2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

高校時代の豊かな時間

いい天気の週末だった。夏至まで1ヶ月を切り、日射しが強い。紫外線が多いと、ものの色が鮮やかだ。しかも湿度が低いので、細部までとてもシャープに見える。 眺望絶佳。世の中広しといえども、家の中から見る風景がその言葉に値する家というのはそうそうな…

終末へ向けての暴走

今週の火曜日、政府が「骨太方針」の骨子案なるものを経済財政諮問会議に提示した。基本的テーマは「新型コロナウイルス感染症の克服とポストコロナの経済社会の展望」で、4つある「新たな成長の源泉」の一つとして「官民挙げたデジタル化の加速」というの…

「天声人語」の書き写し

(5月26日付け「学年主任だより№7」より②) 【天声人語を書き写すことの意味】 普通科「総合的探求の時間(総探)」で、「天声人語」の書き写しをしている。ビジネス科もLHRでやってみたはずだ。「こんなことやって何になるの?」という声も少し聞こ…

苦しみを知る人間は・・・

(5月26日付け「学年主任だより№7」より①) 今日はスーパームーンの皆既月食がある日。スーパームーンとは、地球の周りを楕円に回る月が最接近して大きく見える状態のこと。最も遠い(=小さい)時と比べると、見かけの直径が14%大きく、明るさは30…

キングズシンガーズのビートルズ

母親の生活支援で、だいたい毎週末、仙台市近郊にある実家を往復しているという話は何度か書いた。自家用車禁止派の私としたことが、本当にやむを得ず車を利用しているということも書いた。 石巻と実家との間には、三陸自動車道、仙台東部道路という立派な道…

悔しく憤ろしいパレスチナ

先週はストレスの溜まる一週間であった。仕事ではない。ニュースで繰り返し目の前に突きつけられるガザの惨状、国連の無力、その原因となっているアメリカのふがいなさといったものに、なんとも耐えがたい思いを抱いていたのである。 とはいえ、そのガザの惨…

オープンキャンパスの心得

(5月19日付け「学年主任だより№6」より) 桜が終わった塩釜神社では、先週フジとイチハツ(アヤメの一種)が満開だった(週が明けたらしなびかけていた)。私は「紫」という色が大好きだ。イチハツの紫は特にいいと思う。くっきりと鮮やかで、しかもど…

首長のワクチン接種

宮城県知事が、ワクチンの接種について自分を特別扱いせず、他の60歳の人と一緒に受けると語ったことがニュースになっていた。最近、あちらこちらの自治体で、首長等がいち早く接種を受けたことが批判を受けているため、あえてそのような宣言をしたものと…

人口減で国は滅びる・・・わけがない

夏至まで1ヶ月あまり。日が長い。私は毎朝、5時20分に起きるのだが、当然すっかり明るいし、夕方、6時半に帰宅した時にも明るい。明るいと海を見る。ところが、最近は珍しい船、商船以外の船が停泊していることがなく、少々退屈気味であった。そうした…

エスカレーターと法規制(2)

実際に、以前ならマナーや常識で対処できていたことが、法による規制を必要とするようになっているかどうか、その是非は確かめられない。ただ漠然とした印象では、おそらくその通りだろう、と思う。では、それが正しいとした上で、なぜだろうか? 今のような…

エスカレーターと法規制(1)

エスカレーターに乗る時は歩いてはならない。そんなことが言われ始めたのはいつからだっただろうか?理由は、立って乗っている老人や障害者にとって危険だから、である。 それ以前は、立っている人は右、左側のスペースは歩く人のためのもの、となっていた。…

水道事業の民営化

(5月11日付け「学年主任だより№5」より②) *「スタディ・サポート」の結果返却に関する記事省略。 裏面:5月5日付け河北新報より、「『水道宮城』深まらぬ理解」を貼り付け。平居コメント:2018年に法改正があって、水道事業の運営権を民間企業…

水平線と肉じゃが

(5月11日付け「学年主任だより№5」より) 今日は「まん延防止等重点措置」の最終日。体育祭が予定されていた日(第2案)でもある。大阪や東京と違って、4月の半ば以降、宮城県内の新規感染者数は急速に沈静化し、めでたく宣言は解除というわけだ。と…

天地創造とフェスティバル・エクスプレス

4月17日に続き(→その時の記事)、昨日は朝から映画を2本見た。「映画を2本」は正確ではない。午前中に見たのは、1986年にバーンスタインがハイドン「天地創造」を指揮したライブ録画である。 バーンスタイン+バイエルン放送響の「天地創造」は、…

コロナよりも学術会議

宮城県は、「蔓延防止等重点措置」が11日で解除されそうだ。確かに、3月末には1日当たり感染者数が200人に達したが、最近は50人未満、たいていは30人前後になっているから、「落ち着いた」とは言えるのだろう。ぶっちぎり全国トップ(=ワースト…

「見える」ものと「見えない」もの

宮城県の新規感染者数は、この連休中ほぼ50人未満で、かなり落ち着いてきた。10万人当たりの感染者数で、一時はぶっちぎりの全国1位(最多)だったのに、今や下から10番以内に入っているという状況だ。もちろん、それはいいことなのであって、数が少…

心の強さ、弱さ

(タイトルは違うが、昨日の続き。) 『女たちの長征』だけではなく、中国革命の本などを読んでいると、あらゆる所から感じるのは「人間は強い」ということである。昨日書いた鄧穎超の事例なども正にそのことをよく表している。 最近、「心が折れる」という…

『女たちの長征』

外出自粛、というだけでなく、いろいろと勉強したいことがあって、1日だけ母親の生活支援に行った以外、自宅で読書その他に時間を費やしていた。かつて読んだことのある本を手にすることが多かったのだが、そんな中で、唯一初めて読んだ本として『女たちの…