受験の心得

(9月15日付け「学年主任だより№18」より①)


 塩釜神社にたった2本だけある百日紅さるすべり)の鮮やかな濃い紫色の花が満開を過ぎたと思ったら、早くもモミジが先端から色付き始めてきた。晴れている時の日差しは強烈だが、日陰で風に当たると肌寒いほどだし、先週火曜日には、昨年よりも3週間も早い富士山初冠雪のニュースもあった。秋は深まりつつある。そういえば、日の暮れるのが早いこと・・・。


【明日から就職試験 いつも心に「感謝」を!!】

 連日10~20人分の進路関係書類(主に調査書)が、私の所を通過していく。既に、4割くらいの諸君の書類に目を通した。調査書は「厳封(本人も含めて誰にも見せてはいけない)」ということになっているので、おそらく、諸君の目に直接触れることはないだろうが、どれもこれも担任の諸君に対する「愛」があふれる文面になっている。
 さて、先週くらいから一部の短大や専修学校で、既に総合選抜の試験が始まったが、いよいよ明日からは就職試験も本番が始まる。それに先立ち、木曜日には「受験に当たっての説明会」が行われた。そこで強く言われたことは、進学者についても当てはまることばかりなので、ここで確認しておこう。

* 特に大切なのは、事後の「お礼」である。もちろん、先生の所に金品を届けろということではない(笑)。
・試験が終わったら「おかげさまで、無事に試験が終わりました。」
・合格したら「おかげさまで合格しました。」と報告し、
・「この間のご指導ありがとうございました。」とお礼を述べる。
 担任と事前指導担当者の所はもちろんだが、その他どんなに多くの先生のところに行っても構わない。我がことのように喜んでくれるはずだ。
 なお、就職者は合格(内定)した場合、会社に対するお礼(お手紙)も必要である。いずれ指導はあるはずだが、『進路の手引き』を参照しながら自力で準備すること。
 また、報告、お礼は不合格だった場合も必要である。その場合は、次へ向けての指導のお願いも忘れないこと。(不合格は「縁がなかった」ということである。恥じる必要はない。実力不足と思われる場合は、実力アップのためのチャンスとして活用すればよく、やはり恥じる必要はない。)

* もうひとつ・・・「合格後の学校生活を大切に」することも大切だ。
 高校は進路決定のためだけにあるわけではないし、諸君にはまだまだ勉強しなければならないことが山のようにある。多くの人の期待と支えがあっての高校生活、というのも繰り返し言ってきたとおりだ。合格後、安易に欠席する、学習への取り組みが甘くなる、身だしなみが乱れる、というようなことは絶対にあってはならない。むしろ、次のステップに向けた準備期間として、より真剣に学ぶようになるべきだ。それができなければ・・・「あ、その程度の人ね」と評価されることになる。怖い怖い。