごく近い内にやって来る。絶対にやって来るよ。