世界の若者は動く

(9月30日付け「学年だより№20」より)

 9月23日(月)、アメリカ・ニューヨークの国連本部で、「気候行動サミット」という国際会議が開かれた。子ども・若者がテーマだったわけでもないのに、これほど若者が注目を集めた国際会議は珍しい。
 本会議でスウェーデンの高校1年生が行った演説(9月25日付け毎日新聞に掲載された「要旨」貼り付け)が注目を集めたのはもとより、それに先立つ9月20日(金)には、温暖化対策を求める若者による世界一斉行動というのが行われ、150以上の国で400万人を超える若者が参加したことも話題になった。
 この一斉行動は日本でも行われたが、26都市で参加者合計は5000人。最大が東京・新宿の2800人、仙台は50人だったという。数万、数十万人の参加があったという欧米との違いは大きい。
(ブログ用の補足:今朝の朝日によれば、主催者である国際環境NGOが、185ヶ国、760万人以上の参加で、「史上最大規模のデモの一つ」だったと発表したらしい。ちなみに、動員数1位はイタリアで150万人、2位がドイツで140万人。日本の5000人は、先週のマスコミ報道と同じ。)
 温暖化の問題に限らず、日本では、特に若者ほど政治や社会に無関心な傾向が強い。10代の選挙投票率なんて悲惨なものだ。現在の政治的決定は、全て諸君の未来を左右する。そのことを忘れてはいけない。(参考:「学年だより№12」及び今日の裏面)

 

【これが現実・・・「売り手市場」の就職活動】
 9月27日現在、63人の結果通知が届き、合格(内定)46人、不合格17人である。合格率は73%で、競争率に換算すると1.37倍に相当する。「売り手市場」と言われながら、要らない人は要らない、4人に1人以上が落とされる。だいたい前回の私の予言(→こちら)どおりだ。これが現実であり、社会の厳しさである。

 

(裏面:9月11日付け朝日新聞「『高校の昼食時、政権の話をした』ツイートに・・・芝山文科相『適切な行為でしょうか?』」を引用
平居コメント:(表面と関係)日本の学生は、おそらく世界で最も政治意識が低い。それは、みんなでより良い社会を作っていくという意識が低い、ということだ。安倍政権に投票しないよう呼びかけたという教師の問題はさておき、私なんかは、昼休みに政治=社会問題について語り合う高校生がいたら、むしろ「偉いなぁ」と感心するだろう。日本の大学生(大人も)が政治を語らないのはなぜか?は分からないが、人が政治を語らないと得する人達が世の中にはいる。誰かな?なぜかな?
8月26日付け毎日新聞「Dr,北村が語る現代思春期」欄「『好き』と『愛』の違い」
平居コメント:古くて新しくて難しくて深い問題)