石巻ウィンドファーム

 今日は県総体の代休。今年は登山専門部からお呼びがかからなかったので、学校で美術部の相手をしていたのだが、美術部といえども創作活動への意欲はなく、絵のテーマを探すと言い訳しながらスマホをいじるばかりの生徒と一緒にいるのはストレスだった。登山競技は、スマホのGPS機能が読図審査の邪魔になるので、スマホは集合時に全て主催者預かり。山を歩ける上、生徒がスマホを持っていないとなれば・・・登山を競技化することに批判的な私でも、登山の会場にいる方が絶対にいいな。

 1ヶ月ほど前、2~3日続けて、私が通勤の途中で隣を通る山下小学校にサルが出た、というニュースが流れた。以降、毎朝私は、サルが見られるんじゃないかなぁ、と少し期待しながら歩いていたが、見られないまま約1ヶ月が過ぎた。一昨日、先日タヌキの話をしていた隣家の人(→こちら)と立ち話をしていたら、なんと庭にサルが現れたと言う。これはもちろん、我が家の庭にも現れる可能性があるということだ。野生動物が来るとほっとする、などと書いていた私だが、サルは少々気味悪い。一方的に襲ってきたりはしないだろうが、変ないたずらをされる可能性はある。暑くなってくる季節、窓を開けておいたら、網戸を開けて家の中の食料でも物色されそうだ。

 先月、帯状疱疹らしき病気にかかり、短期間ながらも大変な目に遭った、という話は書いた(→こちら)。左の首筋に痛みがあったことなどあって、病院に行く前から、走ることを止めていた。だいたい回復した後も、医者からは「発疹の状態を見るに、汗をかくことは控えなさい」などと言われて、走ることを再開できずにいた。
 さすがにもういいだろう、と自己判断し、一昨日、久しぶりで走りに行くことにした。目指したのはいつもの牧山ではなく、石巻市街の北方、籠峯山(かごぼうやま 346m)である。この山には、3年あまり前から数基の巨大な発電用風車が設置されていて、プロペラの回転する様子が市街地からもよく見える。一度近くで見てみたいなぁ、と思っていたのである。
 何しろ、病気のみならず、天気の都合などもあって、丸々1ヶ月以上まったく走っていなかったのだから、不安である。さほどペースも上げず、少し走っては歩く、いったい走っているのか歩いているのか分からないような状態で、大瓜という集落から山に入った。細いが舗装された道が籠峯山の頂上まで続いている。
 1時間半ほどで籠峯山頂すぐ手前の、一番南側の風車の下に着いた。想像はしていたが、巨大な風車である。ほどほどに風が吹いていたため、ほとんど最速の状態で回っていた。すさまじい迫力であり、音だ。全部で6機あるというのは知っていたので、本当は6機目まで行ってみたかったのだが、疲れたのと、1機目の迫力に圧倒されてしまったのと、6機目へ向かう、以前は登山道だった道に、一応「立ち入り禁止」の表示があったのとで、引き返すことにした。復路は、石巻霊園から斎場の側に下り、「まきあーと(市の複合文化施設)」を経由して戻ってきた。
 プロペラの軸受け部分(ここに発電機があるのかな?プロペラが大きい割にずいぶん小さい)に「EURUS ENERGY」とロゴが入っていたので、帰宅後にネットで調べてみた。本社が東京にある会社で、世界中に風力と太陽光の大規模発電施設を100ヶ所以上持っているらしい。私が見に行った施設は、「ユーラス石巻ウィンドファーム」と言い、シーメンス社製3400kWの発電機が6機だ。3400kWと言えば、我が家の太陽光発電機の1000倍である。風がないと発電できない一方で、風さえあれば夜中でも発電できるわけだからすごいな、と思った。しかし、とにかく巨大な施設である。以前からよく言うとおり、設置と解体にどれくらい化石燃料を投入する必要があり、運転期間中に得られる電力が、化石燃料換算でどれくらいになるのかを教えてくれないと、評価のしようがない。電気自動車や水素自動車によく見られるとおり、「走行中は二酸化炭素を出しません」では意味がないのだ。
 全体の3分の1くらい(5~6㎞?)ちんたら走っただけなのだが、あまりに久しぶりだったので、太ももが筋肉痛になった。中1日で、今日はホームグランドである牧山に走りに行った。本調子になるまで2週間くらいかかる・・・かな?