2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

今年も最高級のアンサンブル!

今日は、昨年に引き続き(←2012年4月8日記事参照)、「トヨタ・マスタープレイヤーズ・ウィーン」の演奏会に行った。名前にだまされてチケットの売れ行きがはかばかしくなかったと見えて、繰り返し繰り返し新聞に広告が出ていた(最終的には売れたよう…

ビルマ人はミャンマーに帰れるか?

3日間の関西行きの最終日は、東京で、私がこよなく敬愛するビルマ人亡命者M・A氏(63歳?)と会っていた。 彼の娘と孫娘が滞在許可が切れるのを機に、3月末に祖国に帰ることが決まった。この孫娘は、日本で生まれ、日本語もビルマ語も流暢ということで…

阪急電車大好き!・・・「美」は単純な洗練の中に

日曜日は、私の「学術」に関連して、見ず知らずの某ご老人からお話を伺う約束をしていたので、朝から三宮に行った。 大阪から三宮まで、行きは阪神電車、帰りは阪急電車と決めていた。阪神電車は、甲子園で高校野球をしている時期に乗ってみたかったから、阪…

久しぶりで在日朝鮮人問題を考えた(2)

待ち合わせ場所は、在日朝鮮人の日本を代表する集中地区・鶴橋である。大阪生まれの兵庫育ちである私は、大阪については多少知っているつもりだったが、実は、鶴橋を真面目に歩いたことがない。在日朝鮮人による独特の社会と町並みが形成されていると耳にし…

久しぶりで在日朝鮮人問題を考えた(1)

昨日までの3日間、大阪へ行っていた。 年賀状も一段落した1月12日、20年来の友人(と認めてくれているかどうかは分からないが・・・)Cさん(在日朝鮮人、大阪朝鮮高級学校教諭)から手紙をもらった。中に『社会評論』(スペース伽耶、2012年秋号)…

進級おめでとう・・・春休みにはどこかへ行こう

(3月22日付け学級通信より) 一昨日が春分の日で、年度も変わっていないうちから、今年前半の折り返し点を過ぎてしまった。昨日からは、既に太陽が出ている時間の方が長い。そして早くも(ようやく?)今日で2学年も終わり。昨年41名で奇跡の全員進級…

改めてTPP

TPPは、首相の一声で、あっさりと交渉への参加が決まったようだ。各団体による賛否さまざまな意見が、テレビや新聞を賑わわせているが、久しぶりに私の意見を書いておこう。 「久しぶりに」というのは、2011年2月7日に、一度書いているからである。…

私は「できない」のではなく、「しない」のである

先日、学校でICT(Information and communication technology)に関するアンケート(正式名称は知らない)が行われた。宮水独自のものではなく、県からの命令である。18あった質問の中から、3つほど例を挙げてみよう。 ・学習に対する生徒の興味・関心…

目覚めの季節

この2日間、例によって高校生の引率を頼まれ、山に行っていた。高校生に雪上で幕営をする体験をさせたい、という。面白山高原駅から天童高原に登り、そこで幕営をして、2日目に北面白山に登るという計画になった。 今年は、青森県の酸ヶ湯で6メートル近い…

えっ!確定申告ですか??

(3月15日付け学級通信より) 一昨日、我が家で鶯の初鳴きが聞かれた。思えば、震災のあったちょうど2年前、冠水していたり、倒壊家屋が邪魔していてなかなか自宅に近づけず、2日間かかってようやくたどり着いた時、庭では鶯が鳴いていた。背後に見える…

ひねくれ者の震災2周年(2)

新聞やテレビでは、例によって「教訓を伝える」とか「体験を風化させない」という言葉が、これでもかこれでもかと繰り返されていた。何度か書いたことだが、自分の体験はせっせと人に伝えようとするのに、ふと立ち止まって、自分は過去の人の体験から何を学…

ひねくれ者の震災2周年(1)

震災から2年が経った。週末、我が家の周り、いや被災地全域で繰り広げられる大騒ぎにはほとほとあきれ果てた。陸前高田の「一本松」の復元なんて、申し訳ないが、あまり正気の沙汰とは思えない。レーニンや毛沢東の遺体を永久保存するのと似たような心性で…

仙石線の「旅」

今日は、朝から子供会の「資源回収」(昔は廃品回収と言った。この変化は、時代の思想を表していて面白い)、その後2時間ほど、我が家の視界を邪魔するようになってきた桜の木の枝切りに汗を流し、終わると仙台・名取に向かった。 仙石線で仙台に向かうこと…

これは少し見直したぞ・・・ドボルザークの『レクイエム』

半月ほど前、手違いでドボルザークの『レクイエム』のCDを買ってしまった。欲しかったものではないが、知らない曲でもあることだし、買ってしまった以上一度くらい聴いてみないともったいないと思い、「ながら聴き」をしてみたところ、これが意外にもなか…

「授業時数の確保」についての若干の考察(4)

昨日書いたとおり、成績のよい子が集まる学校ほど、授業は少なくてもよく、悪い子が集まる学校ほど、授業はたくさん必要だ。しかし、それは、成績のよい子は授業が多いことに耐えられるが、悪い子は授業そのものに耐えられないということと二律背反の関係に…

「授業時数の確保」についての若干の考察(3)

ここで、適正な授業時数とはどれくらいか、ということについて考えてみることにしよう。 学力を伸ばすのに授業が多い方がいいか、少ない方がいいかは悩ましい。多ければ、教員主導の注入型になりやすく、生徒の自立を妨げかねない。少なければ、教員は、動機…

「授業時数の確保」についての若干の考察(2)

なぜ35かということについて、私なりの憶測を書いておこう。そこには、二つの理由がある。 ひとつは、諸外国との授業時数比較をした結果、35くらい確保したいという発想で生まれてきたのではないか、ということだ。授業時数に関するデータは非常に分かり…

特別だった卒業式

(3月5日付け学級通信より) 3月、弥生(やよい)である。卒業式の日こそ暖かかったものの、風の強さもあって、まだまだ寒い。春を感じるとすれば、陽射しと昼間の長さくらいかな。ところで、弥生というのは「ますます生える」または「ますます生まれる」…

「授業時数の確保」についての若干の考察(1)

先週の水曜日、宮水の来年度の予定を決めるための職員会議があった。会の最後に私が校長に対する「お願い」として発言したことを中心に、少し書いておこうと思う。議論と言うよりは、単純な「お願い」で、しかも校長の裁量で何かが決まるという性質の問題で…

医師を増やすだけでは解決しない

昨日の『河北新報』第1面に、「東北に医学部新設決議」という記事が載った。自民党の国会議員有志が、特例として医学部新設を認めるよう政府に要請するという。 これは東北の医療過疎をくい止めるための有効な一手のようだが、決してそうではあるまい。医療…