哲学

欠席連絡のあり方

先週の土曜日、大阪で、親が子供を車に乗せたまま保育所に預けるのを忘れ、車内に放置された子供が熱中症で死ぬという事故が起こった。車はワゴン車らしい。いくら大きい車とは言っても、しょせん4畳半一間にもならない狭いスペースである。子供を下ろして…

100年で「古典」?

先日、「古典」とは何か?みたいな話を書いた(→こちら)。その話を国語の秋季大会という所でした時、分科会がすっかり終わってから、某氏が私の所に来て、「平居さんは、何年経てば古典と評価していいと思いますか?」と尋ねた。私は、「作者が死んでから1…

この作品はなぜ「古典」になれたのか?

国語の秋季大会に関する様々な話は抜きにして、古典分科会で私が話したことの中心部分だけを書いておくことにする。(微修正あり。文章体で。) 私にとっては当たり前のことが、人にとっては当たり前でないと感じることがよくある。学校でカリキュラムについ…

欧米思想に毒された私?

昨日の夕方、暗くなってから帰宅したら、我が家の沖にたくさんの船の灯りが見えていた。漁り火かな、と思ったほどである。今朝、起きてみたら、おそらく2000~4000トンくらいの小型タンカーを中心とする商用船がたくさん停泊している。台風の時など…

国力の低下

円安が止まらない。毎日1円くらいずつ値を下げる。アメリカとの金利の差が主要因とされていたが、ドルに対する価値の低下が、他のどの国の通貨と比べても際立っているらしく、原因は金利だけではない、国力そのものの低下なのだ、ということをほとんど毎日…

宇宙とダークマターと命と神

有名な話、「文明は人間を堕落させる」は、30年来の私の口癖である。とにかく、便利なもの、楽をさせてくれるものに対しては、敵意にも近い疑いの目を向けている。便利や楽と引き替えに、人間は固有の能力を退化させていく。 そんな私も、実は、テレビを見…

戦争倫理学

日曜日の毎日新聞「語る」欄に、東京工大教授・真嶋俊造氏への大きなインタビュー記事が載った。「戦争倫理学」の専門家らしい。記事によれば、戦争倫理学とは、戦争がなぜ悪なのかを倫理学的視点で考える学問である。へぇ!驚いた。戦争がなぜ悪かは、倫理…

理念なき石油補助金

先週末、現在1リットル当たり35円も(!!)支給されている石油補助金が、今年末まで延長されることになったという報道が出た。官房長官なり首相なりが事情を詳しく説明したのかも知れないが、私は聞いていない。新聞記事を読む限りでは、その説明の杜撰…

国葬に表れたもう一つのゆがみ

まず最初に「懺悔」をしておこう。 7月初旬に、安倍元首相が殺された時、私はそれを「勘違いによって殺された」と書いた(→こちら)。ところが、実際には「勘違い」どころではなく、正に怨みを持つべき理由があったのだ、ということが日々明瞭になってきた…

コロナの中の文化祭

そう言えば、先週の土曜日、娘の高校の文化祭を見に行った。娘は高校3年生。コロナ対策で、3年生の保護者だけは、事前登録制で入場が許可される仕組みになっていた。 娘が出場するクラス・パフォーマンスの直前に高校に行く。それなりに保護者の姿は見える…

自然の許す限り・・・

今日、法隆寺から封書が届いた。開けてみれば、クラウドファンディングでわずかばかりの寄付をしたお礼である。 6月の中旬に、法隆寺のクラウド・ファンディングに触れた(→こちら)。結局、2000万円の目標金額に対して、7月29日に締め切られた時に…

「ご講話拝聴」の虚しさ

朝起きてみると、素晴らしい「秋晴れ」である。湿度も非常に低く、水平線まで海がくっきりと見える。岩手県あたりで降った大雨の影響で、北上川からは濁った水が海に流れ込み、真っ青な海ではなかったけれど、本当に気持ちがいい。 石巻は、水曜日から気温が…

国葬はすべきでない

参院選直前に、「勘違い」による銃撃で殺された元首相について、早々と「国葬」を行う旨の決定が閣議で為された。予想したことではあったけれども、ずいぶん簡単に決めるものだな、と驚いた。更にその後、自民党の幹事長が疑義を示した野党を念頭に、「国民…

職業の貴賎

前々回、性風俗業者に対するコロナウイルス関連の休業補償をどうすべきか、という話を書いた。話のついでに、職業に貴賎があるかどうかということにも触れ、あえて言えば、物議が生じるのを覚悟で、私は職業に貴賎はあると考えているということも書いた。 そ…

性風俗業への補助金裁判

先週の木曜日、新型コロナウイルス対策の持続化給付金などの支給対象から性風俗業者を除外した国の規定の憲法適合性が争われた裁判で、東京地裁が合憲判断を下した。「規定の目的には性風俗業者と他の事業者を区別する合理的根拠があり、法の下の平等を保障…

バクチ国家を目指す日本

4月11日にJR西日本が単独での維持は困難だとする赤字線区の収支を発表したのに続き、鉄道各社が次々と運賃値上げの方針を打ち出している。更に、国土交通省は、今日の有識者会議に、鉄道運賃の値上げに関してハードルを下げる方向の改革案を示したらし…

改憲論について今思うこと

5月3日は憲法記念日であった。最近、ロシアの軍事侵攻という大問題が発生したため、「国防」ということについて多くの人々に心情的変化が生じたらしく、改憲派が勢いづいているという話は、どの新聞にも載っていた。 今、私の目の前にある毎日新聞によれば…

これは完全試合である

昨日、中日ドラゴンズの大野雄大投手が、10回ツーアウト(9回3分の2)まで一人の走者も出さないピッチングをしていながら、その後、阪神の佐藤選手に2塁打を打たれたため、完全試合の達成を逃したということが、大きなニュースになっていた。どの報道…

コロナ対策に少し変化・・・しかし

最近、ようやくコロナ対策への見直しの声が聞こえるようになってきた。私は、始まった直後から「まずいぞ」と言い続けている(→初期の記事)。世の中がようやく私に追いついてきた、ということだ(笑)。 今日、韓国でも屋外でのマスク着用義務が解除になっ…

相も変わらず・・・物価高対策の愚

いつもぶつぶつ言うとおり、政治家のやることを見ていて、「偉いなぁ」と感心することはまるでない。基本的に、何もかも間違いであると感じる。外交青書に、「北方四島が我が国固有の領土である」とわざわざ書き込んだのは間違い。こうしてざわざわ「今の」…

権力の性質(毛沢東とプーチン)

まとめに入る。 毛は比類のない軍事戦略的能力のゆえに、中国共産党の指導権を握った。抗日戦争→解放戦争(国共内戦)を終えて、新しい国家の建設に入ると、することは大きく変わる。軍事的な戦略能力が、新国家の建設・運営に通用するとは限らない。しかし…

権力の性質(毛沢東の場合)・・・その6

権力者としての毛沢東を見ていて思うのは、「自分が正しい」という独善(もしくは、絶対の自信)と、国民の命の軽視である。 前者は、戦時中に様々な戦略的意志決定を行ってきた延長線上にある。トップの人間が、「このやり方で行く」となれば、そこに迷いを…

権力の性質(毛沢東の場合)・・・その5

第7回党大会で、指導権を完全に掌握した毛沢東は、その後も戦略家としての類い希なる才能を発揮し、国民党に対しても勝利を収めた。 問題は1949年10月5日の建国後である。共産党が連続した組織である都合で、毛の権力は新国家においても継承された。…

権力の性質(毛沢東の場合)・・・その4

毛沢東が言うように、戦争では、常に臨機応変の迅速な判断が求められる。しかも、戦略能力というのは天賦の才能であるようだ。凡人が何人もで会議を開くのではなく、天才が一人で即断即決するのでなければ、勝ちは望めない。そんな中で、毛に権力を集中させ…

権力の性質(毛沢東の場合)・・・その3

紅四軍において指導権を掌握した毛沢東は、その指導権を強化するため、1930年12月に富田事件を起こした。党内に反革命組織がいるというタテマエの下、多くの党員を逮捕、処刑したと言われる。いかにも、紅四軍内での指導権を握ったことによって、仮面…

権力の性質(毛沢東の場合)・・・その2

これらの方針の徹底として、毛は軍内に兵士委員会という組織を作った。これは大きな権限を持つ組織である。将校は、兵士委員会の監督を受けなければならなかった。将校が間違ったことをすれば、兵士委員会が制裁を加えることさえできたのである。 これらの民…

権力の性質(毛沢東の場合)・・・その1

昨今の不穏な情勢を見ていて、なぜこれほど滅茶苦茶な人間が権力者の地位に就くのであろうかと思う。一方で、私の専門である中国の現代史を見てみれば、プーチンに勝るとも劣らない専横の大御所・毛沢東がいる。私は昨年、毛沢東の権力掌握過程の初期につい…

戦争による必然

とても温かい。さすがの石巻も、昨日はついに20℃を超え、22.2℃。今日も20.7℃と20℃を超えた(それでも50㎞南の仙台や100㎞北の気仙沼より4℃以上低い。相変わらず、石巻の気候にはびっくり!!)。おかげで、昨日は我が家の南側、今日は西側…

「学力」と「成長」

先月の28日、文科省が、昨年度の全国学力・学習状況調査の結果に関して分析結果を発表した。どの新聞でも大きく取り上げていたのは、その中で、長期休校など、コロナに関するドタバタが、テストの結果に影響しておらず、学力水準は5年前と比べて下がって…

GIGAスクール構想に対する教員の態度

今日は、仙台で教職員組合の勉強会に参加していた。基調講演とも言うべきお話のタイトルは、「GIGAスクール構想・ICT教育を巡る情勢と教職員組合の役割」であった。お話の後、意見交換が行われた。いろいろな人が話すのを聞きながら、ちょっとまずい…