2010-01-01から1年間の記事一覧

高校生レストラン

我が水産高校が、1月28日放映の『おいしい闘技場』(NHK)で、三重県相可(おうか)高校と対決する(した)という話は、このブログにも何度か書いた。昨日、その指導者である村林新吾先生という方の書いた本『高校生レストラン、本日も満席』(伊勢新…

議員の罪はどう問われるべきか・・・小沢氏問題に寄せて

どういう順番だったか記憶がはっきりしないが、尾を引く沖縄の基地問題、法相の更迭、尖閣諸島及びそのビデオ流出問題、検察の不祥事、官房長官・国土交通相の問責決議、小沢一郎問題・・・と、これでもかこれでもかとばかりいろいろな問題が起きる。野党は、こ…

年賀状の季節に・・・プライバシーの問題

年賀状を書く季節である。宮城県には『宮城県教職員録』というものがある。県内全ての学校と教育関係機関、団体およびその構成員を網羅する名簿である。10年余り前までは、この名簿を見ながら年賀状の宛名書きをしたものである。そこには、教職員の名前は…

誇り取り戻す解決策を・・・『河北新報』持論時論

このブログの11月20日の記事「教員不祥事私見」を、規定に合うように多少整理して『河北新報』に投稿してみたところ、今日の朝刊第5面に掲載された。面倒な解説は抜きにして、ここにも載せておこうと思う。語句を修正されたところは少しあるが、内容に…

おかげさまで満1年

思えば重い腰を上げて、気乗りしないままにこのブログを立ち上げたのは、昨年の12月23日、すなわちちょうど1年前の今日のことであった。このブログは今日で満1周年を迎えた(最初に断ってある通り、それ以前の記事はすべて過去の「月曜プリント」の記…

デゴイチの週末

先週土曜日は、水産高校のA君が、柔道の県選手権大会個人戦で優勝、全国大会出場を決めたとか、例の「おいしい闘技場」の本番が行われたとか、いろいろ水産高校生の活躍があった。それらを見に行きたいという気持ちもけっこう強かったのだが、残念ながら(…

ある期待すべき出来事

平々凡々な週末を自宅で過ごした。うち半分は、ぎっくり腰に近い腰痛のために、大掃除も出来ず、走りにも行けずに大人しくしていた。いい金華サバが手に入ったので、しめ鯖を作り、押し寿司にしたのとルーティンとなったパン焼きと、年賀状の印刷だけが大き…

劉暁波氏のノーベル平和賞

ノーベル賞の授賞式が行われた。私は、ノーベル賞の権威というものを認めつつ、成り立ちの違う「経済学賞」は格別としても、「平和賞」についてはなかなか評価が難しいと感じている。多分、これは私独自の立場ではなく、多くの人が抱く思いであろう。何しろ…

周恩来待望論

例の尖閣諸島に関わる問題発生以来、日中関係がぎくしゃくしている。北朝鮮問題やノーベル平和賞でも、中国の挙動は怪しい。私も他の多くの日本人並みに、中国の尊大な態度に不安と不愉快とを感じていた。 私が、政治というものを考える時、特に、中国政府の…

青麻山と秋の里

今日は、一高山岳部に付き添って青麻山(あおそやま 799.9m)に行っていた。ところが、たった二人しかいない部員の片方は、寝坊で欠席というお粗末。まあ、部活だと思わずに、趣味の日曜登山と思えば気にならないのだけど・・・。 青麻山に登るのは、いつ…

「祝」東北新幹線全線開業

今日、東北新幹線が全線開業を迎えた。青森にとってもJRにとっても、国鉄時代以来三十数年越しの悲願だったという。 私は、知る人ぞ知る鉄道ファンである。いや、鉄道ファンであった、と過去形で書くべきかも知れない。新幹線開業のニュースを見ながら、こ…

『泰治が歩く』を読む

小説でも音楽でも絵でも、今まで何の魅力も感じていなかった作家の作品が、この上もなく素晴らしいものに見え始めたり、逆に、今まで素晴らしいと思っていたものに、一切心動かされなくなったりする。このような経験は、少なくとも大人なら、誰でも持ってい…

とりあえずやれやれ・・・登米ハーフマラソン

以前から予告してあった通り、今日は、登米市で行われた「第25回カッパハーフマラソン」というのに出場した。同行者は水産高校の若きエースで、北上市民マラソンにも一緒に行った非常勤講師のS君である。 前回、北上で失意に沈んでから、この1ヶ月半は、…

黄華または中国革命

訃報について書くのは本当に久しぶりだ。今月亡くなったグレツキなど、少し触れてみようかという気も起こったが、ついそのままになってしまった。 さて、今日の『河北新報』(国際・総合)で黄華の訃報を見つけた。97歳。かつて中国の要人であったことは知…

女戦士と別れる

さもない文庫本を2冊、地元の書店に注文して、取り寄せた。こういうことをしたのは久しぶりである。新しい本を買う時には、仙台の大規模書店に行くか、AMAZONなるネット書店で取り寄せることが多かった。 ところが、最近ふと考えたのである。確かに、購入対…

美しき硯上山

秋らしい爽やかな晴天に恵まれた、本当に気持ちのいい週末だった。昨日は来客などあったりしたが、今日はフリー。ほとんど雲一つ無い青空を見ながら、ふと思い立って、家族で硯上山(けんじょうさん)に行くことにした。良質な「硯(すずり)」の名産地・雄…

教員不祥事私見

教員の不祥事が多く、新聞紙上でもけっこう大きく取り上げられていたりする(私も、今日の『河北新報』、教育長の文教警察委員会における発言の記事を横目に、これを書き始めている)。教育現場に身を置くものとして、お前は一体どう思っているのだ?という…

ビデオ流出問題雑感

う〜ん、実にケシカラン、しかし、犯人を特定するのは難しいだろうなぁ、と思っていた例の映像流出事件の犯人は、意外なほど簡単に自供という形で見つかってしまった。思うことがいくつかある。 1)犯人であったらしい海上保安官は、おそらくとてもいい人な…

絶滅危惧種「山岳部」

週末、土曜日は一高山岳部の11月山行というのに付き添い、久しぶりで山に行っていた。もともとの計画では栗駒山のはずだったのだが、いざ実施が近づくと、この時期の1500mはなかなかコンディションが厳しくて手強そうだということが、生徒にも現顧問…

たかが「書き順」、されど「書き順」

最近、走ること以外に「書き順」の矯正というのに取り組んでいる。以前から、自分の書き順には多々問題があることを自覚していたが、これがなかなかのコンプレックスとなっていた。何しろ、生徒を前にして黒板に字を書くことを職業としている(?)わけだか…

コカリナまたは黒坂黒太郎の音楽

先週のドビュッシーとは、ずいぶんと世界が違うのだが、今日は、家族で黒坂黒太郎のコンサートというのに行った。 私が黒坂黒太郎のコンサートに行くのは、彼が黒坂正文という名前で活動していた時から含め、この20年あまりで多分5回目だと思う(名前は昔…

『ペレアスとメリザンド』または「古典」について

昨日の午後は、1年ぶりで仙台フィルの演奏会に行った。実は、ちょうど1年前に、ヴェルディのレクイエムを演奏するというので、喜び勇んで聴きに行き、ある特殊(貴重?)で興味深い、それでいて非常に不愉快な体験をしたため、このオーケストラの演奏会に…

美しき北上川

今日は、午前中、少々時間が取りやすかったので、マラソンのトレーニングコースとして私の一番好きな北上川の土手を走りに行った。自宅から東進して北上川に突き当たり、そこから川沿いに北上、石巻大橋のたもとをくぐって間もなく土手に上がり、石井閘門ま…

マラソン考・・・その3

今回のマラソンで、唯一明るい材料だったのは、疲労が尾を引かなかったことである。さすがに翌日は筋肉痛を感じたが、翌々日にはそれがほぼ消えて、走れる状態になった。たまたま、村上春樹の本を読んで刺激を受けたこともあり、「失意」を心の内に抱え込ん…

マラソン考・・・その2

私は、自分のやり方を「甘かったな」と思うと同時に、人間もしくは私というのは、私が今まで考えていたよりも、もう少し無理の利く生き物なのかな、と思った。もちろん、人には大きな個人差というものがあるので、村上春樹にできるから私にもできるなどとい…

マラソン考・・・その1

今、学校の図書館で、村上春樹と伊坂幸太郎の本を特別展示している。先週の木曜日、それらを前にして、村上春樹について話をしていたところ、司書のAさんに、「この本読んでみませんか?」と声を掛けられた。見れば村上春樹の『走ることについて語るときに…

このままでは終れない?

かねてより予告していた通り、5月以来のダイエットシリーズ総まとめとして、「北上市民マラソン」というものに参加した。一高の強歩大会で41Kmほど走ったことはあったが、正式なフルマラソンというものにも、一般のレースにも、参加するのは初めてであ…

逃げてはいけない

今週の月曜日で期末考査が終わり、昨日はせっせと答案返却をして、今日からいよいよ後期の授業である。最初の授業は、よりによって、さっぱりうまくいかない因縁の(?)某クラスである。 このクラスは、生徒間の私語が多く、私との会話(特に授業の真髄とも…

イチローの憂鬱

大リーグの通常の日程が終了した。結局、文句なしに通用している日本人選手はイチローだけである。 今シーズンのイチローはまたしても大記録を打ち立てた。しかし、「一流」が大好きなはずの私が、どうも最近のイチローには心ときめかない。原因を考えてみる…

卒業生と学問の方法論

前任校と関係の深い一週間であった。 まずは、先週の土曜日、大学も4年目となったH君から電話があった。 22日(水)は、K塾で行われた「大学入試研究会」(通称「浪人激励会」)に出席した。今年は、いつになくK塾に行った卒業生が少なく、特に私が担…