2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

セロ弾きのゴーシュと音楽

昨日紹介した『宮澤賢治の聴いたクラシック』によると、賢治の弟・清六氏が小学校に入った明治40年ころ、宮澤家には既に蓄音機があったそうである。ただし、両親を始めとして身近な大人たちが義太夫を好んでいたことにより、レコードも全て義太夫関係のも…

宮澤賢治と音楽

今月に入ってから、勤務先の図書館で谷口義明・渡部潤一・畑英利『天文学者とめぐる宮澤賢治の宇宙 イーハトーブから見上げた夜空』(丸善出版、2022年)という本を見つけて読んだ。「銀河鉄道の夜」を始めとして、言うまでもなく、宮澤賢治の作品には天…

WBCの余韻の中で・・・スポーツの立場

野球のWBCが終わった。準決勝、決勝については、私も時々テレビを見ていた。仕事の都合もあって「ずっと」というわけにはいかなかったが、不思議と、いい場面(準決勝の吉田のホームランとか、サヨナラ勝ちの瞬間、決勝戦の大谷の投球など)を見ることが…

絶体絶命・・・IPCC統合報告書

IPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)が20日に公表した統合報告書は、予想していたこととは言え、非常に深刻な、正に地球の危機といった状況を訴えていた。朝日だけは、第1面の他に、大きく特集記事を組んでいたが、その他の新聞では扱いが小…

気になる東京の舞台裏

教え子による祝賀会の後は、そのまま仙台に泊まり、日曜日は娘と東京に行った。新宿で、娘の進学に関わる多少の用事があったからなのだが、その用事については今日は書かず、別のことだけ触れる。 新宿に着いてから、少し時間があったので、新宿御苑に行くこ…

マッタンの幸せ

ドタバタと生活していて、更新もできずにいた。この間、先週の金曜日には庭の梅が開花した。水仙の開花にも気付いたが、庭の隅っこの、居間からは見えない水仙で、10輪以上開花していたから、最初の1輪は木曜日以前に開いていたようだ。最初は「ケキョ」…

再びヘルベルト・フォン・カラヤン

もう10年以上前の話になるが、指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンについての一文を書いた(→こちら)。学生時代以来、外見ばかり磨き上げたような演奏に思えて好きになれなかったが、いろいろな人が彼について書いた文章を読んだりしているうちに、少し見…

ガーシー除名問題

政治家女子48党のガーシー参議院議員が除名された。昨年当選してから1度も登院していないことによるらしい。 以前、破廉恥なヤジをとばして辞職を求める声が高まった鈴木章浩という都議会議員がいた。私はその時、「議員辞職はしない方がいい」と書いた(…

チェコの野球チームに拍手を

我が家には野球狂がいるので、WBCのテレビ中継を見ている時間がそこそこ長い(最初から最後までではない)。私も決して嫌いではないので、時間を取られるのが嫌だなぁ、とは思いつつ、なんとなく見ている。 面白いなぁ、と思ったのはチェコだ。チェコと日…

凡人の幸せ・・・オシュトリーガ版モツレクのこと

宮城鎮魂の日(東日本大震災記念日)の今日は、家の周りが騒々しくなるだろうと昨日書きつつ、実は朝から家を出て、娘の進学に関する用事で仙台へ行った。用事が済んだ後は、娘と別れて、電力ホールに「3・11祈りのコンサート」というのに行った。東日本…

当たり前の負担・・・愚かなる震災遺構

明日は東日本大震災から12年目の記念日。土曜日でもあることだし、我が家の周りはさぞかし騒々しくなることだろうと気が重い。 そんな今日、朝日新聞に「震災遺構 維持費に苦慮」という記事が出た。震災遺構として残された施設の傷みが激しく、維持管理に…

初税務署

今週月曜日は高校入試。その後、採点作業が続いていた。どこかの学校で採点ミスが見つかるたびにお上のチェックが厳しくなり、今や職場は戦々恐々。いつ果てるともない確認作業(繰り返し採点)が続く。 現任校は工業高校で、工業科の教員が多く、普通科の教…

前座のお話(卒業に際して)

書くのを忘れていた。3月1日、卒業式が終わると、保護者を交えてのHRとなる。私は卒業学年の担当で、土木システム科の副担任であった。式場から生徒が退場した後、保護者を会場(広い方がいいので、教室ではなく土木の製図室)に案内するのは副担の仕事…

「探検ファクトリー」の喜び

毎週土曜日の12:15から25分間、NHKで「探検ファクトリー」という番組をやっている。読んで字の如し、工場見学をする番組である。なにしろ私は舞台裏大好き人間である。工場というのは製品の舞台裏なのだから、昔から工場見学には目がない。マニア…

石巻の春(ウグイスと風)

昨朝、ほんの一声か二声、ウグイスが鳴いた。私が「ウグイス!」と大声を出したら、家族は「本当?」と疑う。また鳴いた。「聞こえた?」「えーっ?パパ、ついに(頭だけでなくて)耳まで悪くなったんじゃない?」・・・ 今朝、またウグイスが鳴いた。まだホ…

天路の旅人

沢木耕太郎が、西川一三をモデルとした小説『天路の旅人』(新潮社、2022年10月)を書いたこと、それが沢木の代表作と言えるようになるかも知れない傑作だということなどは、新聞やネットの情報で知っていた。先日、何という番組だったか憶えていない…

未来を明るいものに

卒業式も無事終了。さて、今日は生徒会誌『黎明』第55号に載ったものである。これは、新任教員としてではなく、3学年所属の人間として依頼されたものだ。頼まれた時には、「土木システム科3年の副担任として、何か書いて下さい」と言われたように記憶す…