2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧

制度と精神の矛盾

私は今年、3年生の授業を受け持っていないのだが、聞くところによれば、今は、丸山真男の「『である』ことと『する』こと」を読んでいるらしい。 甚だ有名な文章なので、私がここで改めて解説するほどでもないと思うのだが、丸山は、学生時代に授業で聞いた…

まずまず評価に値する(選挙結果について)

衆議院議員選挙が終わった。選挙の後には気の滅入る私であるが、今回はそうでもない。最低限、踏みとどまったな、と思う。主語は「国民」である。 「与党大敗」とは言っても、多くの裏金議員が当選し、中には、「無所属」と書いてあって一見自民党には見えな…

ソフトバンクは賢い

野球であれ、サッカーであれ、プロスポーツの試合を見るのは嫌いでない。何しろ私は「一流」ファンで、一流でさえあれば、種目はあまり問わない。どんな種目であれ、一流の動きは本当に美しい。 一方、それらに熱中しすぎることについては、かなり強く警戒し…

ブルックナー交響曲第8番初稿の印象

私は音楽が大好きで、このブログの記事にも「音楽」なるカテゴリーが設定してある。音楽は基本的に西洋のクラシック音楽である。他の音楽にも好きなものはたくさんあるのだが、単に聴いていていい悪いではなく、体系的に知識として整理していくとなると、ク…

我が身に増える病

今年の2月、人間ドックに行った時に、「右目網膜の血管怒張」という指摘があり、眼科で精密検査を受けるようにと言われた。慌てて、知り合いが経営している石巻市内の眼科に行ったところ、「右目は特に問題ないが、左目の視野が一部欠けている。すぐに診断…

「立て、行こう。」

文化祭の話の続き(今日は絶望的に暗いですよ)。 学校の文化祭のみならず、ちまたのイベントが私は苦手である。内容的な稚拙さもともかく、あの膨大な消費とゴミを見ていると、暗い気持ちになるのだ。クラスの企画は飲食店ばかりで、それらが全て使い捨て容…

見たぞ、見たぞ!!

週末、勤務先の高校で文化祭が行われたということは昨日触れた。まずは他愛もないことを書いておく。 2日間の文化祭のうち、初日は校内公開で、8時半過ぎから昼食を挟んで3時前まで、体育館で様々なパフォーマンスが行われた。昨年は、おぉ、これはたいし…

メンデルスゾーンの陰影

昨日と今日、勤務先の高校は文化祭だった。校内公開日であった初日(昨日)、私は16時過ぎに学校を脱出すると仙台に向かった。仙台フィルの第376回定期演奏会である。仙台フィルの定期演奏会は、金曜の夜と土曜日の午後だ。遠隔地に住んでいるため、最…

海上封鎖の恐怖

今週の月曜日、中国人民解放軍は、台湾を取り囲むように設定した6ヶ所の海域で、大規模な軍事演習を行った。台湾総統・頼清徳氏が、今月10日に「中華人民共和国は台湾を代表する権利はない。国家の主権を堅持し、侵犯や併合を許さない」と述べたことが中…

野党で最も勝てそうな人に!

衆議院議員選挙が始まった。なぜこのタイミングで解散が行われたのか、ということも含めて、甚だ腹立たしい選挙である。 抜け道だらけの政治資金規正法改正、総裁選挙で声高に訴えられたことが、次々とあっさり反故にされていく様などを見ていると、当然のこ…

それが正しい感覚?

予告どおり、11日(金)から昨日13日(日)まで、登山の新人大会に役員として参加していた。初日はパーティー行動で他愛もない林道歩き、2日目は禿岳~小柴山の長い山中行動、そして3日目は、スキー場の第1ペアリフトに沿ってリフト終点まで登り、下…

あっぱれ!!神戸のタワマン規制

今年の6月に、鉄筋コンクリートのビルというものは、作る時にも壊す時にも大量のエネルギーを消費する、困ったものだ、というようなことを書いた(→こちら)。仙台にも続々と建設されている高層マンションなんて、今後どうなるんだろう?といつも思う。 そ…

殺虫剤とエアコン・・・カメムシ大発生

今年はカメムシが多い、という話をよく聞く。我が家でも、1週間あまり前に突如大発生した。先週の火~水曜日には、居間の大きな窓になんと56匹のカメムシが集まっていた。幸い、家の中に侵入してきたカメムシはいないので、特に駆除しようなどということ…

血の責任

イスラエルのガザへの侵攻が始まって1年が経った。ガザの惨状はこの1年にわたってずっと見るに堪えない。これをどうにも出来ない国際社会って何なの?と思う。 アメリカが非常に悪い。武器にしても石油にしても、アメリカがストップさせれば、イスラエルは…

農作物を害虫から保護する(ラボ第34回)

昨晩は、ラボ(諸般の事情で正式名称はLab.Talk Sessionだが、私は横文字が気恥ずかしいので、知名度の上昇もあって、今や「ラボ」としか言わない)の第34回であった。2016年7月(→その時の記事)以来、やり方に多少の修正を加えつつ、コロナの時期を…

新著刊行!!『実用「哲学する」入門』

諸般の事情により、一切予告していなかったのだが、間もなく私の新著『アリストテレスもヘーゲルもサルトルも出て来ない 実用「哲学する」入門』が、花伝社という会社から世に出る(256頁、税込1870円)。流通が始まるのは表向き10月7日からという…

教師の献身性

先日、ドイツの新婚さんが来た時に「寒い」と書いたが、その後は、暖かい日が続いていた。気温と言うよりは、湿度の問題である。空気が夏なのだ。そして、今日はまた特別だった。仙台では30.3℃まで気温が上がり、史上初となる10月の真夏日だそうである…

だまされてはいかんよ。

先日、立憲民主党の代表選挙について書いたので、自民党の総裁選挙にも触れておこう。 「政治家は国民の質の反映」と常々言っている私としては、総裁が誰になろうと何が変わるとも思っていないのだが、実際、総裁選を見ていてその思いは強くなった。 私とし…