2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

これは酷だ・・・新設医学部への文科省条件

先日、東北に設置される医学部の設置者が決まったという話から、医療過疎の問題について少し書いた。私は、医療過疎の解決のためには、医師の増員よりも偏在解消方法を考える方が先だ、という立場である。 さて、今日の『河北新報』のトップニュースは、文部…

フランス・ブリュッヘン

8月15日だったかの新聞で、フランス・ブリュッヘンが死んだことを知った。オランダ生まれのブロック・フレーテ(リコーダー)奏者・指揮者である。享年79歳。 なぜ、半月近くも前の訃報を今頃取り上げるかと言えば、その後、例によって、我が家にあるブ…

医療過疎の壁

東北地方に新設されるという医学部の姿が見えてきた。今日の『河北新報』によると、東北薬科大学(?を母体とする大学)になりそうだ。宮城県が手を挙げた時点で、私はすっかり県立の医学部に決まりだ、と思っていたので、この決定はとても意外だ。琉球大学…

小さな音の吸引力・・・荘村清志の演奏会

昨年の春、日曜夜のEテレの「らららクラシック」という歯の浮くようなタイトルの番組が、「クラシック音楽館」に変わり、質の高い演奏会をじっくり聴かせてくれるようになったのは喜ばしい(「ららら〜」は短縮して土曜日の夜に移動)。一方、それによって…

遠い遠い南極

宮水は、なんと先週の金曜日から学校が始まった。できるだけ長期休業を短くすることが学校としての真面目さを表す、と思っているかのような、昨今の風潮も影響しているようには思うが、就職試験解禁までに指導の時間を確保したいという「実」が確かなので、…

からまれる

たいした話ではないのだが、今夏の中国のひと場面を書いておこう。 場所は武漢の傅家坡バスターミナル前の地下道に下りる階段である。私の左腕(肘)が、すれ違いざまにほんの少しだけ誰かの手と触れた。L字型になっている階段の真ん中あたりで、私と腕が触…

ガイドブックにない桂林(3)

桂林に関する様々な文献の中で、最もよく見かける地名は「桂西路」である。ここは、書店(出版社を含む)が集中していた地域であった。今回の連載の第1回で見たとおり、抗日戦争期に桂林が繁栄した重要な理由のひとつに、紙の供給が豊富であったことによる…

ガイドブックにない桂林(2)

蒋介石の重要な対抗勢力であった新桂系軍閥であるが、対等な力を持つほどにはならなかった。その結果として、蒋介石の言動によって桂林の政治状況も大きな影響を受けた。第2次国共合作が成立したとは言っても、蒋の思想が変わったわけではなく、1939年…

ガイドブックにない桂林(1)

桂林に行った、と言うと、「あっ、例の山水画の風景ね?」と必ず言われる。「家族も置いて暢気に・・・」とか、「うらやましい」とか言われたり、そんな顔をされたりもする。仕方のないことだ、と思う。日本で出ているいかなるガイドブックにも、桂林と言えば、…

食糧自給率を高めるには・・・

8月10日の『河北新報』社説は、食糧自給率の問題を取り上げていた。これは温暖化(含エネルギー資源問題)とともに、かねてより私が最も重要視し、あちらこちらで述べてきた問題である。社説には大きな問題があったので、一言書いておこうと思っていたら…

部活動手当廃止論(?)

8月11日、宮城野高校で公務を終えると、私はそのまま県庁に向かった。お盆の直前だというのに、組合と県との交渉が行われることになっていたからである。問題となった県からの提案は、「障害児学校(支援学校)教員の手当を削減し、それを原資として、部…

教員免許というタテマエ

どろ〜んとした疲労感が抜けない。中国に行く前からのような気がする。7月に行われた職場検診の結果は、素人目にも極めて軽微と分かる境界値が一つあっただけ。養護教諭が、「平居先生の年齢で、こんなきれいなデータが並んでいる人めったに見られませんよ…

帰国しました

中国から戻ってきた。ある程度予想していたとおり、狂ったように暑かったので、石巻に戻ればさぞかし快適だろうと思って帰って来たところ、思いの外に暑くてすっかりまいってしまった(日本はエル・ニーニョで冷夏のはずだったのでは?)。しかも、35〜3…