文明

ボイジャー1号の修理

今日、ネットでCNNニュース(日本語版)を見ていたら、ボイジャーが取り上げられていた。1977年に打ち上げられた宇宙探査衛星である。8月20日打ち上げられた2号と、9月5日に打ち上げられた1号があって、どちらも宇宙を飛び続けている。軌道の…

みちのくウエストライン

4月2日の河北新報に、「石巻新庄道路に調査費 政府、本年度予算に初計上」という記事が出た。政府の来年度予算で、石巻と酒田を結ぶ「みちのくウエストライン」160㎞のうち、石巻と新庄の間、約110㎞について14億5千万円の調査費を計上したのだと…

デジタル・ファシズム

この数日、異常に暖かい。日中は、外を歩くにもジャケットがいらず、少し歩けば汗ばんで、カーディガンさえ脱いでしまう。カッターシャツ1枚だ。我が家では、この数日、ストーブをつけていない。ウグイスが鳴き始めるのではないか?と思うほどだ。どんな夏…

「楽」と「便利」は落とし穴

(12月22日「担任のお話」№30より①) 今日は冬至。今年の授業も今日でおしまい。 ところで火曜日、諸君の体育の授業に混ぜてもらった。昔から、自分のクラスの体育の授業にはLHR感覚でよく混ぜてもらう。ところが、今年は週に3回ある体育が全て自…

アナログの終焉・・・ファックス原稿用紙のこと

今年、1年生のクラス担任になってから、例のごとく学級通信を出し始めたのだが、当初は以前の様式とほとんど同じで、手書きではないものを発行していた(→参考記事)。ところが、いろいろと感じるところ、思うところあって、5月末からは手書きに戻した。以…

「個人」が先です

9月19日である。明日からは下旬。めちゃくちゃに暑い。しかも、湿度が高くてねっとりとした真夏の空気だ。 確かに、9月に入ってから1~3℃気温が下がり、湿度の低い爽やかな日もあった。それでも、昨日までに真夏日が5日、熱帯夜が3晩あった。これを…

自分の身体と親密な議論を重ねる

(2023年8月31日付け「担任のお話」№17より) 今日で8月もおしまい。それでも、まだまだ暑い日は続きそうだ。私が高校時代の瀬戸内とほとんど同じような気候だと思う。 ところで、昨日から今日にかけては満月。なんと、今月2回目である(青くない…

「永遠の命」を得る方法

私の作文には、たびたび『聖書』が登場する。私はクリスチャンではないが、『聖書』に描かれた人間の姿に強い共感を覚えることが多いからだ。よくこれだけ簡潔な表現で、人間という生き物の本質的な姿を描けるものだと感嘆する。 今までにも取り上げた福音書…

使わないともったいない

先週末は伊勢へ行っていたので、牧山に走りに行けなかった。今日は少し蒸し暑いが、天気も上々だったので、午後から2週間ぶりに牧山Run。珍しく、30人くらいの団体さんに会った。おかげで蜘蛛の巣にも引っかからず、快適な山走りができた。16時15…

石巻ウィンドファーム

今日は県総体の代休。今年は登山専門部からお呼びがかからなかったので、学校で美術部の相手をしていたのだが、美術部といえども創作活動への意欲はなく、絵のテーマを探すと言い訳しながらスマホをいじるばかりの生徒と一緒にいるのはストレスだった。登山…

土葬にも人口の壁

今日は朝から、石巻高校ワンダーフォーゲル部に付き添って、石巻市北部にある上品山(じょうぼんさん=466m)に行っていた。水沼という集落に車を置き、水沼山(みずぬまやま=347m)を経て、3時間あまりで上品山に着き、昼食の後、今度は水沼山の…

AIクライシス

年度末の本当は忙しい時期、離任式も欠席して、娘と京都・奈良に行っていた。一応「定年」ではあるが、来年度以降も再任用教諭という肩書きで、今とまったく同様に勤務を続ける私としては、辞令が切り替わるという「大人の事情」で、わざわざ離任者として紹…

絶体絶命・・・IPCC統合報告書

IPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)が20日に公表した統合報告書は、予想していたこととは言え、非常に深刻な、正に地球の危機といった状況を訴えていた。朝日だけは、第1面の他に、大きく特集記事を組んでいたが、その他の新聞では扱いが小…

気になる東京の舞台裏

教え子による祝賀会の後は、そのまま仙台に泊まり、日曜日は娘と東京に行った。新宿で、娘の進学に関わる多少の用事があったからなのだが、その用事については今日は書かず、別のことだけ触れる。 新宿に着いてから、少し時間があったので、新宿御苑に行くこ…

未来を明るいものに

卒業式も無事終了。さて、今日は生徒会誌『黎明』第55号に載ったものである。これは、新任教員としてではなく、3学年所属の人間として依頼されたものだ。頼まれた時には、「土木システム科3年の副担任として、何か書いて下さい」と言われたように記憶す…

マルチスピーシーズ民族誌と鳥インフルエンザ

ある人から薦められて、近藤祉秋・吉田真理子『食う、食われる、食いあう』(青土社、2021年)という本を読んだ。「マルチスピーシーズ民族誌の思考」という副題が付いている。 「マルチスピーシーズ」とは、「マルチ(多)+スピーシーズ(種)」だから…

ホロコースト

娘が共通テストを受けに行った週末の2日間、まるで春のような気温であった。温かいとまでは言えないが、寒さに耐えられないということはなく、我が家は昨日以来ストーブを付けていない。ここは東北、石巻である。温かくていいなぁ、ではない。無気味だ。そ…

驚愕のワールドカップ

こんなタイトルを付ければ、天の邪鬼な平居も、さすがに日本がドイツに勝ったともなると、人並みに驚き熱狂するのだな、と思う人も多いであろう。確かに、私は日本・ドイツ戦を最初から最後まで、1秒も目をそらさずに見ていて、試合が終わった時にはそれな…

COP27閉会・・・戦争と環境

COP27が閉会した。発展途上国が気候変動によって受けた損害を補償するための基金創設が合意された「歴史的」な会となった、という報道も目にしたが、こと温暖化にブレーキをかけるということに関しては、ほとんど何の進展もなかったように見える。基金…

もったいない魔法瓶

我が家には1台のポット(魔法瓶と言った方がイメージに合う)がある。上の部分を押すと、空気圧の作用で蛇口のような所からお湯が出てくる、いわば第2世代とも言うべき古い魔法瓶だ(第1世代は、傾けてお湯を出すやつ=私の定義)。何しろ、消費エネルギ…

立ち枯れるアオモリトドマツ

昨日から、仙台一高井戸沢小屋に行っていた。築後50年が経過して、井戸沢小屋も老朽化が目立つ。構造物そのものにはあまり問題がないことから、今月末、少し大きな改修工事を行うことになった。その下準備として、小屋内部の物を移動したり、粗大ゴミと言…

バイオマス発電所に当たり前の壁

毎日新聞では、「気候革命」という連載をしている(おそらく不定期)。一昨日は、バイオマス発電を特集していた。第1面4分の1と、第3面半分という巨大な記事である。見出しは、「バイオマス発電 岐路」(第1面)、「輸入頼み 燃料争奪戦」(第3面)だ…

ライプツィヒのバッハとスマホ

余韻を楽しむ、というのは大切である。音楽を聴いた後でも、映画を見た後でも、小説を読んだ後でも、少しの間は何もしないようにしている。「何も」というのは少し分かりにくいかも知れない。音楽を聴いた後なら、音楽は聴かない、映画を見た後なら、映画は…

「仕方がない」よ

高校生、いや、社会全体がスマホ中毒であることは、今更言うまでもない。多くの人が絶えずスマホの画面をのぞき込んでいるのを見ながら、常に不愉快を感じている私は、今月、KDDIが不具合を起こした時には、「ざまみろ」と、ほんの少しながらいい気分で…

市職員の率先垂範

先週土曜日の「石巻かほく」という新聞で、第1面トップは「市職員 通勤は公共交通で」という見出しの記事であった。「『地域の足』維持へ率先」とも書かれている。 見た瞬間、おお石巻市偉いなぁ、と思わず声に出してしまったほど感心した。読んでみると、…

夏らしい体育祭

石巻も暑い。1週間前の木曜日は、最高気温21.1℃だったのに、今日は34.5℃まで上がった。県内の観測地点の中で、仙台空港に次ぐ2番目の値だそうだ。いつも、夏場は仙台より3~5℃低い石巻としては、非常に珍しいことだ。とは言え、日中はよく風が吹…

蒼鷹丸とI・D・F

昨日からすっかり梅雨に入ったような感じだ。石巻は気温が15℃までも上がらず、とても寒い。梅雨と言えば、じめじめと蒸し暑いイメージもあるが、三陸海岸の南の端に位置する石巻では、山背が吹いて寒くなるというのが定番。もっとも、今回の寒さが山背かど…

私も「読売に同感です」

昨日の朝日新聞、社説の下の「社説余滴」という欄に、「本件、私は読売に同感です」と見出しの付いた記事が出た。科学社説担当記者・黒沢大陸という人が書いている。他社の記事に賛意を示す、しかもそのことを堂々と見出しに書いている記事というのは珍しい…

我が家の近くの風力発電機

環境問題、特に温暖化が社会問題化して以降、「再生可能エネルギー」という言葉を耳にすることが多い。太陽光発電であったり、風力発電であったり・・・である。私は、基本的に全てごまかしだろうと思っている。それらの発電装置の製造、取り付け、メインテ…

既存の技術で間に合う?

すでのご存じの通り、私は今月から石巻工業高校という学校に通い始めた。自転車で15分という通勤は甚だ快適。まだ新学期が始まっていないこともあって、ほぼ定時に学校を出ると、帰宅後走りに行っても夕食の準備に困らない。 さて、工業高校であれば当然読…