季節は巡る・・・白鳥・菊・モミジ

 この数日、毎日本当に気持ちのいい秋晴れが続いている。朝の塩釜神社歩きも快適だ。
 今朝、塩釜神社の別宮の横を歩いていると、壊れたラッパのようなけたたましい声が聞こえた。私は動物の鳴き声に詳しいわけではない。それでも、その声が白鳥のものであることくらいはすぐに分かった。声がした方向を眺めていると、間もなくコンコルド型の美しい編隊を組んだ12~3羽の白鳥が、南東の方に向けて飛んで行くのが見えた。仙台港の近くの蒲生干潟でも目指しているのではなかろうか、と想像した。冬がひどく間近なものに感じられてきた。
 塩釜神社では、先週まで「菊祭り」が行われていた。私にとって通常は「お墓のお供え」でしかない菊も、「作品」として仕上げられたものを見ると、まるで別の花だ。育てた人の熱意や愛情が、花の背後に感じられて好ましい。
 そして、今はモミジが盛り。とは言え、モミジは個体差がとても大きいので、既に7割散った木もあれば、今まさに色づき始めたばかりという木もある。おそらく、あと半月くらいは「モミジのドラマ」(→こちら)が楽しめるのだろう。
 天気予報によれば、明日は久しぶりで曇り。午後からは多少の雨も降るらしい。モミジの葉が輝く太陽に透けて見えるのも美しいが、曇りや雨の日に、葉の中から光があふれるように見えるのも美しい。もしかすると、明日はそんなモミジが見られるかも知れない。