西村賢太氏の訃報について

(2月17日付「学年主任だより№35」より②)


 2月6日の新聞で、西村賢太という小説家の訃報を見付けた。あれ?どこかで聞いたことのある名前だな・・・あぁ、そうだ!と思い出したのは、5月19日付「学年主任だより№6」の裏面に貼り付けた西村氏のインタビュー記事であった(3月31日付朝日新聞「不幸?それは比べるから」)。私が添えたコメントは、「こういう人って、実際に会ってみると迫力あるんだろうなぁ、と思う」である。11歳の時に父親が性犯罪を犯して家庭が崩壊。以後、独力で生活費を稼ぎながら小説を書き、芥川賞を取った。学歴は中卒。54歳での急死であった。
 その後、多くの新聞に追悼記事が載った。大きな存在だったのだな、と驚く(訃報も大きすぎてここに紹介できない)。5月以来、いずれこの人の作品を読んでみようと思いながら、読まないまま今に至っているのは情けないのだが、それでも、あの記事のおかげで、今回の訃報も特別なものとして目に止まるわけだし、作品を読んでみようという思いも生まれてきた。こうして世界が広がっていくのは楽しい。


【(だいたい)きれいに卒業できそうだ】

 学年集会で言ったとおり、今日、登校している諸君については「卒業」が決まった。通年で赤点が残った人も少しはいるが、幸い、卒業に必要な単位が足りないと言って、難しい(不愉快な)判断を迫られることがなかったのは良かった。
 ただし、諸君が「きれいに卒業」できるかどうかは、3月1日の一切が終わった時にしか分からない。残り2週間、塩高生として油断のない生活を・・・。


【私は「卒業式」がしたい!!が、諸君は・・・?】

 今年の卒業式をどうするかについては、9日に学校から文書で案内したとおり、現時点で「未定」である。できるだけ平常通りに近い形態で実施出来るようにしたいと願いつつ、ぎりぎりまで判断を保留しているためだ。
 「こうだったらああする。ああしたらこうなる」と、様々な状況に応じていくつもの選択肢を用意しておくのは大変だ。一方、主役である諸君が無防備では、中止ということにもなりかねない。集会でも言ったが、
・検査結果が出た時ではなく、受けることになった時点で学校に連絡する。
・旅行(特に県外)は出来る限り避ける(行く時は学校に連絡)。
 今日までがリミット。今後、3年生から新たに感染者が出たら、本当に式できなくかもしれないからね・・・。