2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

結局、学者はダメだ・・・部活動再論

2回続けて本の感想を書く。中澤篤史『運動部活動の戦後と現在〜なぜスポーツは学校教育に結び付けられるのか』(青弓社、2014年)である。 私は部活動というものが、今の学校の「本末転倒」を作り出している悪の元凶であると考えていて、そのことについ…

前言撤回・消費税

今年の4月1日から消費税が8%になり、そのことについての私の思いは書いた(→こちら)。ごく簡単に言うなら、1000兆円を超える借金が国にある今日、増税は仕方がなく、その税も消費税が合理的、しかし、今年の国家予算にしても、数々ある増税に伴う景…

新聞記者・白井千尋・・・宮水百年史補遺

昨日、千葉県在住の知人から郵便が届いた。政治とも市民運動とも無縁な知人である。用件を記したお手紙の他に、何の関係もない新聞記事が1枚入っていた。今年3月13日付けの『赤旗』に掲載された「第五福竜丸と「赤旗」 保存訴えた初の記事」という記事で…

オトシブミ

今年度初めて、前任校の山岳部引率で山へ行った。面白くも何ともない「面白山」(1264m)である。私が顧問をしていた時は、毎年新入部員が入るか入らないかギリギリの線で、存続の危ぶまれる気息奄々の山岳部だったが、共学化のおかげでか、新顧問の人…

仙台市からお手紙・・・朝市保育園問題(3)

朝市センター保育園の認可問題というものについては、2度ばかり書いた。実は、5月7日だったかに、身の回りで集めた署名を送る時、署名よりは多少効果があるのではないかと思い、直接、仙台市長宛に葉書も出しておいた。コピーは取っていないが、しょせん…

漱石と光太郎、または、博士号と芸術院会員

4月20日から、『朝日新聞』がちょうど100年前の連載小説、夏目漱石『こころ』をリバイバル連載している。高校の教科書でも、必ずと言っていいほどその一部が採録されている超定番教材だ。私の場合、全文は岩波の『漱石全集』で2〜3度読んだことがあ…

野球か?家族か?

5月20日の『朝日新聞』に面白い記事が載った。「FOCUS BASEBALL 2014」というコーナーの「選ぶべきは野球か家族か」という記事である。5月5日の中日対巨人の試合で、巨人の原監督が、父親の緊急入院を受けて欠場したことを受けて、プ…

『父を訪ね 母を辿る旅』

最近読んだ何冊かの本の中から、1冊だけ紹介しておく。出浦由美子『父を訪ね 母を辿る旅』(文芸社、2014年)である。著者はこれまた私の知人なのであるが、戦争中に現在の北朝鮮で生まれ、出征した父はパプア・ニューギニアで戦死、本人は終戦後の混乱…

おひさま村教育研究所

新聞各紙で圧倒的なスペースが集団的自衛権問題に費やされていた先週の金曜日、『河北新報』の「持論時論」という投稿コーナーに、「おひさま村教育研究所代表 千葉義明(57歳・多賀城市)」なる人物の「教員の入学式欠席 論ずべきは公教育の質」という文…

マーラー交響曲第4番・・・仙台フィル第282回定期

昨日は、石巻市立門脇小学校の最後の運動会が行われた。創立140年を誇る市内最古の小学校も、震災の影響で学区の3分の2を失い、来春、石巻小学校への統合=廃校が決まっているからである。晴れてはいるが、強風が吹き狂い、ものすごい砂埃の舞う中、と…

集団的自衛権考(2)

2)集団的自衛権の問題を、集団的自衛権の問題でだけ考えてはいけない。安倍政権が誕生以来何を目指し、何をしてきたかということを考えると、特定秘密保護法の制定(←これはやっぱり大きい)、教育委員会制度の改悪をはじめとする教育の中央集権化、靖国神…

集団的自衛権考(1)

集団的自衛権問題が大詰めを迎えている。「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(以下、懇談会と略)なるものの答申が出たからだ。これはくだらない出来レースである。首相の意向に沿った答申をする「お友達」だけをメンバーに選び、いかにも第三者…

やっぱり変わってるわ・・・

昨日の補足のような話。 昨日、息子を保育所に迎えに行った時、学童保育のN先生から声をかけられた。娘は一人でテニスの練習に行く日に当たっていて、学童にはいない。わざわざ、外にいた私と話をするためにドアを開けて、とは、何事だろうか?と思った。 …

命が惜しければ、全財産を出せ!

日曜日と月曜日は、石巻地区の高校総体で、昨日は代休であった。 私は運動部を持っていないので、書道愛好会の生徒と共に応援係である。日曜日は、妻が運動部を持っている都合で、子どもを連れ、ラグビーの会場に行った。終わるのが11時半と分かっていたの…

朝市センター保育園その後

4月20日に、仙台市の朝市センター保育園存続問題について一文を書いた。そうしたところ、2日後に朝市センター保育園の関係者の方から、「コメント」が届いた。インターネットの力はすごい!と思った。今話題の3Dプリンター同様、インターネットだって…

芸術科主任、書道教育研究会へ行く

私を直接知る人が聞いたらびっくり仰天だと思うが、私は今年、宮水の「芸術科主任」である。決して「国語科主任」の間違いではない。 高等学校という場所は、3年間で生徒が勉強すべきことについて、あれこれと細かい規則があるのだが、その中に、「芸術科目…

太陽光発電4ヶ月

1月7日から、我が家の屋根でソーラーパネルによる発電が始まった話は書いた(→1月20日の記事)。今日、いや昨日まででちょうど4ヶ月が経過したことになる。太平洋側という地の利もあって、比較的お天気のよい日が多く、まずまず順調に発電を続けている…

教員の「規範意識」、または「調整委員会」

5月4日の『読売新聞』に、「教員の規範意識が低すぎる」という社説が出た。見出しを一見して、また不祥事問題かと思ったが、隣に小さく「大阪の校内人事」とあるので、何事かと思って目を通した。 いやぁ困った社説である。日本で最多の発行部数を誇る新聞…

温暖化は人間の内部崩壊だ

一昨日の『朝日新聞』に、「「2度以内」か「成りゆき」か IPCC報告、温暖化2つの選択肢」という記事が載った。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が出した報告書に関するもので、二酸化炭素の排出→温暖化を「成りゆき」に任せれば、「多くの生…

メーデー

昨日は遠足だった。学校から12キロ、石巻専修大学にほど近い「トヤケ森山(通称:馬っこ山)」まで歩く予定であった。「あった」と書いたのは、もちろん予定が予定通り実行されなかったからである。どうせ授業に切り替えるといったって、生徒はまったくそ…