2022-01-01から1年間の記事一覧

南極と教育

素晴らしい天気の大晦日であった。特に午前中は、微風快晴。雲一つない青空で、我が家から見ると海がとてもきれい。 昨晩録画してあった舘野泉(86歳、左手だけのピアニスト)の特集番組を見た後、今年最後の牧山Runに行った。天気がいいので、ウィンド…

新聞記事の整理

買い物に行ったり、人が来たり、家の中の掃除をしたり・・・と、ごく普通の年末を過ごしている。 部屋の掃除で最初に取り組んだのが、机の周りに散らかっている切り抜いた新聞・雑誌記事の整理である。ごくまれにではあるが、平居はいろいろな資料をどのよう…

旭山を越えてホルモン屋

昨晩は、職場の忘年会だった。と書けば、いかにも大きな宴会だったようだが、お祭り男であるF君の呼びかけに応じたのは、わずか4名であった。会場は、石巻の新市街地・蛇田のホルモン屋。我が家からは5㎞半くらいある。 どうやって行こうかなぁ、と考えて…

心を病む教員たち

昨晩、テレビを見ていたら、心の病のために休職している公立学校教員が、全国で6000人近くいる、というニュースをやっていた。へ!?6000人ということは、東京のように極端に人口が多いところもあることを考えると、普通の県ならだいたい100人前…

ラーゲリより愛を込めて

『ラーゲリより愛を込めて』という映画(監督:瀬々敬久、原作:辺見じゅん)が評判らしい。昨日、酒を飲みに塩釜を往復する電車の中で、私は本を読んだ。原作ではない。映画の脚本から小説に起こされたものである。原作は『収容所(ラーゲリ)から来た遺書…

母のコロナと年賀状

以前からたびたび登場するのだが、仙台市の近郊に老母が住んでいる。夏以来、私の妹が面倒を見ている。一人ではほとんど動けない状態なので、妹が留守にする必要がある時で、ショートステイの予約が取れない時などに、私が呼ばれる。今週末は私が介護の予定…

政治の空虚と現場の良識

昨日の朝日新聞「オピニオン&フォーラム」欄に、元海上自衛隊自衛艦隊司令官・香田洋二氏のインタビュー記事が載った。1面の三分の二に及ぶ巨大なものである。タイトル(見出し?)は「防衛費増額への警鐘」、見出しは「5年間で43兆円 身の丈超えている…

国語の教科書

私が教員になった30年あまり前には、国語の教科書というのは名文の宝庫で、国語の教科書って面白いなぁ、と思いながら読むことができた。ところが、その質は改訂のたびに低下を続け、今や「なんでこんな文章が教科書に載ってるの?」と思うような作品が多…

これが現実(世論調査)

毎日新聞は月曜日、朝日新聞は火曜日に、それぞれの社が独自に行った世論調査の結果を発表した。防衛体制の変更に関して、ちょっとその数字を見てみよう。 反撃能力を保有することについて(毎日)賛成59% 反対27% 分からない13%(朝日) 56% 3…

燃えた「こけし」

日曜日は、体の不自由な老母を連れて、宮城県南部・亘理町のリンゴ農家を訪ねた。温暖な宮城県の湘南、イチゴの産地として名高い亘理(わたり)町には、意外にも少なからぬリンゴ農園がある。京都府出身で、関西暮らしの長い母親は、お歳暮としてそこから北…

いま求めて欲しい環境デザイン(ラボ第24回)

先週の土曜日は「ラボ」第24回であった。コロナ後、何かと安定しないラボは、2回連続で会場を変え、今回は旧観慶丸商店での開催となった。1930年建築の石巻市初のデパートである。震災後に所有者が石巻市に寄贈し、2015年に市が文化財に指定、そ…

消費税か所得税を上げよ

おそらく全国三紙では報じられていないのではないか、と思うが、先週土曜日の河北新報第1面トップ記事は、「防衛省世論誘導研究着手 SNSで支持拡大工作」というものであった。前文(リード)には次のように書かれている。 「防衛省が人工知能(AI)技…

被害者救済法と公園の廃止

「被害者救済法」(通称)が成立した。この問題についての私の考えは以前(→こちら)と変わっていない。宗教にお金をつぎ込むのと、競馬やパチンコといったバクチにつぎ込むのとどう違うのだろう?法律の条文をよく読んだりはしていないけれど、与党も野党も…

男女の違い雑感(2)

昨日書いたようなわけで、私はあらゆる職業において、その仕事に従事する人の男女比率を同じにするなど、まったくよいことだとは思っていない。 が、男女の比率が近い方がいいのかな、と思うほとんど唯一の職業は政治家だ。男女どちらにとっても住みよい世の…

男女の違い雑感(1)

サッカーW杯、ドイツ・コスタリカ戦で、W杯史上初めて、女性が主審を務めたことが話題になっていた。W杯には、日本からも初めて女性審判が参加している。 日本では、国会議員や地方自治体の首長、会社役員などで女性が極端に少ないことがたびたび話題にな…

敵基地攻撃能力

防衛に関する議論が風雲急を告げている。と書けば、いかにも私が政府案(敵基地攻撃能力についても、防衛費問題についても)に反対の立場を取っているようだが、必ずしもそうではない。残念ながら、私には何が最善の選択なのかが分からない。なぜなら、戦争…

逆走で初イノシシ

この数日、私的に少し忙しいので、ブログの更新もしていなかったのだが、今日は朝から女川に行った。9月、そして先週と、石巻側から走って女川を目指し、2回とも山越え区間で道を間違えてしまったので、どうしても逆走して確かめないと気が済まなくなった…

一柳慧「ピアノ・メディア」!!

だいたい1週間遅れで、録画してあった「クラシック音楽館」を見ている。先週の日曜日は、ブロムシュテッドの最終回だった。シューベルトで一気に若返ったブロムシュテッドは、3番目のプログラムで、ますます元気になっている感じがした。この日のプログラ…

ついに「三秀」でビール

今日は、Run友のUさんと、「女川まで走って行って、『三秀(さんしゅう)』で焼肉飯を食べながらビールを飲む」を実行に移す日であった。幸い、日中の最高気温が18℃まで上がると予想された穏やかな晴天である。 朝9時に、石巻駅の裏でUさんと待ち合…

驚愕のワールドカップ

こんなタイトルを付ければ、天の邪鬼な平居も、さすがに日本がドイツに勝ったともなると、人並みに驚き熱狂するのだな、と思う人も多いであろう。確かに、私は日本・ドイツ戦を最初から最後まで、1秒も目をそらさずに見ていて、試合が終わった時にはそれな…

金子みすゞの娘!?

先週の土曜日(11月19日)、毎日新聞で上村ふさえという人の訃報を目にした。95歳で亡くなっている。全然知らない名前なのだが、「童謡詩人・金子みすゞの長女」という言葉が目に入った。えっ!?金子みすゞって結婚してたんだっけか?私は軽く驚いた。…

COP27閉会・・・戦争と環境

COP27が閉会した。発展途上国が気候変動によって受けた損害を補償するための基金創設が合意された「歴史的」な会となった、という報道も目にしたが、こと温暖化にブレーキをかけるということに関しては、ほとんど何の進展もなかったように見える。基金…

今日は松山町

2~3年に一度、同じようなことを言っているので、気恥ずかしくて書く気にならなかったのだが、9月からまたダイエットに取り組んでいる。今春異動して自転車10分の楽々通勤になった上、職場で「ご隠居さん」扱いを受けているので、ぶよぶよ太ってきたの…

ウソつきは泥棒の始まり

29兆円を超える政府の物価高騰対策案はいよいよ国会審議となる。案が出た先月の末、新聞各紙の社説は、こぞって財政規律をどうするのだ、と批判していた。まったく同感だ。借金ばかりでお金のない日本が、特に燃料価格なんて下がる要素が何もないのに、見…

老人をよみがえらせる若者の力

日曜日に録画してあった、ヘルベルト・ブロムシュテッド指揮、N響第1966回定期演奏会の映像を、昨晩、ようやく見ることができた。その前の週にもブロムシュテッドを見て、そのあまりにも老いた姿にショックを受けたことは既に書いた。それでも、おそら…

欠席連絡のあり方

先週の土曜日、大阪で、親が子供を車に乗せたまま保育所に預けるのを忘れ、車内に放置された子供が熱中症で死ぬという事故が起こった。車はワゴン車らしい。いくら大きい車とは言っても、しょせん4畳半一間にもならない狭いスペースである。子供を下ろして…

クジラは美味い!!

週末、遠路はるばる名古屋から、友人D君が私の還暦を祝うために来てくれた。別に祝賀会とか誕生会とかをやるのに招待した、というのではない。自らの気持ちで、素敵なプレゼントを持ってわざわざ来てくれたのである。何ともありがたい話である。 D君は、言…

100年で「古典」?

先日、「古典」とは何か?みたいな話を書いた(→こちら)。その話を国語の秋季大会という所でした時、分科会がすっかり終わってから、某氏が私の所に来て、「平居さんは、何年経てば古典と評価していいと思いますか?」と尋ねた。私は、「作者が死んでから1…

もったいない魔法瓶

我が家には1台のポット(魔法瓶と言った方がイメージに合う)がある。上の部分を押すと、空気圧の作用で蛇口のような所からお湯が出てくる、いわば第2世代とも言うべき古い魔法瓶だ(第1世代は、傾けてお湯を出すやつ=私の定義)。何しろ、消費エネルギ…

初・天王星!!

昨日は、皆既月食と天王星食が大きな話題になった。中学3年生の時から天体望遠鏡に親しみ、高校時代は天文物理部にも籍を置いていた私は、今でも宇宙論や天文現象に強い関心を持っている。皆既月食は、昨年の5月26日にもあった。あまりにも平凡な天体シ…