2013-01-01から1年間の記事一覧

「清洲会議」と「永遠のゼロ」

ようやく今年のお仕事も終わり、家族が一足早く実家に帰ってしまって自由な昨晩は、映画『清洲会議』を見に行った。これは駄作。話にならん。何と言っても、三谷幸喜である(原作+監督)。正統な「歴史映画」など期待して行ったわけではないが、それにして…

「緊急だ、そんな悠長なこと言っている場合じゃないだろ!」

何だか暗い気持ちになるし、別に私がわざわざ言うまでもなく、多くの人がいろいろなことを言っているので、どうでもよさそうなものだが、なかなか大変な状況なので、最近のいくつかの政治的な出来事について意思表明だけはしておこう。 【PKO 韓国軍への…

「幻想交響曲」の鐘(2)

我が家には、今回のノリントンを含めて、「幻想交響曲」のCDが5枚ある。とても「多い」とは言えない。それでも、鐘の聞き比べをしてみた。 1 ミュンシュ+ボストン交響楽団 1962年・・・テューブラー・ベル(「のど自慢」で合格の鐘に使われるやつ)を…

「幻想交響曲」の鐘(1)

2週間続けて、日曜日の夜、Eテレでロジャー・ノリントン指揮NHK交響楽団によるベートーベンの演奏を見た。特に交響曲第6番「田園」はひどく面白かった。 ノリントン指揮によるベートーベンは以前にもテレビで見たことがあったが、ひどく奇抜な解釈に思…

「Tr,平居の月曜プリント」開設4周年

今日は、このブログの開設4周年記念日である。写真もなしで、七面倒くさいことばかり書いているのに、多くの方に目を通してもらっている。ブログを立ち上げる前、当時の生徒から言われるたびに、忙しくてそんなことやっていられない、と一蹴していた。実際…

内田光子礼賛

今年の7月13日に、マリス・ヤンソンスがバイエルン放送交響楽団を振ったベートーベンについての一文を書いた。その関係もあって、最近、読者の方から、You tubeにアップされている、1971年にヤンソンスがカラヤン指揮者コンクールに出た時の映像( ht…

「高名の木登り」という話

(12月19日付け学級通信より 2) 【「高名の木登り」という話・・・】 これは『徒然草』(←読めるよな?)にある有名な話で、さすがの諸君も一度くらいは聞いたことがあるのではないか?と思う。およその内容は以下の通りだ。 「有名な木登りの名人が、弟…

私の子どもはぐれる?

(12月19日付け学級通信より 1) 日本一になった楽天も、契約更改が終盤戦だ。職員室でも、時折噂になる。特に銀次や則本の年俸(6000万)については安すぎる、という意見が多い。私もそう思う。もちろん、「安い」とは言っても、私の年収から言え…

メダカの「永久機関」

8月だったか9月だったか、妻が知人から、孵化したばかりのメダカを数匹もらってきた。昔風の金魚鉢に入れ、ホテイアオイを浮かべて飼うようになったのだが、間もなくホテイアオイは枯れてしまった。酸素を供給するためのポンプがあるわけでもないので、水…

凡人の幸せ

北朝鮮から、ずいぶんと物騒な話が聞こえてくる。報道などどれほど信じてよいか分からないものだが、仮に本当の話だとすれば、正に身の毛もよだつような話である。私は、ショスタコーヴィチやプロコフィエフに関する話を通して、スターリン時代のソ連の話と…

ネルソン・マンデラとアパルトヘイト

(12月13日付け学級通信より) 12月5日にネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領が死んだ(95歳)。10日に行われた追悼式典には、世界各国の要人を始め、数万人の人が集まったという。 南アフリカでは、かつて「アパルトヘイト」という悪名高き人…

「第9」と「フィンランディア」

昨日は、学校を早めに脱出し、娘と一緒に仙台に行った。東北文化学園大学という所が主催するベートーベン第9交響曲の無料入場券を入手したからである。「第9」を聴きに行ったのは、10年ぶりとなる。もちろん、このブログでも何度か書いたとおり、私もベ…

メールの復旧について

ご迷惑をおかけしていました。OCNのメールが、元のアドレスで復旧しました。 よろしくお願いします。

大川小学校再考

土曜日の午後、首都圏から教員をしている友人が来た。震災後、ボランティアで来てくれたこともあって、被災地はずいぶん歩いている。どこに案内しようかと思っていたら、大川小学校には行ったことがないと言うので案内した。今年の5月、大川小学区の長面(…

仕方のない「民主主義」

特定秘密保護法が成立した。私が今更付け加えるべき論点などないし、私自身がこの法律をよく理解できているとも思えない。ただ、今も公務員は守秘義務を負っているのに、これだけ闇雲に成立を目指したということは、よほど秘密にしたい重大事項があるのだと…

改めて、生徒会って何だろう?

(12月5日付け学級通信より その2) 11月30日に行われた生徒会役員選挙の結果、全員が信任されて、月曜日の認証式をもって生徒会の新体制がスタートした。任期を終えた旧役員、特に生徒会長を始めとする3年生はご苦労であった。まずはそのことをお…

学んだら使う、使うために学ぶ

(12月5日付け学級通信より その1) 12月に入った。言うまでもなく「師走(しわす)」である。日頃は悠然と構えている先生も走り回る慌ただしい月ということだが、年から年中バタバタしている現在においては、12月が特別だという実感はない。今年も…

メールの不通について(お知らせ)

回線切り替えに伴うトラブルから、私のOCNのメールが使えなくなっています。 私にメールを下さる方は、このブログのコメント欄を使って下さい。 ただし、その場合、必ず自分のメールアドレスを書いて下さい。私が他のアドレスから返信します。 ご迷惑をお…

学力と幸福度

11月25日付け『毎日新聞』の「くらしナビ 学ぶ」欄に、OECD国際成人学力調査というものの結果に関する記事が載った。日本人の学力低下は大人も深刻・・・といった記事ではない。見出しは、「イタリア学力「最低」の背景」というものである。それによれ…

二つの子育て論を聞いて

この1週間に、立て続けに2名の教育論を拝聴する機会があった。一度目は11月27日、宮水の校内教職員研修会で、講師は北海道千歳市にある北海少年院の首席専門官・青木治氏、二度目は今日、娘が通う門脇小学校の授業参観における保護者研修会で、講師は…

人の心をよく知る政治家

特定秘密保護法が衆議院を通過し、いよいよ成立しそうな勢いだ。採決の前日に福島で行われた公聴会も、委員会審議も、「やりましたよ」と言うための手続きに過ぎなかった。私なんかは、今でも守秘義務を負っているのに、なぜ新しく厳めしい新法が必要なのか…

川端純四郎『バッハ万華鏡』

今年の5月23日、仙台在住の宗教学者・川端純四郎氏が亡くなった。私は新聞でそれを知ったのだが、この1週間ほどで、その遺稿とも言うべき『バッハ万華鏡』(7月25日刊、日本キリスト教団出版局)という本を読んだので、今更ながら少し触れておこうと…

スペイン大好き!・・・カルメン幻想曲とボレロ

昨日、「副産物」という書き方をしたが、NIEの大会があったおかげで、夜、仙台フィルの定期演奏会に行けた。この日のテーマは「スペイン」で、シャブリエの狂詩曲「スペイン」、サラサーテの「カルメン幻想曲」、マスネの歌劇「ル・シッド」のバレエ組曲…

「防災教育」を利用する・・・宮城県NIE研究大会

今日は、仙台市立北中山小学校で行われた「宮城県NIE研究大会」というのに出席していた。これに出たおかげで、来週に迫った後期中間考査の問題作りが「持ち帰り仕事」になってしまったのは困ったものだが、まずまずいい勉強ができたし、副産物(明日書く…

お粗末な私

昨日、夕方のテレビニュースや、今朝の新聞報道にあったとおり、先週土曜日に宮水の文化祭で販売した缶詰から、大量の不良品(内圧の高まりによる缶の歪み、腐敗)が見つかり、目下、学校では販売した約400缶の回収に努めている。宮水の缶詰製造ラインは…

「在校時間記録簿」という言葉の意味

昨日に続き、教育長交渉のことについて書く。本当は、そこで話題になったことを全て書けば、一般の方々に多少は学校で何が問題になっているか分かっていただけると思うが、そこまでの元気はない。 県は私たちに、昨年の9月から「在校時間記録簿」というもの…

課長人事に表れた姿勢

先日の会議の話(11月12日記事)と少し関係するが、会議で議論の火が消えたのと同時並行で、「与えられた範囲でできるだけのことをする」という類の言葉を聞くことがとても増えたような気がする。私はこの言葉を、「言っても無駄」の積極表現だと思って…

終わりよければ全てよし

(11月18日付け学級通信より) フィリピンの台風のニュースを見て、今更ながらに自然の力のすさまじさと、人間存在の小ささとに驚いている。ただし、これは東日本大震災とは違い、人間が経済活動(=ぜいたく)によって引き起こした温暖化が間接の原因だ…

ある先生の思い出

11月も半ばになると、1日おきくらいで「喪中葉書」というのが届くようになる。親が亡くなったというのがほとんどである。大抵の場合、その亡くなった方に私は面識が無いのだが、それでも、いくばくかの感慨は抱くものである。 今日も1通届いた。しかも、…

「おっくう」の一歩先へ!!

(11月13日付け学級通信より) 土曜日はオープンキャンパスであった。生徒参加者数は80名で、例年とほとんど変わらなかったが、そのうち3分の1が女子、というのが大きく変わった点であった。しかも、開講式が終わった後、各類型の体験授業に分かれる…