2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

日中民間交流の「生き字引」

(9月30日付け学級通信より) めっきり秋らしくなってきた。郊外に出ると、稲刈りが始まった田園風景が、これこそが「日本」と思わせてくれるような風情を漂わせている。果物も豊かになったし、いい季節だな、と思う。 ところで、もはや1週間も前の話と…

やり方を間違えないように祈る・・・JR北海道について

JR北海道の不祥事は言語道断、これほどの事が起こるのか、と驚きながら見ていた。しかし、今日こんなことを書き始めたのは、JR北海道を糾弾するためではない。そんなこと、今更私が言うほどのことでもないだろう。 私は非常に心配しているのである。それ…

ゴッホは造形美術家である?

先日シャガールについて書いたついでに、なんとなく「絵画シリーズ」で、ゴッホについて書いておこう。宮城県美術館の特別展は、シャガールの前はゴッホだった。とはいえ、私は行っていない。これも相当に心引かれていたのだが、なかなか時間が取れず、時間…

宮水オープンキャンパス

書いておきたいことはあれこれあるのだが、私的に多忙を極めていて、なかなか更新できない。そこで、最近私が、県教育委員会高校教育課の「メルマガ」というのに寄稿した(←自発的にではなく、お仕事として)文章を載せておこうと思う。ヒラメのネタは、7月…

マルク・シャガールの絵

美術館に足を運ぶことは少ない。学生時代はよく絵を見に行ったし、旅行先では、それなりに訪ねるのであるが、最近は年に一度あるかないか、といったところである。思えば、このブログでも、「音楽」というカテゴリーはあるのに「美術」はなく、どこそこの美…

心から流れ出る音楽・・・小山実稚恵さんに感謝

昨日は、娘と一緒に、「石巻百景」というホームページの写真展(イオン石巻)を見に行き、その後、小山実稚恵のピアノリサイタルに行った(東松島市コミュニティセンター)。「東松島げんきコンサート」という被災地支援のもので、娘のピアノの先生を通して…

自分の幸せを探す

(9月19日付け学級通信より) 台風一過、本当にさわやかな秋晴れが続いている。今日は仲秋の名月(十五夜)。このさわやかな空気の中で、クリアーな月を見ていると、昔の人がなぜ秋の月を愛でたのかが分かるような気がしてくる。 ところで、なぜか新聞記…

哲学の快感・・・内田樹『最終講義』

1年近く前に、尊敬すべき先輩から内田樹氏の『最終講義』(技術評論社、2011年)という本を薦められた。講演集である。読もうと思っているうちに、時間だけがどんどん過ぎていった。7月に参議院議員選挙があった後、内田樹氏による選挙結果に関する長…

解釈は聴衆のものである

9月11日、12日の『毎日新聞』に、ワーグナーの生誕200年を祝う今年のバイロイト音楽祭で、カストロフという人による『リング』の新演出が、バイロイトの歴史に残る大ブーイングを浴びた話が載っていて、興味深く読んだ。それは主催者が照明を付けて…

強烈な個性の魅力・・・仙台一高応援団幹部の面々

間もなく、台風が頭上を通過するらしい。我が家から見える海は、のたうち回るような大荒れだ。あと半日遅く来てくれたら、明日の午前中くらいは休校になったかも知れないのに・・・などと、生徒のようなことを考える。 さて、昨日から、前任校(仙台一高)の生…

「伝説」や「奇跡」は今後も生まれるか?

昨日の新聞各紙に、元灘校国語教師・橋本武氏の訃報が載った。101歳の大往生である。 私もかつて取り上げたことがある(→こちら )が、氏が退職してから30年以上経ってから、卒業生が著書で話題にし、NHKが番組を作り、そして伊藤氏貴氏が『奇跡の教…

「交通安全協会」の進化について

昨日、運転免許の更新に行ってきた。適度な田舎はいいなぁ。15万都市ということで、運転免許センターがちゃんとある、にもかかわらず、人影はまばらで、作業は迅速に進む。何の面倒もなく、30分の講習も含めて1時間で、ICチップ入りとかいう新しい免許…

遠漕復活!!

(9月12日付け学級通信より) 日が短くなり、秋の気配がずいぶん濃くなってきた。海洋総合科1年生は、今週、カッター実習総仕上げの「遠漕」である。天候に恵まれて、昨日までに実施した2クラスについては、とても気持ちの良いイベントになったようだ。…

近所の空き地が語ること

我が家から歩いて3〜4分の所に、かつて1人の代議士の家があった。社会党所属で、1996年の第一次橋本内閣では郵政大臣となった。政治家らしいギラギラしたところもなく、穏やかで、悪い人ではなかったように思うが、村山富市氏と共に、結果として社会…

運命を分けたゴールキックとペナルティキック

父子家庭をしていた昨日は、子守も兼ねて、県サッカー場に宮水のラグビーの試合(花園予選)を見に行った。対戦相手は、県総体で惜敗した利府高校である。 いやぁ、実にすばらしい試合を見せてもらった。これほど手に汗握ってスポーツの試合を見たのは、久し…

携帯電話を持たないおかげで・・・

そういえばこんなことがあったな、と、ふと思い出したので、書いておこう。 先月27日のことである。このブログでも少し触れたが、この日は夜中から激しい雨が降っていた。冠水気味の道路に不安を感じながら学校に着くと、校地が冠水の危機である。列車も止…

数字はやっぱり恐ろしい

今、授業で「授業評価」というアンケートを取っている。無記名で、「授業の説明は丁寧で、理解しやすい」「授業の内容は興味・関心が持てる」など10の項目について、ABCDから一つを選び、○を付けるというものである。これを、自分が授業に行っている全…

些細なことの積み重ねが生む緊張感

(9月5日付け 学級通信より) (ブログ読者の方へ・・・先日の記事と重なってごめんなさい。) 関東平野で竜巻が多発している。西日本では、相変わらずの(?)異常な豪雨だ。竜巻といい、ゲリラ豪雨といい、最近の気象現象は明らかに凶暴化している。これを…

干潟の生物救出大作戦

万石浦の防潮堤工事については、何度かグチめいた記事を書いた。この際、継続的にレポートしておこうと思う。もっとも、そんな気になったのは、単なる憤りからではない。杭のようなもの(矢板と言うらしい)が打ち込まれたら、その瞬間に全て終わり、と思っ…