令和の郵便事情

 昨日から学校が始まった。夏休み中は涼しくて、休みが明けると暑くなる、というのはよくある話。だが、今年はそうでもないらしい。
 今年の夏休みも、私に暑中見舞いはがきを出す、という課題を出した(→昔の記事)。例によって郵便局から「手紙書き方教室」なる教材を取り寄せ、そのテキストを使って7月に授業をし、その上で私に葉書を書いて出すのである。いや、私のクラスだけではない。他の2名の担当者とも意見が一致して、勤務校の全てのクラスでの共通課題とした。
 前回、塩釜高校でやった時には、夏休みに入る前に投函してしまい、学校で顔を合わせているのに暑中見舞いを受け取るといった間抜けな出来事があったり、夏休みに入った次の日に「ご無沙汰いたしておりますが・・・」という葉書が来て吹き出したりしたので、今年は8月1日から15日までの間に投函せよ、と条件をつけた。これなら、休み中の近況報告の価値もあり、ちょうど途中で「暑中」から「残暑」への切り替えもあって面白い。
 8月2日から届き始めるかと思っていたら、最初の葉書を受け取ったのが3日であった。消印は1日だ。この後、石巻とその周辺地区からの葉書が、絶対に出した翌日には届かないことが分かり驚いた。今年度から土曜日の配達がなくなったので木曜日の消印の葉書が届くのはなんと月曜日である。月曜日には、木金土曜日に出した分がまとめて届くので、返事を書くのが大変!!しかも、中央郵便局や市役所の所にあるポスト以外は、たいてい午前中1回だけの集配だ。ということは、月曜日の午後にポストに入れれば木曜日、水曜日の午後なら翌週にしか届かないことになる。
 従来の私の感覚では、県内なら翌日配達、他県でも、よほど遠いところでなければ翌々日配達が常識だった。宅配便が、ほとんど全国翌日配達なのに、午前中に回収した市内郵便が翌々日配達になるというのはまったく理解できない。
 メールと郵便では、通信手段としての性質がまったく違うので、必ずしも届く速さを競う必要はない。それにしてもかかりすぎではないか?土曜日の配達がないのも困ったことで、メールやラインしか知らない生徒たちにしてみれば、極端な時代遅れとして目に映るであろう。こうして郵便も鉄道や路線バスと同様、物好きなマニアのためのものになっていくのだろうか。