哲学

戦争の教訓(教訓は普遍化されなければならない)

戦争の反省は戦争にだけ生かされるべきものでもない。なぜなら、全ての行為は、等しく「人間」から生まれるのであり、すると当然、「人間」の性質を反映するからである。 私は被災地に非常に冷たい被災地の住人である。そんな私が最も冷たい目を向けているの…

戦争の教訓(戦争は現代の十字架である)

今までにも何度か書いていることだが、私は何かにつけて『聖書』を手に取る(→参考記事「十字架につけよ」、「誓ってはならない」、「永遠の命を得るための方法」)。特に福音書に簡潔に描かれた人間の姿は、愚かで哀しくはあるが、あまりにも普遍的な真実(…

戦争の教訓(浅はかな民意が軍と政府を支えた)

昨日は終戦記念日であった。実家に戻っていたので、今日になってしまったが、いろいろと気になることがあるので、少し長い一文(になるだろう)を書こうと思う。 戦後74年を経て、記憶の風化、継承の困難ということがよく言われる。近年、おそらく、あらゆ…

「全車指定席」考(補)

昨日の「全車指定席」問題について補足しておく。 7月28日、石巻地方では、夜中に大雨が降った。「大雨」と言うよりは「強雨」と言った方が正しいかも知れない。強くはあったが短時間だったので、それが私の出発に影響するとは考えもしなかった。 私が駅…

佐々木投手問題について

高校野球甲子園予選の岩手県大会決勝で、佐々木投手が登板しなかったことが大きな話題になっている。彼が出たら勝てた、では必ずしもないにもかかわらず、まるで彼が出なかったから負けた、とでも言うような雰囲気だ。学校には250件を超える苦情の電話が…

続・私に相談するのが間違い

本当は今日「ショスタコーヴィチ(3)」を書いて終わりにしようと思っていたのだが、いろいろと聴き直したい曲が出てきたので、それが終わってからにする。中断。で・・・ (6月25日付け「Tr,平居の学年だより№11」より) 今週の日曜日、6月23日は…

数珠つなぎのタンカー&高校生活の原点

(6月17日付け「Tr,平居の学年だより№10」より) 先週の木曜日、ホルムズ海峡を通過中の日本のタンカーが武力攻撃を受けたことが、大きなニュースになった。確かに、日本の石油輸入の上で、ホルムズ海峡は生命線なので、多くの人が真っ青になるのもよく…

人間を笑う蝉・・・I was born

県総体二日目は、南蔵王青少年野営場(約650m)からジャンボリーコースを登って宮城県最高峰の屏風岳(1825m)の頂上を踏み、、縦走路を上下しながら刈田岳(1758m)へと歩き、大黒天(1432m)に下りるという厳しいコースだった。部員不…

哲学を捨てた教員

先日、ある会議で、今年の生徒の進路希望状況というのが報告された。各クラス毎に、4年制大学(公私の別)、短大、専修学校、就職(公民の別)それぞれの希望者が何人いるか、というものである。資料の隅に㊙と書いてある。 例によって、私だけがかみついた…

2000日!・・・人と競うな

実は、このブログで記事を書いた日数というのが、今日で2000日目を迎えた。すごいっ!!毎日書いても5年半という途方もない数である。が、実は、必ずしも「2000日」は正しくない。 記念日なので、少し振り返ってみよう。このブログがスタートしたの…

禁止が許される?許されない?

学校の近隣住民から、車が出入りする時に自転車に乗った生徒が通るのが危ないという苦情があり、一部区間で自転車の乗車を禁止するという話になりかけた。私だけが、それにかみついた。 理由は二つ。ひとつは正当な苦情ならそれなりの対応もすべきだが、自転…

やっぱり「虫がいい」

日曜日の河北新報社説は「温暖化と東北」というタイトルであった。地方紙とは言え、曖昧漠然とした温暖化一般ではなく、東北という一地域の温暖化を取り上げるのは珍しい。 それによれば、3月に仙台管区気象台が、東北で今世紀末に起こる可能性の高い気候変…

教員の質の確保・・・教採倍率3%ラインをめぐって

一昨日の毎日新聞第1面トップ記事は、見出しが「小学教員採用『危険水域』」というものであった。小見出しは「多忙な現場 敬遠か」であり、更に「18年度志願者倍率 最低3.2%」とも書かれている。 記事を読めば、昨年度の小学校教員採用試験の倍率が、…

子供の日に「少子化」を考える

5月5日は子供の日だった。新聞を開いても、あまり立派な特集記事を見ることはなかったが、そんな中で、河北新報が第2面に「子ども1533万人 38年連続減 少子化底なし」という記事を載せていたのが目を引いた。記事によれば、日本の14歳以下の子ど…

輝くステージ・・・吹奏楽部の定演

昨日、実家から石巻に戻ってくる途中、多賀城市文化センターで行われた塩釜高校吹奏楽部の定期演奏会に寄り道をした。旧塩釜高校と塩釜女子高が統合して10年目で「第9回」。それは2011年に東日本大震災のために定期演奏会を開催できなかったからであ…

立憲君主制再考・・・天皇と政治家

4日間、母が1人で暮らす実家に帰っていた。東京から妹も帰っていた。以前も書いたことがあるが、実家に帰ると私は暇を持てあます。自宅では「主夫」の私に、実家では女手が多いからということで仕事が回ってこない。知的活動をしようにも、本を始めとする…

『嫌われる勇気』・・・アドラー心理学について

昨年の秋、ある女子生徒が「先生、この本すごく面白いんですけど、読んだことありますか?」と言って、一冊の青い本を差し出した。岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社、2013年)である。赤い文字で「自己啓発の源流『アドラー』の教え…

1学年主任のお話

デンマーク国立交響楽団の演奏会に先立つ一昨日の午後、勤務先の塩釜高校では「合格者説明会」というものが行われた。学校によって「入学者説明会」だったり、「予備登校」だったり、小学校だと「一日入学」と言ったりする、あれである。 なんとびっくり、私…

医療はオプション

東京都福生市の公立福生病院で、人工透析を中止したということがずいぶん話題になっている。人工透析を受けていた患者が、医師から治療を止める選択肢を提示され、それを受け入れて治療を止めた結果死亡した、というものだ。他に、透析の必要が生じながら、…

小さな「最終講義」

卒業式の後はHRである。塩釜高校の卒業式は、クラス代表だけが式場で証書を受け取るので、生徒一人一人は教室で担任から受け取ることになる。その儀式が行われる前、担任と副担任が、最後の「お言葉」を述べることになる。まずは担任T先生が、学級通信を…

往復書簡(拝復編)

拝復 2月13日付けお手紙ありがとうございました。 小著『地域に根ざし、平和の風を』をしっかりとお読みいただき、質問までいただき、恐縮です。 まず、第1の質問、石橋がなぜ首相になることができたかについてです。いくつかあげられると思います。1つ…

娘の教育

我が家に中学2年の娘(M)がいる。来年度は受験生というやつだ。成績はさほどよくない。私も中学時代は決して成績優秀ではなかったが、それよりも更に2割くらいは悪いように思う。この娘について、最近妻とだいたい以下のような会話をした。 妻「ねぇ、M…

学校の「権威」とは?

一昨日の毎日新聞「ナビゲート」欄に浜崎洋介という批評家による「学校の『統治』について」という小さな記事が載った。記事は小さいが、いろいろと考えさせられた。必ずしも、「いい記事だった」というわけではない。 氏の問題意識は、体罰が問題視される状…

働き方改革(続の4)

(2月5日から続く) しばらく時間が空いてしまったが、最後になってようやく、具体的なことを書こう。 残業を減らすためにまず第一に大切なことは、定時退勤を宣言することである。宣言というのはこんな所に書き込みをすることではない。大量の利害関係が…

働き方改革(続の3)

飛び飛びですみません。残業問題の続きです。 さて、私が残業時間を最少限、いや実質ゼロに出来ている理由を考えてみよう。その理由は、大きく分けて2つある。ひとつは運。もうひとつは自分自身の考え方の問題だ。 「運」というのは、校内の仕事の調整で、…

主観も予防も権力も怖い・・・僧衣運転取り締まりの愚

2〜3日前からだったか、福井県で僧衣を着たまま車を運転していたお坊さんが、僧衣で車を運転していたために違反を取られたというニュースが、新聞各紙でも報じられ、話題になっている。私は最初読んで笑ったのだが、間もなく、とても怖いニュースだと気付…

燃料税・消費税=増税

そう言えば、今更ながら先月の休筆期間中にあった出来事では、フランスのデモ騒ぎが気になった。マクロン政権が、環境政策の一環として燃料税の引き上げを表明したところ、フランス全土で反政府デモが起こり、支持率が急降下した、という事件だ。 このような…

辺野古に思う

辺野古における米軍基地建設のため、海を埋め立てる工事が本格的に始まってしまった。政権は、普天間基地の危険除去のためのやむを得ない措置だと言うし、反対派は自然破壊と沖縄の民意無視を問題とする。私は反対派だが、報道を見ながら諸手を挙げて反対派…

原理主義者にとっての定年制

首相が定年を70歳まで延長する考えを示している。既に、年金の支給開始年齢に合わせる形で、定年を迎えても、年金がもらえるようになるまでは再任用という形で、実質的な定年延長が行われている。給与は確か4割減くらいだったはずだ(←不確か)。定年退職…

秋晴れの一日、牧山の快感と西武の無念

素晴らしい秋晴れの一日だった。6時に起きた時には、北上川の河口付近まで女川方面から霧の塊が押し寄せてきていて、河口にかかる日和大橋が半分くらい霧に隠れていた。とても幻想的な風景だ。起きてきた愚息が、「天空の城だ!」と興奮していた。 日中、海…