苦闘、南アルプス(6)

【地図】 私は何事においても原理主義、「基本こそ全て」の人間である。山に何を持って行くかについてもその通りだ。地図とコンパスを持たずに山に入るなんて、絶対にありえない。 もちろん、今回も地図を持参はしたのだが、なんとアルパインガイドに付いて…

苦闘、南アルプス(5)

【山の時間】 本当に天候に恵まれた今回、それでも(2)に書いたとおり、夜は4回雨に降られた。そのうち1回はごく軽微だったが、3回はバケツをひっくり返したような土砂降りだった。強運のおかげで、3回のうち、本当に悲惨な思いをしたのは北岳山荘での…

苦闘、南アルプス(4)

【混雑】 南アルプスの最奥部なら、ハイシーズンでも登山者は多くない、という友人の言葉を信じて行ったわけだが、果たして、その点についてはどうだっただろうか? 私が行った7月28日から8月3日が、そもそもまだハイシーズンではないと思われるので、…

苦闘、南アルプス(3)

これ以降は、幾つかのテーマに絞って、感想を箇条書き風に書いておくことにする。 【素晴らしかった山】 同じ赤石山脈中の山とは言え、形状も異なり、それぞれ独自の雰囲気というものがあって面白いものだ。私が最も魅力的だと感じたのは荒川岳、次が北岳、…

苦闘、南アルプス(2)

「梅雨明け10日」に南アルプスに行くぞ、と言ってみたところで、それが一体いつなのかというのは自然の気まぐれであって、私の都合とは関係がない。おそらくここだ、と思った7月末の週(7月28日~)が、本当に「梅雨明け10日」になるかどうかは保証…

苦闘、南アルプス(1)

1週間更新をしなかった。早々と夏休みを取り、単独で南アルプスに行っていたのである。昨日午前ようやく下山して、深夜に帰宅。 今年は1学年の担当である(=進路に関するドタバタがない)。部活は山岳部が廃止となり、ボランティア部(正式名称:インター…

人間を笑う蝉・・・I was born

県総体二日目は、南蔵王青少年野営場(約650m)からジャンボリーコースを登って宮城県最高峰の屏風岳(1825m)の頂上を踏み、、縦走路を上下しながら刈田岳(1758m)へと歩き、大黒天(1432m)に下りるという厳しいコースだった。部員不…

これは偉業だ!・・・白高の優勝

3日間、県総体の登山大会(南蔵王)に行っていた。いろいろな事情があって、我が塩釜高校山岳部は昨年度末に廃部となってしまったのだが、例によって「派遣依頼」という魔法の紙が送られてきて、役員としてのこのこと出かけて行くことになった。 幸いにして…

山小屋で「伯楽星」

前回書いてから、ずいぶん長い間サボっていたと思いつつ、久しぶりで自分のページを開いてみたら、まだ1週間しか経っていない。あ、そんなもんなんだ、と少し意外だった。 1月1日、年賀状で、春に拙著が刊行されるという予告編を書いた。その後、1月12…

仕事です

明日から新学期。今日は久しぶりで学校に行った。なんと16日ぶりである。「お前は年末に遊び歩いておったくせに、年始も遊んでおったのか!」と怒られそうであるが、心配はご無用。学校に行っていなかっただけで、4日の御用始めからお仕事はしていたので…

極まれり

金曜日から3日間、登山の新人大会であった。と言いながら、金曜日から3日間で、3日目に当たる今日、まだ昼過ぎのこの時間(15時前後)に、石巻の自宅でこんなものを書いているのは計算が合わない。 実は台風25号の「接近」で、3日目をキャンセルし、…

薪バイ

先週末の2日間、仙台一高井戸沢小屋というところに行っていた。かつて同校の山岳部顧問をしていた時には、自分のホームとして、年に数度も行っていた場所だが、ふと気がつくと、前回がいつだったか思い出せないくらい久しぶりだ。2〜3年前の冬が最後かも…

これも社会の厳しさ

昨日までの3日間、県高校総体で山に行っていた。 土曜日は七ツ森の鎌倉山周回の短いコースをパーティーごとに生徒だけで登り、バスで升沢に移動。森の学び舎(旧吉田小学校升沢分校)に泊まり、日曜日は、旗坂から蛇が岳、北泉が岳に登って、泉が岳スキー場…

恐ろしいイノシシ

金曜日の夜から昨日にかけて、県総体登山競技コース調査(主催者としての下見)で山に行っていた。今年の会場は船形連峰(旗坂〜蛇が岳〜北泉が岳〜水神)である。 もともと登山の大会(競技化)に非常に批判的な態度を取っている私は、大会にできるだけ関わ…

六甲山全山縦走路を歩く

今日はついに「ホーホケキョ」が聞こえた。梅の花も一気に満開。 さて、兵庫の続きである。 バスが大阪駅に定刻より10分ほど早い6:55に着くと、私はあの大好きな阪急電車(→解説記事)に乗り、まずは宝塚に行った。ここからJR山陽本線の塩谷駅まで、…

北欧的とは?

3月になったから、というのか、一気に春らしくなってきた。 先週末は、まず第2回の登山部顧問冬山研修会に出席した。場所は国立花山青少年自然の家。土曜日は前回(→こちら)の続きとして、外部講師から低体温症、ビーコン捜索技術(続)とその際のトリア…

那須で問うべきだったこと

(昨日の続き) さて、大西先生による那須雪崩事故報告書の件である。 昨年10月15日に出された報告書の本文は、200ページにも及ぶ大部なものなので、手元には別紙資料を含めても27ページの概要版が配られた。先生は、この概要版では事故の本質が見…

冬山顧問研修会は拡大ラボ!

土日は、遠刈田温泉と近くのスキー場で開かれた高体連登山専門部の冬山顧問研修会というのに参加していた。私が25年近く前に初めて登山部顧問になった時には既にあった研修会で、昨春、栃木県で大きな事故があったからにわかに開かれた、というものではな…

志賀高原(続)

1月3日、目が覚めると雪が5㎝ほど積もっている。朝食を摂っていると、妹が「今日も箱根だ」と始まった。そこで私は、延々と続くテレビからの避難もかねて、元日の続きというわけでもないが、志賀高原の偵察に行くことにした。今回は、岩沼市、大師側から…

志賀高原と二ッ森

目下ダイエット中の私は、年末年始の到来を恐れていた。仙台市近郊にある実家に帰るのがよくない。飲み会が続くのがよくない。 実家に戻ると女手があり、石巻にいると主夫に近い私も、なんとなくやることがなくなる。家が古く、暖房している居間だけしか暖か…

もう山には行きたくない

日参している塩釜神社でも、ついに「謹賀新年」の看板が出た。そこで、というわけでもないが、年内の出勤は今日で終わりにした。新人大会や修学旅行の振り替えを使うことは義務だという。休暇を取れば、学校にいる時の自分の首を絞めるだけなので、休まない…

危うき人工環境

昨日の続きである。 さて、登山の競技大会というものをはなから馬鹿にしている私であるが、以前から、読図審査だけは点数を取れないと絶対にまずい、と生徒にしつこく言ってきた。歩いて行くとフラッグ(オリエンテーリング用のポスト)が何カ所かぶら下げて…

歩いてみたい歴史の道

昨日まで3日間、登山の新人大会に行っていた。場所は、なんと月山(山形県、1984m)!おそらく、宮城県高体連登山専門部主催の大会としては、史上初の県外開催である。何しろ数年前の噴火兆候騒ぎ以来、お膝元である蔵王連峰が使いにくい。いつも使っ…

これもオオカミ少年・・・渡島駒ヶ岳に登る

下船の翌日、8月20日は渡島駒ヶ岳を登りに行くことにしていた。5:51函館発普通列車で渡島砂原(おしまさわら)まで行き、砂原岳(1112m)と駒ヶ岳(1131m)に登って銚子口駅に下りる、というおよその計画である。二つの山は、どちらも駒ヶ…

「しらせ」・・・傾斜53度の驚き

ラボ・トークが終わって、週末は部活で山に行っていた。仙台一高と合同で、と言うより、まぜてもらって沢登りの体験会である。場所はいつもの大行沢(おおなめさわ=名取川源流二口水系)。 今日は、仙台の連続降雨日数記録(36日!)が途絶えた記念すべき…

行けば行ったなりに面白い

今日は久しぶりで部活。山に入るのは県総体(6月3〜5日)以来なのだから驚く。「山に行ってなんぼ」の部活だということは分かっているが、部活は生徒のものなので、3人の部員が山に行く、あるいはそのための準備をする気が無ければ私は知らない、という…

萎縮と過剰と豊かさと

昨日まで3日間、県総体で山へ行っていた。昨年までは「派遣依頼」なる文書が届いて、山岳部のない水産高校から、いわば日雇い労働者として行っていたが、今年は正規雇用である。昨年までは女子隊係だったが、今年は男子隊。餌(表現不適切。すみません)を…

礼を失する

昨日から今日にかけて、部活であった。PTA総会の代休を含めて6連休のうち、部活は2日だけだから、他の運動部に比べれば負担は軽い。 さて、行ったのは石巻から雄勝にかけての里山である。最高峰は520mの硯上山だ。例の事故以来、気分的に面倒くさい…

びくびくと山に行く

昨日は、新しい学校における部活デビューであった。もちろん、これまでにも校内での活動には時々顔を出していたのだが、山に付いて行ったのは初めて、ということである。 目的地は、軽く日帰りで泉が岳(1172m)。 ところが、なにしろ今年は例の事故で…

危険を知らないのが最大の危険

昨日は異動してから初めての出張。7年ぶりで高体連登山専門部常任委員会というものに出席した。文書をもらったとき、県総体の準備にしては少し早いな、いつもは4月の20日過ぎじゃなかったかな、と思ったところで、もしかすると栃木県の事故を受けて何か…