さよなら ほやマン

 昨日の夕方、ひょっこりと2名の卒業生が訪ねて来た。一人は、かつてこのブログにも登場したことがある(→こちら)映像作家・庄司輝秋(42歳)である。
 ちょうど10年前に、文化庁の助成を受けて、30分の映画『んで、全部、海さ流した』を作ったが、その上映会に行って私は、「庄司輝秋という『輝く個性』は、まだこの映画によって十分表現されたとは言えず、8割くらいは眠っているのではないだろうか・・・?私にはどうしてもそう思われた」と書いた。これは、私がこの人物をいかに高く評価しているか、ということだと思ってもらうといい。
 一部の人たちは、その映画によって「庄司輝秋が映画監督としてデビューした」と言っていたが、私はそうは思っていなかった。公的な助成を受けて、1本の、しかもたった30分の映画を撮ったとしても、その後に対する保証は何もなく、その作品だけで終わりになる可能性の方が高い。だから私は、デビューではなく、「試作」と見ていた。
 その庄司輝秋が、新たに映画を作った、1時間46分の作品だ、しかも全国50の一般映画館で上映される、音楽は大友良英さんだ、と言ってやって来たのだ。おお、もしかしてこれこそデビュー作と言っていいのではないか、と私は思った。もちろん、私はまだその作品を見ていない。だから、「この作品は絶対いいぞ」と勧めるわけにはいかない。だが、非常に大きな期待を持ち、早く見てみたいとわくわくしているのは確かだ。
 以下にチラシを貼り付けるので、情報の拡散と集客にご協力いただきたい。事前に試写会も行われるが、やはり映画館で見て欲しい。11月4日には、イオンシネマ石巻で監督挨拶も行うらしい。
 よろしくお願いします。宮城県だけでなく、全国で上映されますからね。