哲学

年度の始まりに当たって(学年主任談)

我が家でさえ桜が開花したくらいである。塩釜神社では、名残の梅も含めて、既に花が咲き誇っている、という感じだ。 さて、今日から新学期。私の勤務先の近くでも新型肺炎の感染者が出、仙台市内ではクラスターも発生したし、大崎市では医師が感染し、しかも…

あっぱれ、シンガポールの教育

世の中(特に政治)で起こっていることがあまりにも下らないので、最近、あまり社会的な問題に触れていない。ちょっと2月29日の朝日新聞記事に触れておこう。「多事奏論」というコーナーで、書いているのは編集委員の山脇岳志氏。見出しは「シンガポール…

インフルエンザと肺炎

今日は3月13日。今年、東日本大震災の発生した日に記事を書かなかったのは、書かなかったことの意味を考えてもらうとけっこう。日頃、このページを開いてくれている方には分かるだろう。ちなみに、震災について私がどのように考えるか気になるという人は…

図らずも終刊

(2月28日付け「学年だより№40」より) 先週土曜日の新聞で、右のような訃報が目に止まった(ブログ用の注:2月22日河北新報の池田正穂氏訃報貼付。そこに、事件の概略も書かれているので、以下は記事にない点についての補足)。諸君は「第五福竜丸…

休日が多すぎる

どこの学校でも同様だと思うが、私の勤務先でも今、来年度の予定表というのを作っている。なかなか大変な作業だ。 3年生は、生徒が選択した進路に応じて、多忙のピークが異なる。私の勤務先のように大学進学も就職もいるという学校は大変だ。多忙のピークが…

桜を見る会

石巻の今日の最低気温は-4.7℃、最高気温は-0.1℃。わずかに0.1℃分だけながら真冬日であった。やっと冬だ、という気になる。雪もほんの少しだけ降り、うっすらと白くなった。 一方で、日はずいぶん長くなった。6時15分過ぎに自宅を出る時には、…

物を大切に使う文化を!・・・県美術館移転について

一昨日、「学年だより」の裏面に、宮城県美術館の移転についての新聞記事を貼り付けた旨書いた。生徒が相手のプリントで、生徒には自分で是非を考えて欲しいので、あえて私自身の思いは書かなかった。この場に書くことにしよう。 他県の方にはよく分からない…

衝撃の年始(C・ゴーン編)

年末年始の報道で、私にとって衝撃的だったのは、おそらく他の多くの人と同じだと思うが、保釈中のカルロス・ゴーン氏が出国(逃亡)に成功したことと、アメリカによるイラン軍司令官の殺害であった。多くの人が言及していることなので、私ごときが付け加え…

少子化の中で哲学

いつぞや書いたことなのだが、私が教員として何をライフワークにしているかといえば、それは生徒に「哲学」を教えるということである。自分の担当教科が何か、ということはさほど問題にはならない。 では、「哲学」とは何かと言えば、「それって本当なの?」…

「夢」は何ですか?

(12月9日付け「学年だより№29」より①) 2年生の修学旅行もあっと言う間に終わり、また「日常」が戻って来た。2週間あまり前、№27で、塩釜神社で最も紅葉の遅い七曲り坂下り口のモミジが間もなく盛り、ということを書いた。ところが、「間もなく」…

「本を読む」or「本に読まれる」

(10月8日付け「学年だより№25」より②) 少し前の話になるが、9月の丸々1ヶ月間をかけて、私は普通科の夏休み課題「読書記録」(=簡単な感想文)約300枚をせっせと読んだ。私は、諸君の感想以上に、本の選択に関心があった。もちろん、千差万別な…

「フラの歴史」または「人文知の価値」・・・ラボ第20回

昨日は「ラボ・トーク・セッション」の第20回であった。講師は石巻専修大学助教の目黒志帆美氏、演題は「フラの歴史から浮きあがるアメリカの姿」。なにしろ、社会人生活を経て大学院に進まれた方なので、大学院を出てから4年というイメージの「若さ」で…

教員の専門性

今日の毎日新聞「教育の窓」欄に、「教員を魅力ある職業に」という記事が出た。OECDのシュライヒャー教育・スキル局長が来日して、パネルディスカッションを行ったことに基づく記事だ。 棒グラフが添えられている。「教師の専門性が社会で評価されている…

相変わらずもやもや

我が家では、ほぼ当初の予想どおり、台風によるダメージはほとんどなかった。風雨はそれなりに激しかったが、その音で眠れないということはなかった。しかし、朝起きてみると、眼下に広がる南浜町(建設中の復興祈念公園)が海のようになっていた。防潮堤の…

京アニの実名報道

京都アニメーションという会社が放火され、35人もの方が亡くなった。遺族の中には公表を望んでいなかった方も多く、亡くなった方の全ての実名が公表されたのが8月2日、すなわち事件の40日後になったということで、公表の是非や時期について議論が尾を…

偉いぞ、東スポ!

9月11日(水)に日刊スポーツのネット配信記事で知った話だが、中日のドラフト1位新人・根尾昂選手ほか1名が、信号機のある横断歩道を渡らず、離れた地点の道路を渡り、それを目撃した市民から球団に連絡があったため、球団が所轄警察署にも届けた上で…

焼き直し「戦争の教訓」

(2019年8月27日「学年だより№16」より) 前回裏面で少し触れた通り、8月は2回の原爆忌、終戦記念日がある「歴史」学習月間とも言うべき月である。新聞でもテレビでも多くの特集が組まれる。東日本大震災の被災地では、よく「津波の教訓」という…

娘と原爆の是非を考える(2)

私は娘の混乱と沈黙を、ある種の痛快感をもってしばらく眺め、娘が答えを出せないのを確かめた上で話を続けた。 「アメリカが日本に原爆を落とすというのはそういうことなんだよ。アメリカはAを助けようとしたんだ。ある意味で当たり前だろ?敵の10万人の…

娘と原爆の是非を考える(1)

昨晩は町内会の夏祭り(盆踊り)であった。なにしろ、近所付き合いというものがほとんどない、まるで大都市のマンションのような地域である。ご近所さんと路上ですれ違う以上の付き合いをすることは、ほとんど年に1度、この時しかない。貴重な場である。し…

戦争の教訓(教訓は普遍化されなければならない)

戦争の反省は戦争にだけ生かされるべきものでもない。なぜなら、全ての行為は、等しく「人間」から生まれるのであり、すると当然、「人間」の性質を反映するからである。 私は被災地に非常に冷たい被災地の住人である。そんな私が最も冷たい目を向けているの…

戦争の教訓(戦争は現代の十字架である)

今までにも何度か書いていることだが、私は何かにつけて『聖書』を手に取る(→参考記事「十字架につけよ」、「誓ってはならない」、「永遠の命を得るための方法」)。特に福音書に簡潔に描かれた人間の姿は、愚かで哀しくはあるが、あまりにも普遍的な真実(…

戦争の教訓(浅はかな民意が軍と政府を支えた)

昨日は終戦記念日であった。実家に戻っていたので、今日になってしまったが、いろいろと気になることがあるので、少し長い一文(になるだろう)を書こうと思う。 戦後74年を経て、記憶の風化、継承の困難ということがよく言われる。近年、おそらく、あらゆ…

「全車指定席」考(補)

昨日の「全車指定席」問題について補足しておく。 7月28日、石巻地方では、夜中に大雨が降った。「大雨」と言うよりは「強雨」と言った方が正しいかも知れない。強くはあったが短時間だったので、それが私の出発に影響するとは考えもしなかった。 私が駅…

佐々木投手問題について

高校野球甲子園予選の岩手県大会決勝で、佐々木投手が登板しなかったことが大きな話題になっている。彼が出たら勝てた、では必ずしもないにもかかわらず、まるで彼が出なかったから負けた、とでも言うような雰囲気だ。学校には250件を超える苦情の電話が…

続・私に相談するのが間違い

本当は今日「ショスタコーヴィチ(3)」を書いて終わりにしようと思っていたのだが、いろいろと聴き直したい曲が出てきたので、それが終わってからにする。中断。で・・・ (6月25日付け「Tr,平居の学年だより№11」より) 今週の日曜日、6月23日は…

数珠つなぎのタンカー&高校生活の原点

(6月17日付け「Tr,平居の学年だより№10」より) 先週の木曜日、ホルムズ海峡を通過中の日本のタンカーが武力攻撃を受けたことが、大きなニュースになった。確かに、日本の石油輸入の上で、ホルムズ海峡は生命線なので、多くの人が真っ青になるのもよく…

人間を笑う蝉・・・I was born

県総体二日目は、南蔵王青少年野営場(約650m)からジャンボリーコースを登って宮城県最高峰の屏風岳(1825m)の頂上を踏み、、縦走路を上下しながら刈田岳(1758m)へと歩き、大黒天(1432m)に下りるという厳しいコースだった。部員不…

哲学を捨てた教員

先日、ある会議で、今年の生徒の進路希望状況というのが報告された。各クラス毎に、4年制大学(公私の別)、短大、専修学校、就職(公民の別)それぞれの希望者が何人いるか、というものである。資料の隅に㊙と書いてある。 例によって、私だけがかみついた…

2000日!・・・人と競うな

実は、このブログで記事を書いた日数というのが、今日で2000日目を迎えた。すごいっ!!毎日書いても5年半という途方もない数である。が、実は、必ずしも「2000日」は正しくない。 記念日なので、少し振り返ってみよう。このブログがスタートしたの…

禁止が許される?許されない?

学校の近隣住民から、車が出入りする時に自転車に乗った生徒が通るのが危ないという苦情があり、一部区間で自転車の乗車を禁止するという話になりかけた。私だけが、それにかみついた。 理由は二つ。ひとつは正当な苦情ならそれなりの対応もすべきだが、自転…