2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

自宅待機1週間

しばらく書いていなかった。特に忙しかったわけではない。なんとなく意欲が湧いてこなかったのである。 「忙しかったわけではない」どころではない。実は勤務先でコロナの陽性者が何人か出て、私も比較的近くで生活していたものだから、濃厚接触者には指定さ…

「戦争の教訓」と温暖化

(8月24日付「学年主任だより」№16より) なんだか長い夏休みだったような気がする。就職を始めとする進路決定についての様々な作業、オリンピック、コロナの感染爆発・・・と、落ち着かない要素が多かったからだろう。 東キャンパスは知らず、幸い、2…

盆踊りと「キネマの神様」

昨日は、町内会の盆踊りがあった。諸般の事情で、今年から三つの町内会が合同での開催となり、場所も今春オープンした石巻南浜復興祈念公園内の広場となった。三つの町内会のうち二つは被災地の中の被災地と言ってよいような町内会で、地区内には大きな災害…

精神病とコロナ

沖縄県うるま市の病院で、新型コロナのクラスターが発生し、65人ほどの死者が出たらしい。感染者が、ではない。死者が、である。これは、東京都で1日あたり感染者が5000人を超えたというニュースよりも深刻なことのような気がするが、新聞でもなかな…

オアハカのマリンバ

日曜日の午後、家族で「石巻復興祈念音楽会」というのに行った。会場は、今春開館した新しい石巻総合文化施設(マルホンマキアートテラス)である。いつぞや書いたことだが、本当は3月の下旬、野村萬斎の狂言公演をこけら落としとして開館することになって…

ある論文の数奇な運命

今年の1月17日、東京の某大学の知らない先生から勤務先に電話がかかってきた。「縁のある中国人からの依頼で電話をしているのだが、あなたが5年前に書いた論文を中国語に翻訳して、中国・内蒙古師範大学の紀要に掲載したいのだが、了承してもらえるか?…

『「敦煌」と日本人』

東京の神保町に「東方書店」という中国関係書籍専門店がある。中国からの輸入書や、日本で出版された中国関係の本を売っているだけでなく、更には出版もしている。私も学生時代以来ずいぶん世話になっている会社である。 その「東方書店」が、『東方』という…

戦争の教訓と温暖化

今日は終戦記念日。日頃から、戦争こそが学ぶべき教訓の宝庫だと言っている私にとって、非常に重要な意味を持つ日である。 しかし、最近よく思うのは、戦争の教訓を戦争だけの教訓にしてしまったのではよくない、ということだ。そこにどのような人間の性質が…

高橋竹山

8月7日、今月もまたラ・ストラーダに映画を見に行った。今月の演目は「津軽のカマリ」。津軽三味線の巨匠、いや、名人である初代高橋竹山の生涯を描いた作品だ。「カマリ」というのは津軽弁で「匂い」を意味する。竹山が生前、「それを聴けば津軽のカマリ…

オリンピック(3)・・・人間社会を映す鏡

夏休みに入る直前のこと。職員室のベランダから校庭を見ていたら、陸上部の生徒が「やり投げ」の練習をしていた。素人の私が見ても決して上手ではないことが分かるのだが、そんなこととは少し違う意味で感動的だった。スポーツの起源そのものではないか。 お…

オリンピック(2)・・・お金のこと

選手の笑顔を見ていれば、ああ、この人達に活躍の場を与えられて良かった、とは思う。彼らが「努力は必ず報われる」「夢を持ち続けることは大切だ」と涙するのを見れば、なんという力あるメッセージかとも一瞬は思う。だが、オリンピック選手となり、その中…

オリンピック(1)・・・メダルの数

北海道に行っている間にオリンピックが始まった。テレビを見れば、どのチャンネルもオリンピックばかりなので、見たいとか、録画しておきたいとかいうような番組がなく、余計なことを考える必要がないのは気楽だった。 私は、もし私が何でも自由に決めてよい…

ユース ホステル

昨日で北海道の話は終わり、のつもりだったのだが、少し補足を書いておこう。 7月28日、「網走流氷の丘ユースホステル(YH)」というところに泊まった。元々この日は、翌朝早くウトロ港を出港する船に乗せてもらう予定だったので、ウトロの道の駅で車中…

あの時の船長さん

寝台列車がなくなった後、北海道には船でしか行く気にならない。「旅行は線」、移動の過程も含めて全てが旅行という私にとって、飛行機は余程よく晴れた日に1回くらい乗るのはいいが、移動の実感が持てないつまらない交通機関である。太平洋フェリーは本当…

網走の印象

(話の順番がまったくデタラメでごめんなさい。) 網走は、人口34,000人。石巻の隣町、東松島市が39,000人だから、それより5,000人も少ない。ちなみに、私が住む石巻市は138,000人、勤務する塩竃市は52,000である。オホーツク海沿…

北海道の鉄道(2)

北海道を旅行していると、保存蒸気機関車や鉄道遺構、あるいはただの「名残」としか言い様のない物まで、おびただしい(正におびただしい!)数の鉄道関連遺物を目にする。 網走から能取(のとろ)湖、サロマ湖方面に行くと、勇網線の廃線跡がサイクリングロ…

北海道の鉄道(1)

私は広義の「鉄道ファン」である。高校時代には、友人数名と勝手に「鉄道研究会」を作っていた。鉄道ファンにも色々と種類がある。最近の用語で言えば、私は「乗り鉄」に分類されるだろう。もっとも、「広義の」と書いたとおり、あまり熱心なファンではない…

次はニペソツ

26日は、午前中1人で博物館・網走監獄を訪ねると、午後からNさんの車で十勝に向かった。3時間半かけて登山基地となっている糠平温泉に着く。東大雪自然館という国か道の展示施設で天気の確認をすると、これが実に思わしくない。27日は雨だという。か…

まずは斜里岳

Nさんとは、1999年8月10日に、北海道最高峰・旭岳(2290m)裏のキャンプサイトで隣同士にテントを張ったというだけの関係である。小学校5~6年生の男の子を1人連れていた。息子さんと親子登山かと思っていたら、Nさんは小学校の先生で、連…

身の毛のよだつ話

北海道で消化したスケジュールは次のとおりであった。(==は交通機関、--は友人の車、・・・は徒歩) 7月22日:仙台港19:40=(太平洋フェリー)7月23日:=11:00苫小牧港・・・苫小牧駅13:26=(室蘭本線・普通)=14:03追分1…

少しお出掛け北海道

ブログの更新をお休みしていた間、夏休みを取得し、1人で北海道に行っていた。不要不急の外出を控えるべきこの時に何事か!とお怒りになるのは、もっともであってもっともでない。 3学年担当の今年、就職希望者の夏季休業中登校日が8月に5回予定されてい…