2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

バッハのロ短調ミサ曲、または、「ミサ曲」という文化

今日は、はるばる中新田までバッハのロ短調ミサ曲を聴きに行っていた(中新田バッハホール開館30周年記念行事。石川浩指揮、山形交響楽団、菅英三子他独唱、バッハホール・アニバーサリー合唱団=公募)。私は、生涯に一度、この曲だけはステージで歌って…

運も実力のうち

「運も実力のうち」という言葉がある。スポーツの試合か何かで、非常に運がいいとしか思えない勝ち方をした時に使う言葉のように思う。「運がよかっただけじゃないか」とヤジられた時に、この言葉を持ち出す。すると、勝った時とは言え、いささか負け惜しみ…

工業技術に関する二つの番組

日本の工業技術に関するテレビ番組を二本見た。一つは、16日夜の『山田洋次SLを撮る─よみがえった名機関車』、もう一つは、24日夜の『東京スカイツリー』である(ともにNHK)。録画で見たので、感想を書くのが今頃になってしまった。 前者は、タイ…

リラ・オルガニザータ

エレキギターとロックはどちらが先に生まれたか?という問いに答えるのは難しい。ロックという音楽ジャンルなしで、エレキギターが存在の意味を持つとは思えず、エレキギターなしでロックが演奏可能であるとも思えない。それらは表裏一体、不可分なのである…

大山鳴動して・・・元に戻る

昨日の『河北新報』に、宮城県水産高等学校と石巻市立病院に関するよく似た記事が載っていた。 宮水については、21日の文教警察委員会で、教育長が「浸水しない状態が恒常的に確保されるならば、今の校舎を使うのがよい」と述べたとか。「今の校舎」とは、…

小さな学力・大きな学力

先日のこと、私が担当している3年生の「選択現代文」という科目で、小論文の練習をした。問題は「ゆとり教育の是非について、800字以内であなたの考えを述べなさい」というものであった。いささか難しいお題だが、なにしろたった12名の「選択現代文」…

災害と学校を考えるシンポジウム

いよいよ本番、『災害と学校を考えるシンポジウム』である(17日14:50〜16:40)。会場である市邨(いちむら)学園高校視聴覚室には、150人ほどの高校生を中心とする人々が詰めかけ、満員状態であった。 最初に私が、被災地の実情と、震災後の水産高校につ…

「サマーセミナー」と「弁論大会」

愛知県で毎年7月半ば過ぎに行われる「サマーセミナー」の存在を私が知ったのは、1990年だったと思う。普段の授業とは違う、純粋に学ぶことの面白さを追求した特別授業を、学校のカリキュラムを離れて実施するという試みは面白いと思ったが、実際に見て…

「愛知の私学」という生き方?

3連休、1人で名古屋へ行っていた。5月の末に愛知私教連のT君から、愛知高校生フェスティバル顧問団長のM先生が、私に「サマーセミナー」(←説明は後日)に来て欲しいと言っていると打診があり、名古屋は大好きなので、二つ返事で引き受けたのである。近…

卒業生と飲む

(7月13日付第2次月曜プリントより加筆転載) 先週末は、以前私が勤めていた学校の卒業生2名が、我が家に泊まりがけで酒を飲みに来ていた。「2名」とは言っても、1人は前々任校、もう1人は前任校の卒業生である。年齢も10近く違う。2人が進学した…

沼田鈴子さん、または、体験を受け継ぐことの難しさ

今日の『河北新報』を開いたら、沼田鈴子さんの訃報が目に飛び込んできた。87歳、とある。知る人ぞ知る広島の語り部である。私も、かつて宮城県で盛んに行われていた広島への修学旅行の震源地とも言うべき高校に勤務していた都合で、二度ばかりお会いして…

「エアコン」の条件反射

(7月6日付第2次月曜プリントより加筆転載) 七夕の日に曇って星が見えないというのは、もう10年以上続いているような気がする。どんよりと曇り、ヤマセが吹いて肌寒い、というのが例年の七夕のような気がするが、今年はやけに蒸し暑い。 さて、仮設校…

「朝ご飯を食べよう」

(7月6日付第2次月曜プリントより加筆転載) 宮水では、「朝ご飯を食べよう」ということを、ずいぶんうるさく言う。今年は耳にすることも多少減ったような気がするが、昨春、私が宮水に転勤してきた時などは、「朝ご飯を食べよう」が、学校全体の第一目標…

「大宣言」は年中行事になってしまうのか・・・?

暑い。などと石巻で言っていては叱られそうだが、26〜28度とは言え、空気がじっとりと湿り、風がほとんどなく、場合によっては臭かったり埃っぽかったりで、窓を開けたくないという心理が生じるため、なんだかこたえる。 今日は、朝から子供会による公園…