2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

絶対安全は危険だ

2017年3月に、栃木県で高校登山部の研修中に起きた雪崩で8人が死んだ事故について、現場責任者であった教諭3名の責任を問う判決が宇都宮地裁であった。既に大々的に報道されているとおり、執行猶予なしの禁固2年。実刑判決であった。 仕方のない判決…

フジコ・ヘミング・・・自分は自分

2日続けて音楽家について書く。 5月2日、フジコ・ヘミングの訃報が流れた。死んだのは4月21日で、92歳。死因は膵臓がんということになっているが、昨年11月、自宅の階段から転落したことが衰弱の決定的原因だったようである。追悼番組として再放送…

井上道義とショスタコーヴィチ

この間に見た音楽番組について、少し書いておこう。 指揮者の井上道義は、今年末に77歳=喜寿になるが、早いうちからそれとともに指揮活動から引退するという宣言をしていた。その井上が指揮する最後のN響定期演奏会(2月3日の第2004回)の録画が、…

怖~いマンション

昨晩、NHK「クローズアップ現代」で、高騰するマンション価格の話を話題にしていた。あれれ?つい数日前の新聞で、首都圏の新築マンション価格が下がったという記事を見たばかりなのに・・・。 もっとも、なぜ自分とほとんど関係しないようなそんな記事を…

書店の衰退を加速させるな

先週水曜日の河北新報第1面トップ記事は、宮城県における書店の現状についてのものだった。見出しは「電子書籍など普及 厳しさ増す経営環境」「仙台圏書店 生き残りへ差別化に力」である。まぁ、これで内容についてだいたいの想像は付くであろう。 なにしろ…

アイドル登場!

週末はとても忙しい。アッという間に2日間が終わろうとしている。 昨日は、午前中は教職員組合の会議に出、午後は仙台フィルの第372回定期演奏会に行き、夜は石巻で人と酒を飲んでいた。 仙台フィル、昨日のプログラムは、まずショパンのピアノ協奏曲第…

新聞のふりがな

昨日の毎日新聞に「大中恩さん、生誕100年」という記事が出た。小国綾子という人が書いている記事だ。 私は知らなかった、もしくはすっかり忘れてしまっていた人だが、作曲家で、代表作は「さっちゃん」「いぬのおまわりさん」などで、曲だけなら知らない…

原点から見た台湾問題

中国が台湾の周囲で大規模な軍事演習を始めたという。台湾の新総統の就任演説が気に食わなかったらしい。本当に困ったものである。どう考えても、戦争なんかしている場合ではないのに・・・。中国と台湾の問題について、少し私の考えを書いておこう。私が考…

我が家の庭にカモシカ!

多忙を極めていて、ふと気が付くと、10日間更新していない。ご心配おかけしました。 政治や社会の問題は、この間にも多々あったが、なんだかバカバカしいのと、今までに書いたことと同じになってしまうのとで、コメントする気にならなかった。更新が滞った…

カウンター・イデオロギーとしての方言

昨日は国語教育研究会春季総会というのがあって、仙台に行っていた。「総会」と言えば、事業報告・計画、決算・予算といったことについて、ほとんど議論らしい議論もなく、パチパチ拍手で承認というのがだいたいのところであろう。実際、国語の総会も似たり…

一切経と東吾妻

GW後半の4連休、最初の2日間は仙台一高山岳部のOB組織である「仙台一高山の会」のおじさん(名目はコーチ)として、現役の新歓山行に付き合っていた。他のおじさんが誰も参加できなかったので、「私でよければ」と名乗りを上げたのである。 目指したの…

法の精神

4月29日の朝日新聞「序破急」欄は、印象的だった。見出しは「学長にモノ言わせぬ国では」、執筆者は教育社説担当者・増谷文生氏である。 増谷氏は、国立大学が法人化されて20年が経過したのを機に、この間の国の大学政策について、全国の国立大学学長に…