2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

宮水は県外から受けられるか?

先週の土曜日は、気仙沼で行われた公立高校合同説明会に参加して、営業活動に励んできた。県内7箇所で行われた説明会の最後となる。あいにくの天候(一時はゲリラ豪雨的な土砂降り)だったこともあったりなどして、来場者は少なく、声かけなどしてみたもの…

いくつか見た「命の番組」

毎週日曜日の夜、我が家の子供たちが一週間で最も楽しみにしているテレビ番組がある。NHKの『ダーウィンが来た!』だ。確かに、動物たちの知恵と工夫、生き物の世界の厳しさ、進化の不思議、更にはそれを長い時間かけて追い続ける撮影への驚きなどがあっ…

カール・リヒターについて(その2)

本というのは、書いてあることの問題点を指摘するのは簡単だが、書いていないことについて、それが書かれていないことに気付き、その意味を考えるのは容易でない。私も、『カール・リヒター論』を一読した時には、高校教諭がこれだけの本を書けることについ…

カール・リヒターについて(その1)

6月7日に、鈴木雅明指揮によるJ・S・バッハのロ短調ミサ曲を聴きに行き、ひたすら楽しかった、だけどこれは「ミサ曲」としてなんだか変だぞ?という話を書いた。 帰宅後、ではその対極にある強い宗教性を感じさせる演奏とはどのようなものだろう?と考え…

アマモ場の最後の調査

7月9日の記事(→こちら)の続きみたいなものを書く。 今日は霧雨の中、栽培実習場に行った。広島大学が実習場前の「アマモ場(アマモという海藻が生えているところ。魚類のいい繁殖地になっている)」の調査に来ていたからだ。2009年から継続的に調査…

津波の教訓よりドイツの教訓

参議院選挙が終わった。結果についての詳しい論評は差し控えるが、今日、勤務先で何人かの教員と、「これでますます学校は窮屈になるなぁ」などとため息をついていた。 それから間もなく、私の向かいの席で昼食を摂っていたY嬢が、突然「平居先生、戦争をし…

宮水への関心の高まり

(7月19日付け学級通信より)・・・昨日の続き 【宮水への関心の高まり】 一方、オーシャンキャンパスは、昨年に比べ来場者も多く、ダイビングのデモンストレーションなどの新企画もあって、なかなか盛り上がった。私が驚いたのは、宮城丸の体験乗船に80人…

見ず知らずの人にも拍手してもらえるように

(7月19日付け 学級通信より) 梅雨らしい日が続いている。雨降りも、暑すぎるのも、寒すぎるのも嫌なものだが、季節というのは、そうあるべき時にそうあるのがよい、とも思う。それでこそ、日本人は四季折々の感性を磨いてきたのだから・・・。とは言え、明…

小林研一郎氏のこと、または日フィル系と新日フィル系

日本フィルハーモニー交響楽団と新日本フィルハーモニー交響楽団の関係というのは、詳細については非常に分かりにくいのだが、基本的に、日フィルが賃上げ要求から音楽家として日本で初めてのストライキを行ったのをきっかけに、1972年にフジテレビから…

自然災害・公害・自衛隊

私は、一年間を平均すると、石巻は全国で最も気候のいい場所なのではないかと思っている。35度を超える日や、マイナス5度を下回る日がほとんどない。夏場は、最高気温が仙台よりも2〜5度低い。冬場は、特に寒い日に限って仙台より2度くらい気温が高い…

「景気の回復が実感できない」について

参議院選挙まであとわずかである。何党がいいとか、誰がいいというような話をする気はない。少し気になることだけ書いておこう。 自民党が、「アベノミクス」だの「3本の矢」だので、この数ヶ月間の円安・株高傾向を、景気回復を示す指標として自慢すれば、…

素材の味を大切に・・・ヤンソンスのベートーヴェン

子供が見ていたテレビ番組の都合で、偶然『題名のない音楽会』が目に入った。若いバイオリニスト山根一仁と指揮者・宮本文昭がゲストらしい。なんとなく見入っていたところ、宮本文昭氏(私にとってはオーボエ奏者であり、まだ指揮者としてなじめない。オー…

ブリの胃袋から出たイワシ

(7月10日付け学級通信より) 先週の土曜日、網地島沖での定置網漁を見学に行った。今年最大とかいう2メートル半以上の巨大マグロ(185キロ!ただし、石巻の魚市場では1800円/キロで33万円ほどにしかならなかったそうだ。気の毒で涙が出る)が…

万石浦の防潮堤のことなど

いま栽培実習場に行くと、先日孵化させたヒラメの幼魚を見ることが出来る。体長数ミリの、半透明の幼魚である。私も初めて見て知ったのだが、生まれたばかりのヒラメというのは、目を正面に向けて、絶えず水中を泳いでいる。これが、成長とともにだんだん左…

民主主義再考・・・おとといの補足

一昨日、教職員組合の性質に触れながら、戦後、学校という場所がどうなったか、というような話を書いた。権力者による教育の支配とか、上意下達の徹底とかいうことを、さも問題であるかのように書くと、決まって疑問を呈する人がいる。それは、確かに戦前・…

いざ、定置網へ!

『それゆけ、水産高校!』を読んで下さった方はお分かりと思うが、宮水の栽培漁業類型2年生は、例年、6月か7月に「定置網実習」を行う。網地島に1泊し、地元漁業者の船に乗せてもらって定置網漁の見学をする、というイベントだ。自分の授業の都合で、生…

教訓考・・・全日海と教職員組合

7月1日の6校時、LHRの時間に3学年対象の「進路懇談会」というイベントが行われた。大学や専門学校、企業の方々が来校し、卒業後の進路を検討中の3年生に、それぞれの分野のことを話して下さる、という企画である。私は、水産高校にいながら、今まで…

「震災遺構」と「水産教育」についての作文

『石巻百景』というホームページがある( http://ishinomaki-photo.blogspot.jp/ )。最近はけっこう有名になっているらしく、『石巻かほく』という新聞でも、毎週日曜日にこのHP運営者による石巻紹介記事が連載されている。私がどういう縁で知り合ったの…

中原中也についての貴重な証言・・・村上護氏の訃報に接して

6月30日の新聞各紙に、文芸評論家・村上護氏の訃報が載った。71歳。たいていは氏の代表作として、デビュー作でもある『放浪の俳人山頭火』(1972年)を挙げるわけだが、私が見た範囲で、『読売新聞』だけが、それと共に、氏が『私の上に降る雪は』…

携帯電話のない体育祭の快感

(7月2日付け学級通信より) 6月最後の土曜日29日は、遠路はるばる名取北高に行き、公立高校の合同説明会というイベントで宮水の営業活動をしていた。目を輝かせながら話を聞いてくれる中学生と話をするのは楽しい。あっという間の6時間であった。 と…