塩釜勤務終了・・・合唱部と塩釜神社

 そう言えば、今週の月曜日、例によって塩釜神社を通ると、河津桜が開花していた。私が知る限りで3本ある河津桜のうち1本で、花が三つか四つ開いただけだから、私が気付いたのが月曜日というだけでなく、開花は早くともその前日、27日だっただろう。
 我が家の下、南浜復興祈念公園との間に作られていた高盛り土道路の、西側(大街道~明神)が先週、東側(みなと大橋)が今週開通した。これで、石巻市の湊地区から矢本まで、すとーんと直線状に行くことができる。30日、通常は電車で通う私が、学校に置いてあった荷物を引き上げるために車で出勤した時、初めて西側を通ったのだが、信じられないほど早い。わずか数㎞の区間が開通しただけなのだが、5分以上の短縮になる。信号はあるが、自転車はほぼ走れない自動車専用道路同然の道で、甚だ快適。
 だが、言うまでもなく、これは間違い。ただひたすら車を使う人にとってだけ便利な道である。自転車も歩行者も、この道路によって分断された町を移動するのはとても大変。しかも、これだけ快適で早いと、バカバカしくて公共交通手段も使う気にならないのが当たり前である。
 2030年までに二酸化炭素排出量を実質半分にし、2050年までにゼロにする。それができなければ人類は危機に陥る、などという危機感は微塵もない。温暖化がいかに危機的状況かなどということは、誰の耳目にも入るほど言われているのに、どこかの誰かの話。私にはそんな感覚が理解できない。
 ところで、今日から新しい年度になった。離任式は一昨日だったが、昨日は、私が前任校で副顧問をしていた合唱部の定期演奏会だったので、最後の最後までドタバタしていて、今日、新しい学校で着任式、という実感が持てないほどであった。年度末であると同時に平日という3月31日に定演?!と驚く人は多いだろうが、実はコロナ騒ぎで延期を繰り返し、ホールの空きとの関係で、ここにしか設定できなかったのである。
 合唱部の定演とは言っても、実は部員は女子生徒1名。合唱部ではなく、独唱部なのである。ステージは3部構成。第2部を生徒を休ませるための時間としてちょっとしたビデオ上映とはしたものの、生徒は第1部と第3部を一人で歌い通した(私は譜めくり。最後の約1分だけ、バックコーラスとして参加)。
 音楽が好きだから、歌うことが楽しいから、1人であっても部活動として続け、発表もする。この熱意と精神力が歌にも表れる。確かに、プロになれるような歌唱力ではなく、ミスもするのだが、やはり感動的だ。終演後、娘の歌う姿を初めて見たという保護者が、満面の笑みで感動を口にしていた。
 話がぐちゃぐちゃしてごめんなさい。
 昨日の朝は、年に200日以上境内を歩くものの、お参りをすることなどほとんどない塩釜神社で、左右宮、別宮、志波彦神社ときちんとお礼のお参りをした。いつもの倍以上の時間を境内で過ごし、まじまじと建物も眺めてみた。拝殿の左右に柵があって、本殿を間近に眺めることができないのは残念だが、見える範囲でも、やはり美しい。本当に全国有数の神社だと思う。学校が変わって通勤時間が片道1時間15分から15分へと劇的に短縮されるのはいいのだが、毎朝塩釜神社を歩くことができなくなるのは本当に残念だ。
 こうして私の5年間の塩釜勤務は終了。