2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

図らずも終刊

(2月28日付け「学年だより№40」より) 先週土曜日の新聞で、右のような訃報が目に止まった(ブログ用の注:2月22日河北新報の池田正穂氏訃報貼付。そこに、事件の概略も書かれているので、以下は記事にない点についての補足)。諸君は「第五福竜丸…

優れた建築 古さが風格に・・・「声の交差点」

2月2日に「物を大切に使う文化を!・・・県美術館移転について」という一文を書いた(→こちら)。昨秋、県美術館移転の話がにわかに出てきて以来、私は「もったいない、もったいない」と思い続けてきた。当然、同じような考えを持つ人はたくさんいるだろう…

今年も川渡温泉へ

この2日間、川渡(かわたび)温泉で開かれた教職員組合の教育研究集会(教研)「冬の教育講座」というのに出席していた。以前は、子どもも連れて家族旅行を兼ねていたのに、昨年は娘が来なくなり、そして遂に今年は息子も「家にいる」と言い出した。家族旅…

モットー or スローガン?

月曜日、東京オリンピックの「モットー」なるものが発表された。「United by Emotion」というのだそうだ。オリンピックの公式ホームページによれば、「大会モットーとは、大会ビジョンを研ぎ澄まし、大会の主催者が世界と共有したいアイデアやコンセプトの本…

休日が多すぎる

どこの学校でも同様だと思うが、私の勤務先でも今、来年度の予定表というのを作っている。なかなか大変な作業だ。 3年生は、生徒が選択した進路に応じて、多忙のピークが異なる。私の勤務先のように大学進学も就職もいるという学校は大変だ。多忙のピークが…

世の中とはそういうもの

(2月17日付け「学年だより№39」より②) 【可能性を感じた学年集会・・・】 学年集会で1年間を振り返るのに、「パネルディスカッション」の形はどう?という案が出た時には、パネラーになってくれる生徒がいるだろうか?という心配をしていた。ところ…

富士山の標高はエベレストの2倍

(2月17日付け「学年だより№39」より①) 新型肺炎の勢いが止まらない。発生源とされる中国・武漢は、中国の近代史(日本との関係も)を考える上ではとても重要な町だ。私も、自分の学問との関係で、わずか数日ながら訪ねたことがある。その時世話になっ…

イスラム世界の香りの文化・・・ラボ第22回

昨晩は、「ラボ・トーク・セッション」第22回であった(→出発点)。今回の講師は文化人類学者の縄田浩志・秋田大学教授(正式には特別貢献教授!=特に大きな学問的業績を上げてきた教授を、期限付きで特別待遇にするもの)、演題は「イスラーム世界の香り…

永遠に遠い南極(2)

学校長が書く推薦書にも、たくさんの注文(お願い)をした。校長は、「今回で最後ね」とさんざん念を押しながらも、要望をよく聞いてくれた。私がこれだけは必ず書いて欲しい、とお願いしたのは、現行の制度によると、あと8年間常勤で学校にいることが出来…

永遠に遠い南極(1)

一昨年の春、私が南極観測隊の「教員派遣プログラム」に応募した顛末を連載した(→こちら)。その時は自信満々。南極に行く前=何も見ていない、体験していない時点で作るという得体の知れない授業案がどう評価されるかは不安だったし、自分というものをアピ…

自力でハードルを越えよ

(2月10日付け「学年だより№38」より②) 【自力でハードルを越えよ】 考査なんて「勉強」のごく一部でしかないので、そのことを分かってもらうためにもあまり大騒ぎをしないようにしているのだが、今年度最後ということなので、少し思うところを書いて…

少雪の蔵王

(2月10日付け「学年だより№38」より①・・・ただし、スペースの都合でかなり限られたことしかかけなかったので、こちらは本来書きたかった形で書く。実際の「学年だより」とは相当異なるがご容赦を。) 少し真冬らしい気候となった週末、蔵王に行ってい…

桜を見る会

石巻の今日の最低気温は-4.7℃、最高気温は-0.1℃。わずかに0.1℃分だけながら真冬日であった。やっと冬だ、という気になる。雪もほんの少しだけ降り、うっすらと白くなった。 一方で、日はずいぶん長くなった。6時15分過ぎに自宅を出る時には、…

佐渡の「英雄」

先週の水曜日、仙台市内で佐渡裕指揮する兵庫県芸術文化センター管弦楽団の演奏会に行った。平日だし、チケットも少し高価だったのだが、佐渡裕とプログラムの魅力に抗しきれず、のこのこと出て行くことになった。 プログラムとは、オール・ベートーヴェンで…

エンドロール

(2月4日付け「学年だより№37」より・・・出しましたよ、というだけの記事) 2月になった。古文の授業でやった通り、2月のことを古来「如月(きさらぎ)」と言う。語源についてはいくつかの説があるようだが、「衣更着(衣を更に重ねて着る)」が変化…

物を大切に使う文化を!・・・県美術館移転について

一昨日、「学年だより」の裏面に、宮城県美術館の移転についての新聞記事を貼り付けた旨書いた。生徒が相手のプリントで、生徒には自分で是非を考えて欲しいので、あえて私自身の思いは書かなかった。この場に書くことにしよう。 他県の方にはよく分からない…

楽しいというだけで価値あり

(1月31日付け「学年だより№36」より②) 【何のために学ぶのか(3)・・・楽しいというだけで価値あり】 キャンパス集会での校長の話をきっかけに、何のために学ぶのか、ということについて2回に渡って書いたが、どうも話が堅苦しく(←私の性格?)、…