爆破予告?!!!

 今日は臨時休校であった。「コロナ」ではない。なんとびっくり、一昨日、学校の爆破予告というのが入ったのである。必ずしも、私が勤務する高校指定ではない。既に新聞等でも報道されていることだが、宮城県気仙沼市大崎市塩釜市多賀城市にメールが送られ、そこにある小中高校全てが対象になっている。多賀城市にある東北学院大学も閉鎖されていたから、大学も含めた「学校」が対象だったのかも知れない。全部で100校を優に超える。加えて、学校爆破後、市内の各駅や市役所で爆発性のあるシランガスをまくとも・・・。他県の自治体に同様のメールが届いている可能性もある。
 これを本当に実行できるとすれば、すごい組織だな、と思う。一方、本気で実行する気があるのなら、予告するかな?とも思う。本気だったら、爆破の後で犯行声明を出すはずだ。おそらくは、「愉快犯」というやつであろう。それでも振り回される。
 一昨日、この件について緊急の臨時職員会議が開かれた時、メールの本文は見せてもらった。犯行計画の意図が書かれていた。なんでも、A大学と敵対関係にあるB大学の教員、学生、同窓生が、A大学に多くの学生を進学させている地区を狙って攻撃することにしたのだそうだ。奇想天外、噴飯ものである。少なくとも、私の勤務校からは、過去数年間でA大学に進学した生徒はいない。けっこう遠くの大学なので、地元志向が極端に強い高校からは、過去20年くらい遡っても、多分進学者はいないだろう。面倒だ。どうせ攻撃するなら、直接A大学を狙えよ、と思う。
 メールの差出人の名前と住所等は書いてあり、連名なのだが、それが本物である可能性はないだろう。しかも、文章の日本語はいろいろ怪しいし、文面と差出人名(肩書き)で、大学名が少し違っていたりする。真面目に相手にする必要なんかあるまい、とは思ったが、市に届いたメールだったこともあって、自治体の方針に合わせるようにという県の指示があり、塩竃市が早々に市内の小中学校の休校を決めたために、高校も休校となった。
 昨日は6校時終了後、すぐに生徒を校地から閉め出し、校内の点検(爆弾探し!)をした。私は、今日も普通に学校に行った。校門には厳重に鍵がかけられ、私服警官が校地内外をうろうろしていた。爆破予告時刻は、12:30。11時から再度校内の点検を行って問題の時を迎えることにした。
 危険回避のため、職員は12時から13時まで外出してもよいというお触れが出ていたので、塩釜神社あたりで弁当を食べながら、校舎が吹き飛ぶ様子を見物しようとも思っていたのだが、校門の鍵を開けて外出する手続きが面倒なので、校舎内に居ることにした。
 そうこうするうち、爆弾とは何の関係もない少し面倒な電話がかかってきたりしたので、それに気を取られているうちに、気付けば爆破予告時刻を過ぎ、12:37になっていた。何の物音もしない。
 職員室からは、JR塩釜駅が見える。シランガスがまかれる予定の場所だ。1時になっても2時になっても爆発した感じではない。ま、当たり前だな。
 そう言えば、昨日、校舎内の爆弾探しをしていた時に、某教室のベランダで、1リットルの牛乳パックを見つけた。開封していないものだが、賞味期限が7月10日になっている。発酵していると見えて、ぱんぱんに膨らんでいた。処理が面倒なので、存在確認だけして、とりあえずそのままにした。あの牛乳はそろそろ爆発する頃だな。そんなことが、ふと頭をよぎった(笑)。
 それにしても、非常に迷惑な話である。こんなことが「無事でよかったね」などと言いながらうやむやになってしまったら、暇をもてあましているまた別の人が、同じことをしないとも限らない。何が何でも発信元を特定し、厳罰に処してほしいものだ(怒)。