暇つぶしの餌食

 小室さんという民間人と、眞子さんという内親王の結婚が実現した。好きな者同士が結婚するのはいいことである。先日もこの問題については書いたが(→こちら)、皇族であるからと言って、人々が男女の問題に干渉するのはよくない。まして、今回は、民間人が宮中に入るのではなく、宮中の人が外に出るのである。
 結婚に関する記者会見でも、事前に提出された質問に問題があったらしく、質疑応答はなしとなった。別にかまわないだろう。今後、二人はアメリカに渡って新婚生活を始めるらしいが、経済問題であれ、セキュリティであれ、パパラッチであれ、いろいろな心配がされていると聞く。
 おそらく、ほとんど問題にならないであろう。今回、この結婚に関して大騒ぎしている人たちは、私が見るに、皇室や日本の品位、将来を本気で心配しているのではなく、単に「暇」なのである。このような人たちは冷めるのも早い。いずれ事件、事故など山のようにある世の中だから、何かが起こることでそちらになびき、小室さんの結婚などすぐに忘れ去って顧みなくなるであろう。おそらく、小室家に新しいスキャンダルでも勃発しない限り、「75日」は続かない。
 暇つぶしのネタにされていたお二人は、本当に気の毒であった。と同時に、いまだ宮中にいる親王内親王は、今回のドタバタを見て、ますます皇族であることを負担に思い、そこに至る道中多少面倒な思いをしてもいいから眞子さんのような道を歩みたい、と思っているのではないか。
 「己の欲せざるところ、人に施すことなかれ。」自分は勝手気ままな生活をしながら、皇族には多くを求めるのはナシだ。普通の人でも、とまでは言わないけれど、常識の範囲で務まる皇族でなければ・・・。