2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

子供の遊ぶ声が聞こえる午後

日曜日の午後、珍しく娘の友達が2人遊びに来た。 日頃、週末に友達と遊んでいる姿というのを見たことがないので、うちの子は友達がいない寂しい子なのかな、と思い、しばらく前に尋ねてみた。すると、近所に同級生が全然いないのだと言う。21名の門脇小学…

人と共に住するもひとりなり

(1月29日付学級通信より・続) 【人間は孤独な存在・・・今年の年賀状から(2)】 前々任校で担任をしたO君。東京に住む自衛官である。 「年末に結婚しました。周りから『おめでとう』と声をかけられると、一遍上人のある言葉を思い出します。 『生ぜしも…

悲劇の宮城丸とF3課題研究発表会

(1月29日付学級通信より) なんとも雪のたくさん降る冬である。一昨日の大雪は、日曜日で本当によかった。平日の感覚で渋滞を予想し、車で外出するのを控えたのだろう。私が10時に外出した時、道路は信じられないほど車が走っていなかった。 私が行っ…

「被災地の高校生」

先週土曜日の午後、関西からある著名な教育学者が石巻に来た。事前に知人から、老先生が高校生の話を聞きたいとおっしゃるので、適当な高校生を3〜4人紹介してくれないか、と話があった。そこで、宮水の選りすぐりの生徒4名に、我が家に来てもらった。私…

大相撲の隠れたドラマ

大相撲が特別好きだというわけではないが、私はどんな分野、どんな種目であれ「一流」が大好きなので、一流の力士とその取り組みはほどほどに気にして見ている。誰のファンということもない。 初場所は昨日、日馬富士がめでたく優勝した。横綱ともなれば、優…

数字は何を物語るか?・・・いよいよ高校入試

(1月24日付学級通信より・続) 【数字は何を物語るか?・・・新高校入試が始まる】 弟や妹がいる人は知っているだろうが、宮城県の高校入試が変わる。いわゆる「推薦入試」が廃止され、いわば自己推薦の「前期選抜試験」になり、「一般入試」が「後期選抜試…

「感謝」という大きな進歩

(1月24日付学級通信より) 知人である医師Oさんが、第54次南極越冬隊のメンバーとして南極に行っている。昭和基地に到着して1ヶ月、まるで近くにいるかのように普通にメールが届き、時々更新されるブログ(会員制でPWが必要なので、ここではURL…

平凡な喜怒哀楽の美しさ・・・『東京家族』を見て

山田洋次監督の映画『東京家族』を見に行った。山田洋次の映画は、人間を描き、しかも人間を肯定していて優しいので、安心して見ていられる。寅さんの時代から大好きだ。 さて、最初のうちはそうでもなかったが、真ん中くらいから幾度となく目がうるうるして…

「哲学」は精神運動である

昨日の夜、NHK(Eテレ)の「日本人は何を考えてきたのか」を見た。毎週日曜日の夜にシリーズで放送しているのは以前から知っていて、興味は引かれていたのだが、毎週1時間半もテレビの前にいるわけにはいかないので、見ることが出来ずにいた。昨夜は、…

全ては信頼関係に基づく・・・体罰考

大阪市立桜宮高校で、教師の体罰を原因とするらしい自殺事件が起こってしばらく経つ。その後の市長の言動も含めて、いろいろ思う所はあった。今日は、教師の側についてだけ、思う所を書いておこう。 もう20年以上も前の話、当時勤務していた同僚にF先生と…

今更ながらに「実演」と「録音」

今日は仙台フィルの定期演奏会に行った。新たに「ミュージック・パートナー」というよく分からない地位に就任した、山田和樹という33歳の指揮者にも興味があったし、プログラムも全て面白いので行くことにしたのである。 (曲目) ・ブラームス『ハイドン…

S君その後、及び、静かな渡波校舎

(1月18日付学級通信より) 先週のこのプリントで、1月2日に街でばったり会った石高時代の教え子S君のことを書いた。大学卒業後13年間勉強を続け、昨年みごと司法試験に合格したあのS君である。 いつも通り、その記事を多少手直ししてブログに載せ…

自然の猛威・・・戻ってきた宮城丸

今日は朝から、寒い中、宮城丸の出迎えに行っていた。と書けば、特に『それゆけ、水産高校!』などを読んで下さった方は、「え?どうして?」と思うであろう。そう、本来であれば、T2の生徒を乗せた宮城丸は、そろそろハワイ沖でマグロ延縄実習を開始する…

これは本当なのかなぁ?・・・昨日の『産経新聞』について

昨日の産経新聞第1面に、非常に不気味な記事が出た。ことが極めて深刻であるにも関わらず、その後の反響を耳にしない。情報源は『解放軍報』ということなので、ただのうわさ話とは訳が違うように思うが、多分、テレビでも他の新聞でもあえて問題にしていな…

GPSまたは地図情報の問題

昨日の続き、蔵王へ行った時の話である。 私と共にコーチとして同行した大学の先生Oさんが、GPSという文明の利器を持ってきた。小さな画面ではあるが、地形図が写り、視界がなくてもピンポイントで現在位置が示されるという優れものである。私は、それな…

冬=山小屋の魅力は極まる

石巻も大雪である。私は昨日から、某高校山岳部に付き添って蔵王に行っていた。下界がこの状態だから、山はとんでもない悪天候だっただろうと思うだろうが、それほどでもなかった。 昨日は風も弱く、1月としては珍しく、刈田岳の山頂に立つことが出来た。も…

明るくめでたい新年・・・S君に会って

(1月8日付学級通信より) 冬休みも今日でおしまい。事故などの連絡も入っていないので、それなりにいい冬休みを過ごしたものと思う。まずは、よかった。 私は特別どこへ行くということもなく、子供と遊んだり、本を読んだり、人と交流を深めたりして過ご…

電力会社の広告費・・・12月29日『朝日新聞』記事について

そういえば、12月29日の『朝日新聞』に、原発を持つ電力会社の巨大な広告費と、それによって新聞報道がどのように影響を受けたのか、という非常に大きな(3面に渡る。大きさの合計で言えば、丸々1面半くらい)検証記事が載った。興味深く読んだ。 それ…

「景気回復」という幻想へ向かう「おめでたい」新年

先の衆議院議員選挙で自民党が圧勝した。年末には、株が今年一年間の最高値を付けて納会となった。円安傾向も強い。昨日の大発会で、株価は更に大幅に上昇した。自民党の経済政策への期待もあり、アメリカが「財政の崖」を回避したということもあるだろう。 …

憲法を生んだ理想主義・・・ベアテ・シロタ・ゴードンの訃報に接して

今日の新聞に、ベアテ・シロタ・ゴードンの死が伝えられた。昭和を代表するピアニスト園田高弘を育てたロシア出身のピアニスト、レオ・シロタの娘。89歳。ただし、彼女が有名なのは、レオ・シロタの娘という理由ではなく、一人のアメリカ人として、現行日…

謹賀新年 2013年元旦

今年の年賀状文面は以下の通り。アナログ主義者ではあるが、もちろんデジタル。ただし、手書きの短文を1〜2添えた。宛名面も手書き。投函した後で、年末に、私の携帯電話にせっせと電話して、つながらずに困ったという人がいたことを知り、3月に携帯電話…