ウグイスの初鳴き

 今朝、ウグイスの初鳴きを確認した。気付いたのは私だ。「ケキョ」と一声。私が、「あっ、聞こえた?ウグイス鳴いたよ。」と家族に言うと、みんな聞こえなかったらしく、疑わしい目で私を見る。年取って、耳までおかしくなってきたんじゃない?という表情だ。すると間もなく、また、今度は「ケキョ、ケキョ」と鳴いた。こちらは家族の耳にも聞こえたようだ。私は名誉を失わずに済んだ。
 しかし、実は、2日前の夜、私は子どもに「今日、ウグイス鳴かなかった?」と尋ねていた。朝、6時15分に家を出る時、家の南側の藪から、「ケキョ」とウグイスらしき鳴き声が聞こえたような気がしたのだ。私はその後を確かめる時間的余裕がなかった。子どもたちは、聞こえなかった、と言う。そのため、「初鳴き」は認定されなかった。私は今でもやはり、3月5日が初鳴きだったと思っている。
 毎年、ウグイスの初鳴きがいつかというのは、我が家の大きな関心事だ(例えば→2017年2018年)。そのため、初鳴きがいつだったかは大抵毎年記録してある。次の通りだ。

2019年:不詳(3月17日より前)
2018年:3月28日
2017年:4月3日
2016年:不詳(4月11日より後)
2015年:3月9日
2014年:3月29日
2013年:3月13日
2012年:3月4日
2011年:不詳(3月13日より前)

 年によってずいぶん違うものだと驚く。1ヶ月半もの違いがあるのだ。今年の冬は特別に暖かかったが、それでも、今年以上に早かった年もあるのも驚きだ。
 2010年以前は探せない。思い当たる理由がある。東日本大震災の時、震災の発生から2日後に帰宅した時、全滅した南浜町を背後に鳴いていたウグイスの声があまりにも印象的だったことだ(→その時の記事)。「たいへんだ、たいへんだ」と右往左往する人間の対極にあるようなのどかな声だった。だから、それ以降、我が家ではウグイスをひどく気にするようになった。
 ウグイスはひどくありふれた鳥である。それでいて鳴き声の美しさはピカイチだ。今日の時点ではまだ「ケキョ」であって、ホーホケキョにはなっていないが、1週間くらいのうちにはホーホケキョをマスターするはずである。
 というわけで、我が家は今日から春。梅のつぼみもずいぶん膨らんだし、水仙も伸び方に勢いが出てきた。仙台では3月27日に桜が開花するという予報が発表されている。恒例の大イベント「平居家花見」を、今年は4月11日(土)にしようか・・・?家族で、そんな話をしているところ。