2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

介護職の薄給酷使について

半月ほど前の話になるが、神奈川県川崎市の老人介護施設で介護福祉士をしていた某人物が、3人の老人を施設のベランダから突き落として死亡させたという容疑で逮捕された。実際に人殺しをしたとしたら、それはもちろんケシカランことこの上ないのであるが、…

1.24倍のうそ

一昨日、宮城県の公立高校・後期選抜(かつての一般入試)の出願が締め切られた。私は、他県の高校入試事情に疎いので、宮城県の高校入試は特殊だ、みたいな論評をする資格はないのだが、それでも、これが果たしてまともなことなのか?と数字に見入ってしま…

ナンクロ塩飴

宮水食品科学類型3年生が開発した「ナンクロ塩飴」というものが、間もなく発売になる。それに先だって、一昨日、報道各社を招いての商品説明会が行われた。 私は、この名前を聞いた時、「ナンクロ」は何の略だろう?そういえば「ナンプレ」という数字ゲーム…

ほら、まただよ!

2月20日に報告したトラブルが、ようやく解決した。報告記事も削除。やれやれ。 さて、 先日、東日本大震災で津波の被害を受けた上に炎上した石巻市立門脇小学校を、震災遺構として保存するかどうかの公聴会で、私は「最近の世の中には、何かにつけて残し…

無ければ無いで済む?

山形県の某中学校保険体育科教諭が、32年間にわたって教員免許無しで勤務していたというニュースが報じられた。提出を求められた際には、手元にないなどと言ってごまかしながら、のべ7700人の生徒を教え、1億数千万円の給与を受け取っていた、という。…

風化の現在進行形

この土日は、家族で秋保温泉へ行っていた。昨年(→こちら)と同じく、教職員組合主催の任意学習会「教育講座」である。 私は秋以降、実行委員として準備にも携わってきた。教員が、研修の場を持つのは大切なことだし、学ぶというのは任意性が高いほど効果的…

偉いぞ、フランス!!

名古屋で、廃棄を委託したカツが横流しされていたという事件があり、けっこう大騒ぎになった。廃棄予定のカツであるということを隠して販売したのは、人をだましたことになるので、明らかに悪いことだが、そのカツを食べた人に食中毒が蔓延したとか、味が変…

日本は切手の博物館

二日間、仙台に行っていた。昨日は、東北学院大学で「震災学フォーラム」という研究発表会のようなものが行われた。主催者の一人が、終わったら飲みに行くよ、と誘ってくれたものだから、3年生の授業も終わり、いろいろと融通が利くこともあって、つい、ホ…

動き始めた部活動問題

昔々から、部活動のあり方に強い疑問を持っていた私が、世の中の流れの変化を感じるようになったのは、1年ほど前のことである。毎日新聞の落合編集委員が、繰り返し部活動問題を取り上げてくれたのを始めとして、部活に関する疑問や批判が目に付くようにな…

バーンスタインの残影

今日は、仙台フィルの常任指揮者パスカル・ヴェロ氏が宮城教育大学交響楽団を指導する様子を公開するというイベント(「パスカル・ヴェロによる指揮者大解剖〜指揮者とオーケストラの裏の裏まで」)があって、仙台まで行っていた。10時から6時まで、延々…

旧門脇小学校保存に関する公聴会

今日の午前中は、石巻市立門脇中学校体育館で開かれた「震災遺構に関する公聴会(旧門脇小学校)」というのに出席した。1ヶ月ほど前の新聞で開催を知り、1月末に意見書を市に提出した。その際、おそらく発言希望者がたくさんいるだろう、しかし、こんな巨…

北朝鮮対応の怪

北朝鮮が特異な国だということは、私も承知していて、気味悪く思うことも多いのだが、北朝鮮を巡る日本政府その他の反応にも、私の理解及ばない点は多い。 7日、北朝鮮が「人工衛星」を発射した。報道は「ミサイル」または「事実上の長距離弾道ミサイル」だ…

運動部活動はどうあるべきか(2)

(飲酒と家族サービスに忙しかったので、少し時間が空いた。熟考していたわけではない。) このような難しい葛藤の中で、なし崩し的に競技団体の言いなりになり、ほとんど無制限放任状態になっている運動部について、自分の意思を明確に言い切りたいとする神…

運動部活動はどうあるべきか(1)

昨日の続きなのだが、なにしろ話題が大きいので、即席で話を上手く整理する自信がない。草稿だと思って読んでもらえるといい。必要有りと感じれば、いずれ大改訂するかも知れない。なお、これ以前の私による最もまとまった部活動論は、こちらである。一読し…

『運動部活動の教育学入門』

この3日ほどで、神谷拓『運動部活動の教育学入門〜歴史とのダイアローグ』(2015年12月、大修館書店。以下『教育学入門』と略)という本を2回読んだ。この類いの本としては、一昨年に、中澤篤史『運動部活動の戦後と現在〜なぜスポーツは学校教育に…

やむにやまれぬ告別式

昨日は、組合の会議があって、そちらに出る予定だったにもかかわらず、急遽キャンセルし、知人の告別式に参列するために岩沼市まで行っていた。亡くなったのはNさんという7年前に死んだ父の同僚である。 Nさんと父との縁は深かった。父よりも7歳年下なの…

補助動詞は用言!?

一昨日、宮城県の県立高校入試(前期選抜)というのが行われた。私が頭を抱えたのは、「国語」の第4問、問4である(昨日の新聞に問題と解答例は発表されているから、残念ながら内部告発とか、情報漏洩といったものではない。あまり期待せずに読んでいただ…

ある優れたコミュニケーション論

先日、読者である医師の方が学会誌に発表した3冊分の書評を送って下さった。医学書など私の守備範囲にはなりそうもないのだが、その方が外科医や産婦人科医ではなく、精神科医であること、書評の日本語がたいへん平易で読みやすいものであること、また紹介…

防潮堤が守るもの

日曜日と月曜日、朝日新聞と毎日新聞に論調のよく似た大きな記事が載った。朝日の見出しは「巨大防潮堤何守る 高台移転住民戻らず」、毎日は「高台に限界集落 中核事業の現実」というものだ。十分に想像できるだろう。私が前々から問題にしている、被災地域…

海の恵みはありがたい

先週の始め頃だっただろうか、近所の小学校の6年生が、授業で宮水の栽培実習場に「カキ剥き体験」にやって来た。私は、自分の仕事の都合で見に行けなかったけれど、なにしろ性分が卑しいので、「彼らのために入手したカキを全部実習で使い切ったわけがない…

バレンボイムを「見に」行く

昨日は、午後から音楽を聴きに仙台に行った。ダニエル・バレンボイム指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団である。昨年11月のゲルギエフ+ミュンヘンフィルからわずか2ヶ月。仙台で、同じ年にこれだけ世界的な演奏家に接することが出来る年は記憶にない。ぜい…