2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

人の心をよく知る政治家

特定秘密保護法が衆議院を通過し、いよいよ成立しそうな勢いだ。採決の前日に福島で行われた公聴会も、委員会審議も、「やりましたよ」と言うための手続きに過ぎなかった。私なんかは、今でも守秘義務を負っているのに、なぜ新しく厳めしい新法が必要なのか…

川端純四郎『バッハ万華鏡』

今年の5月23日、仙台在住の宗教学者・川端純四郎氏が亡くなった。私は新聞でそれを知ったのだが、この1週間ほどで、その遺稿とも言うべき『バッハ万華鏡』(7月25日刊、日本キリスト教団出版局)という本を読んだので、今更ながら少し触れておこうと…

スペイン大好き!・・・カルメン幻想曲とボレロ

昨日、「副産物」という書き方をしたが、NIEの大会があったおかげで、夜、仙台フィルの定期演奏会に行けた。この日のテーマは「スペイン」で、シャブリエの狂詩曲「スペイン」、サラサーテの「カルメン幻想曲」、マスネの歌劇「ル・シッド」のバレエ組曲…

「防災教育」を利用する・・・宮城県NIE研究大会

今日は、仙台市立北中山小学校で行われた「宮城県NIE研究大会」というのに出席していた。これに出たおかげで、来週に迫った後期中間考査の問題作りが「持ち帰り仕事」になってしまったのは困ったものだが、まずまずいい勉強ができたし、副産物(明日書く…

お粗末な私

昨日、夕方のテレビニュースや、今朝の新聞報道にあったとおり、先週土曜日に宮水の文化祭で販売した缶詰から、大量の不良品(内圧の高まりによる缶の歪み、腐敗)が見つかり、目下、学校では販売した約400缶の回収に努めている。宮水の缶詰製造ラインは…

「在校時間記録簿」という言葉の意味

昨日に続き、教育長交渉のことについて書く。本当は、そこで話題になったことを全て書けば、一般の方々に多少は学校で何が問題になっているか分かっていただけると思うが、そこまでの元気はない。 県は私たちに、昨年の9月から「在校時間記録簿」というもの…

課長人事に表れた姿勢

先日の会議の話(11月12日記事)と少し関係するが、会議で議論の火が消えたのと同時並行で、「与えられた範囲でできるだけのことをする」という類の言葉を聞くことがとても増えたような気がする。私はこの言葉を、「言っても無駄」の積極表現だと思って…

終わりよければ全てよし

(11月18日付け学級通信より) フィリピンの台風のニュースを見て、今更ながらに自然の力のすさまじさと、人間存在の小ささとに驚いている。ただし、これは東日本大震災とは違い、人間が経済活動(=ぜいたく)によって引き起こした温暖化が間接の原因だ…

ある先生の思い出

11月も半ばになると、1日おきくらいで「喪中葉書」というのが届くようになる。親が亡くなったというのがほとんどである。大抵の場合、その亡くなった方に私は面識が無いのだが、それでも、いくばくかの感慨は抱くものである。 今日も1通届いた。しかも、…

「おっくう」の一歩先へ!!

(11月13日付け学級通信より) 土曜日はオープンキャンパスであった。生徒参加者数は80名で、例年とほとんど変わらなかったが、そのうち3分の1が女子、というのが大きく変わった点であった。しかも、開講式が終わった後、各類型の体験授業に分かれる…

会議で意見を述べるということ

今日、ちょっとした職員会議があった。私を含めた何人かが発言をしたが、その中に、珍しく(本当に珍しく!)二人の若い先生が含まれていた。会議の終了後、私が一歩遅れて職員室に戻ると、その若い教員を、M先生が盛んに褒めている最中であった。発言の内…

100年前と同じ、というだけ・・・日展問題

「芸術界に瀰漫する卑屈な事大主義や、けち臭い派閥主義にうんざりした。芸術界の関心事はただ栄誉と金権の事とばかりで、芸術そのものを馬鹿正直に考えている者は、むしろ下積みの者の中にたまに居るに過ぎないように見えた。日本芸術の代表者のような顔を…

我が家の風景・・・復興祈念公園や歩道について

6月以来、我が家から見える風景について書いていなかった。久しぶりに、直接見えない部分も多少含めて、石巻の風景を書いておこう。 我が家から見えていた二大建築物のひとつ、石巻文化センターが、ついに9月の上旬に消えた。これで、7月に消えた市立病院…

励まされたのは「DeNA」?

(11月8日付け学級通信より) 楽しみにしていた日本シリーズも終わってしまった。地元・楽天が優勝できて、まずはよかった。感想は二つ。 一つ目。第6戦で田中が負けた時、私も、もうダメだ、と思った。この日勝って日本シリーズ終了、という思いは、誰…

五浦海岸の岡倉天心遺構

移動の最中、久々に天心関係の本でも読んでみようと思い、我が書架から選んだのは(というほど天心に関する本がたくさんあるわけではないけれど・・・)、先日、酒席で話題になりながら、記憶が曖昧で相槌すら打てなかった松本清張の『岡倉天心 その内なる敵』…

空気を運ぶ鉄道とバス・・・JR北海道再考

3連休、1日は家庭のために、1日は自分のために、1日は仕事のために使った。天気にも恵まれ、いい休日だったと思う。 自分のために1日を使えた昨日、前夜、田中が負けたのを見届けた瞬間に、何の脈絡もなくふと思い立って北茨城へ行くことにした。北茨城…

二刀流の「打撃の神様」

(11月1日付け学級通信より) 今日から11月。古称で「霜月」と言う。もちろん、霜の降りる月という意味だ。この石巻でさえ、まだ決して寒くなったとは言えないけれど、間もなくそういう季節がやってくる。我が家の桜も、葉っぱが少し色づき始めた。 と…