2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

METの「タンホイザー」

毎日遊び歩いているようで恥ずかしいのだが、昨日は、3日間連続で仙台に出て、恒例、メトロポリタン歌劇場のライブビューイングを見てきた。今回もワーグナー(→昨年、3年前)。やはりレヴァイン指揮で「タンホイザー」である。序曲は耳慣れた曲だが、オペ…

ゲルギエフの「悲愴」

昨日は、イズミティ21で行われたミュンヘン・フィルの演奏会に行ってきた。指揮は、かのワレリー・ゲルギエフ、ピアノ独奏辻井伸行という豪華顔ぶれであった。出演者も豪華だが値段も一流というチケット(B席で仙台フィル定期S席の3倍)を、東京まで行…

新聞作りは奇跡だ・・・河北新報社見学会

第3期考査が木曜日から始まり、来週火曜日まで続く。考査中は3時間くらいしか授業(試験)がないのだけれど、採点や平常点の集計など、やることはたくさんある。それでも、日常に比べると少し時間を取りやすいので、休めば自分の首を絞めることになるとは…

一票の格差について

昨日、最高裁で、昨年12月に行われた衆議院議員選挙における「一票の格差」について判決が出た。例によって「違憲状態」である。国民(有権者)一人ひとりの価値は平等であるべきなので、何人あたり1人の議員を出せるかというのは、公平でなければならな…

これを楽しむ者にはしかず

先月の20日に、6人の生徒と一緒に塩釜まで、カツオ一本釣り漁船の見学に行った話を書いた(→こちら)。その後、6人のうち4人は、その漁船への就職が決まった。社長の話によれば、カツオ漁船に新卒の高校生が4人も来るというのは、業界でちょっとした話…

野球の国際大会を考える

日本シリーズが終わったも束の間、プレミア12なる国際試合が開催され、我が家の野球小僧はテレビにかじりついていた。先週末、それがようやく終わった。 これまでたびたび書いてきたとおり、私も、「熱狂的」とか「気違い」とまでは言えないものの、まあま…

パリは燃えているか

かつて、NHKで「映像の世紀」という番組を見た。調べてみると、もはや20年も前のことらしい。映像というものが発明され、一般化されたこの100年あまりの映像を用いて、世界の歴史をたどったという番組である。人間の歴史、或いは人間というものの性…

ビルマからの手紙

私に東京在住の亡命ビルマ人の友人がいることは、かつて何度か書いたことがある(例えば→政治亡命への道、ミャンマーに帰れるか?)。最近、ミャンマーで総選挙が行われ、政権交代が実現しそうになってきたことは、いろいろな報道で知っていたので、一度、東…

学術は机上の空論たれ・・・か?

以前、「「中立」という与党支持」という一文を書いた。公所に政治的「中立」を求め、公所が過敏に反応しすぎた結果として、政治的問題を公的な場所で扱うことが難しくなっている、それは結果として与党の立場を利することにしかならないから中立ではない、…

今年はサケが少ない

先月の末にM先生が、「平居先生、今年もサケが上がってきましたよ。ほとんどが震災の年に海に下ったやつです・・・」と声を掛けて下さった。昨年、宮水の栽培漁業類型の見学実習で、サケの孵化場や鴇波洗堰(ときなみあらいぜき)のサケ捕獲場に連れて行っ…

ファウスト博士と分かり合える・・・

私が勤務する宮城県水産高等学校(宮水)は、11月15日が創立記念日である。今年で満119年。来年には120周年を迎える。私の調べによれば、宮城県内の公立高校では4番目に古い。水産業が大切にされていた古き良き時代の象徴である。 その創立記念日…

投球制限を突破口に

5日の朝日新聞「ひと」欄で、岡本嘉一さんという放射線科医(画像診断医)が取り上げられていた。筑波大学付属病院で、各科から送られてくるMRIの画像を見るのが仕事らしいが、幼いうちから肘や肩を酷使して、野球が続けられなくなる少年が多いことに胸…

クラウディオ・アラウ

先週の日曜日に録画したロンドン交響楽団の演奏を、昨日から今日にかけてようやく見ることが出来た。10月1日にNHK音楽祭のプログラムの一つとして開かれた演奏会で、指揮はベルナルト・ハイティンク、ピアノ独奏がマレイ・ペライアという「えっ!まだ…

女の時代

古くは日本国憲法に「両性の本質的平等」が明記され(→関連記事)、その後は「ウーマンリブ」やら「男女共同参画社会」やら、そして最近は政府主導による「女性の地位向上」やら、女性を男性と同権とし、その活力を高めようという声は大きい。しかし、これら…

インドネシアの森林火災

1日に毎日新聞で、一昨日は朝日新聞で、インドネシアの深刻な森林火災の話を読んだ。共通するのは、7月から10月までの4ヶ月間で200万ヘクタール(=2万平方キロ)の森林が焼け、膨大な量の二酸化炭素が放出されたということだ。二酸化炭素の量を新…

ギリシャ哲学が全てだ

最近、ある人と話をしていて、私が哲学科の卒業生だという話になった時、なぜ哲学の勉強を止めたかと聞かれたので、私は以下のように答えた。(対話において私が語った部分のまとめ) 「私が哲学を止めたのは、「研究」としてだけだ。哲学とは何かということ…

工事は今日も続く

昼前後に少々曇ったが、気持ちの良い秋晴れの一日だった。我が家の居間から見える真っ青な海が本当に美しい。読書の合間に何気なく外に目を向けると、ウッドデッキに「じょうびたき」が止まって、きょろきょろ周囲を見回していた。「じょうびたき」は冬の鳥…

輝く長老の価値

昨日の朝日新聞「思い出す本、忘れない本」欄では、自民党の元幹事長・古賀誠氏がM・ウェーバー『職業としての政治』を取り上げていた(インタビュー記事)。ひどく表面的な印象に基づく偏見で申し訳ないが、似合わないな、と思った。実は、古賀氏に関する…

輸入があってのTPP

今日は、恒例の学習塾協会主催「進学相談会」のため、仙台に行っていた。仙台会場で声を掛けても、その生徒が宮水を受験することなどあまり期待できず、利害関係が希薄だと思うと、お互いに気楽で話も弾む。純粋な中学生を相手に話をするのは本当に楽しい。…