新緑の中の桜

 石巻に戻ってからの2日間、素晴らしい天気となった(どうしても「五月晴れ」と言いたくなりますね)。いかにも紫外線たっぷりといった感じの厳しい日射しだが、おかげで新緑は鮮やか、海は真っ青。時折、北上川の河口を出入りする網地島ラインの白い船が、とてもくっきりと爽やかだ。
 不思議なことに、北上川からは土色の水が石巻湾に流れ出ているのが分かる。北上川上流、一ノ関や盛岡で最近雨が降ったのは、先月の30日。ただしこの時は小雨なので、少しまとまった雨というと、先月25~27日までさかのぼらなくてはならない。果たして、その雨による泥水なのだろうか?時差1週間強は少し長すぎるような気がするけど・・・。
 二日間とも、午後から牧山に走りに行った。石巻は20℃くらいでそよそよと風が吹き、暑くも寒くもないなんともいい日和なのだが、それはじっとしていればの話。ちょっと走るとけっこう汗をかく。そこで、今日からは半袖、半パンにした。動きやすさもあって、走っていると実に快適だ。
 標高200mくらいから上に、まだ満開と言っていいようなの桜の木が何本かあって、とてもきれい。何という種類かは知らないけれど、真っ白なのやら濃いピンクの八重咲きやら、花期が遅いおかげで、やわらかな新緑の真ん中に桜が咲いている様は、4月初め頃の桜だけが自己主張しているようなものよりもよほど美しい。
 冬が終わり、水仙も梅も桜も終わったこの時期、我が家では雑草との戦いが始まる。少し精神的に余裕があったこともあって、昨日は垣根の剪定、今日は雑草(主にドクダミ)の除去作業に精を出した。
 垣根の剪定はいつ頃やるのがいいのか知らない。ただ、ボサボサが目に余り、車の出し入れにも多少の障害となってくるので、この時期に切っているだけである。ドクダミだけは頑張って大部分を抜いたが、それ以外の雑草は放置。毎年毎年のことなのだが、後から後からそれなりに美しい花を咲かせるので、「雑草」と言って、おいそれと刈ってしまうわけにはいかないのである。
 きれいに簡単に草刈りをしようと思えば、草が柔らかいうちに刈ってしまう方がよく、花を愛でてから切るとなると、既に茎が相当堅くなっていて容易には刈れない。ではどのタイミングで草刈りをするか・・・これは毎年頭の本当に痛い問題である。
 長い長い10連休も明日でおしまい。明日もいい天気は続くようだが、さてさて何をしようか?日頃絶えずバタバタしている私にとって、そんなことを考えること自体が無上の贅沢だ。