人物

「一つのメルヘン」(1)

今、1年生で使っている「国語総合」の教科書に、中原中也の「一つのメルヘン」が載っている。もう一人の担当者(凡庸な国語教員ではなく、私が20年以上にわたって尊敬している大先生。既に定年退職されたが、今年講師で来てもらっている)と相談したが、…

ショスタコーヴィチ(3)

先日、我が家の庭の生ゴミを捨てている場所からカボチャの芽が出て、勢いよく伸びているという話を書いた(→「ショスタコーヴィチ(1)」冒頭)。いつになったら花が咲くのかなぁ、と思っていたところ、3日くらい前から咲き始めた。特に予定のない今日、朝…

ショスタコーヴィチ(2)

ショスタコーヴィチの最もよき理解者は、チェリストのロストロポーヴィチとソプラノ歌手であるヴィシネフスカヤ夫妻であったことは間違いないと思われる。ショスタコーヴィチ研究の権威であるファーイも、ロストロポーヴィチ夫妻が実質的な亡命のためソ連を…

ショスタコーヴィチ(1)

どうしたら消費するエネルギーを減らせるか、ということを非常に重要な問題意識として持っている私は、半年ほど前から、生ゴミを庭で処理することにした、という話はいつぞや書いた(→こちら)。それは今でも継続している。自然の能力というのは偉大なもので…

『福沢諭吉の真実』(2)

石河幹明という人は、慶應義塾を卒業して、1885年に『時事新報』に入社し、1922年まで『時事新報』一筋の生涯を送った。本人は主筆になることを目指したようだが、自分との思想的違いをよく知っていた福沢は、石河を実務者としてのみ評価し、思想家…

『福沢諭吉の真実』(1)

我が家に最も近い書店には、店内に古書のコーナーがある。2週間あまり前のことだが、『時刻表』(笑)を買いに行ったついでに古書コーナーに立ち寄り、100円均一の新書の中に平山洋『福沢諭吉の真実』(文春新書、2005年)という本を見付けた。 私に…

沢木耕太郎と『深夜特急』(2)

一昨日書いたとおり、沢木氏は1973年にインド~ヨーロッパを旅し、『深夜特急』を1983年から書き始め、1992年に完結させた。『旅する力 深夜特急ノート』で『深夜特急』が完結したとするならば、それは2008年にまで下る。旅から実に35年だ…

沢木耕太郎と『深夜特急』(1)

2月19日火曜日の夜、塩釜市民図書館の主催で開かれた沢木耕太郎の講演会に行った。塩釜市の中心部にある「遊ホール」(379人収容)は大入り満員。事前に整理券を配布していたのだが、少なくとも1週間前には「配布終了(満席)」の掲示が出ていた。へ…

往復書簡(拝復編)

拝復 2月13日付けお手紙ありがとうございました。 小著『地域に根ざし、平和の風を』をしっかりとお読みいただき、質問までいただき、恐縮です。 まず、第1の質問、石橋がなぜ首相になることができたかについてです。いくつかあげられると思います。1つ…

往復書簡(拝啓編)

昨日、今年に入ってから、山梨平和ミュージアムの浅川保先生から著書をプレゼントしていただき、大いに刺激を受けたというようなことを書いた。ところが、通勤の列車の中で読むには読んだものの、多事に紛れ、受け取りの簡単なはがきを出しただけで、失礼し…

教研の途中に吉野作造記念館

沖縄の県民投票が終わった。ふたを開けてみれば、投票率約52.5%、辺野古への基地建設反対が71.7%、有権者全体に対する反対率は約37.6%で、25%を超えたため、結果を首相とアメリカ大統領に通知するらしい。平居が弱気なことを言っていたが…

坂本龍馬・・・四国旅行(5)

高知という所は、坂本龍馬なしでは夜も日も明けないところである。どこへ行っても龍馬の名前があふれている。空港は「高知龍馬空港」だし、「竜馬がゆく」というお菓子があるかと思えば、「龍馬」という焼酎もある。タオルやTシャツのデザイン、或いは名前…

「西郷どん」に泣く

前の日曜日、NHKの大河ドラマ「西郷(せご)どん」が終わった。私はもともと、大河ドラマを見たことなどなかった。ところが、歴史ファンたる我が家の子供達が、なぜか前回の「女城主直虎」を見始めたところ、我が家は構造上プライバシーがないために、な…

浅川保先生と山梨平和ミュージアム

石和温泉は、笛吹市という面白い名前の市にある。温泉がなければまったくただの街だが、頂上付近だけとはいえ、富士山と北岳、すなわち日本で1番目と2番目に高い山が見えるというのはすてきだな、と思った。 住宅と住宅との間のほんの小さなスペースにもぶ…

2人のプロフェッショナル

毎週月曜日の夜にNHKで放映している「プロフェッショナル」という番組は、よく見る。その際、必ず録画している。いいものがあったら、教材として使いたい、という思いからだ。 登場してくるのは、それぞれの分野で超一流と認められた人たちである。ところ…

ブルーウォーター・ストーリー

「今夏のお手紙教育」を中断したのは、(3)を書いていて、ふと、JPから依頼されていた最終アンケートをまだ取っていないことを思い出したからである。その中には、ちょっと面白い質問があって、どうせならその結果を踏まえて、と思ったのだ。そのことに…

頑張れ!翔傑

7月7日付け朝日新聞の投書欄(「声」)で、一つの記事が目に止まった。翔傑という力士についての投書だ。見出しは「連続出場966 翔傑は郷土の誇り」となっている。 読めば、静岡県出身の力士「翔傑」(41歳、芝田山部屋)は、1995年の初土俵から…

加藤文太郎の足跡

先日、船形山の麓で昔の小学校の校庭がイノシシに掘り返されて大変なことになっている、という話を書いた(→こちら)。そうしたところ、19日の河北新報に、3〜4月の2ヶ月間に石巻市内で5件のイノシシ目撃情報があった、という記事が出た。「イノシシ東…

見える人には見えていた・・・MOTTAINAIの源流

先日、南極観測隊の教員派遣プログラムというのに応募した顛末を書いた(→こちら)。その中で、私が南極に特別な興味関心を持つようになったきっかけは、初代南極越冬隊長・西堀栄三郎氏の著書『石橋を叩けば渡れない』であり、その本を読んで以来、私は西堀…

左藤さんの文章

左藤さんのコップを買った時、「沖縄/ガラス/私」と題した小さな小さな冊子をもらった。約8cm四方で20ページの手作り冊子である。左藤さんはなかなかよい文章を書く方で、『はじまりのコップ』にも左藤さん自身の文章がたくさん引用されているのだが…

シビック・ジャーナリズム

昨日の夕方は、宮城県NIE推進委員会高校部研修会というのがあって、河北新報社へ行っていた。看板はたいそうだが、首謀者は私で、参加者も11人というささやかな会である。先日、県のNIE研究大会で公開授業を行った仙台城南高校のT先生に、ダイジェ…

そうだ、この人がいた!

たびたびであるが温暖化の話。 11月11日付け河北新報に「『化石賞』日本がダブル受賞」という記事が出た。小さなものである。それによれば、世界の環境保護団体で組織する「気候変動ネットワーク」は、地球温暖化対策を妨げている国を意味する「化石賞」…

同窓会名簿の感慨

昨日、母校である兵庫県立龍野高校の同窓会名簿というものが届いた。かつて書いたとおり(→こちら)、母校とはすっかり縁を切ったつもり、同窓会費も払ったことのない私であるが、いろいろな人の消息や、母校の卒業生がどんな分野で仕事をしているのか少し見…

ジョルジュ・ルオー

昨日は仙台で山仲間と痛飲してそのまま泊まり、今日は多少二日酔い気味の体で、宮城県美術館に懸案だったルオー展を見に行った。美術館に行くのは、シャガール以来4年ぶりである(→その時の記事)。 ジョルジュ・ルオー(1871〜1958年)は、小林秀…

ダンプ園長逝く

続ける予定だった函館の話は中断。 昨日、帰宅したら「ダンプ園長が死んだよ」と言われて驚いた。ダンプ園長とは、かつてユニークな教育実践で全国に名を馳せた石巻の未認可保育園「わらしこ保育園」の園長・高田敏幸氏である。亡くなったのは20日夕刻。享…

ビルマ人と東大球場

27日から東京へ行っていた。身内の一人がJICA(独立行政法人・国際協力機構)に務めているのだが、28日にファミリー・デイという職場公開をする、一度子供たちに見せに来ないか?というので行ったのである。今年の夏休みは、部活に加えて、全国高等…

ゴンダイさん・・・教師とは?

火曜日の話、ネットのニュースを見ていたら、「なぜ大空襲で姫路城は無傷だったのか 奇跡の歴史を探る」という神戸新聞の記事が目にとまった。なにしろ、私は姫路城から車で30分弱という所で高校を出ているので、姫路城に対する親近感は並々でない。 記事…

見た目の印象・・・政権支持率について

金曜日の夜、石巻市内で酒を飲んでいた。特別あやしいメンバーではないのだが(笑)、政局の話になった。なぜ、安倍政権はこれだけめちゃくちゃなことをしていても失速しないのだろう?いまだに支持率が50%を超えているというのは、日本人のバカさ加減を…

野口 英世

野口英世という名前は、小学校の頃から知っていた。なにしろ、私は宮城県で小学校を出ているが、宮城県の小学校は修学旅行で会津地方を訪ねる。野口英世生家はその訪問先として定番だった。また、私は、小学校時代、伝記というものを読むことが大好きだった…

Mr,トランプ

ついに、あのMr,トランプがアメリカの大統領に就任した。敵を作り、徹底的に批判しながら大衆を味方に付ける分断の手法は橋下徹・大阪市長を思い出させるし、マスコミ批判は安倍首相を思い出させる。品格というものもまるでない。政治家は国民を映す鏡だ…