黒人差別は「他山の石」

(2020年6月16日付け「学年だより№50」より)

 梅雨に入った。今のところ、雨はさほどでもないが、空気は重くなった。学校での服装も「猛暑時対応」になってはいるものの、まだまだ序の口。温暖化の進行もあって、おそらく暑い夏が待っている。
 ところで、諸君も知っていると思うが、アメリカでは、白人警察官に取り押さえられた黒人が死んだことにより、人種差別の解消を訴える極めて大規模な運動が起こっている。商店の略奪などまでも発生しているとなると、「何の関係があるの?」と理解に苦しむが、とにかく、人種差別の根は深いのである。
 アメリカを旅行しても、そんな差別が今なお残っていると感じられることはまず無い。現地に1年、2年と住んでいる人でも、感じたことがないと言う人は少なくないようだ。日頃は見えない形で意識されることもなく、表面化した時には一気に過激化する。
 他人事ではないかも知れない。人間には、人に認められたい、人よりも優位にいたいという本能がある。しかし、困ったことに、そのための努力はしたくない。そこで、何かの口実を見つけ、誰かを攻撃するのだ。そう考えると、アメリカの黒人差別も、日本で時々問題となる「いじめ」も、違うものとは言えなくなる。「他山の石」にした方がいいかも知れない。


裏面:2020年4月4日付け河北新報より、「数学の難問『ABC予想』京大・望月教授が証明」を貼り付け。
平居コメント:2ヶ月半も前のニュースだが、意識して読んだという人は少ないと思うので、あえて取り上げる。数学の理屈については全く分からないが(分かる人が世界に10人とも言われているので安心せよ)、人間がその世界を大きく広げたことはなんとなく感じられて、私なんかはワクワクしてくるのだが・・・どうだろう?
(これについての本ブログの記事は→こちら)。


*他に、身だしなみの問題などについての記事があるが、今までに書いてきたことの復習で、目新しいものがないので割愛。