2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「戦後」とは何か?

昨日の朝日新聞に掲載された大きな記事、「右派の改憲 今なぜ「反体制」なのか」(慶応大学教授・小熊英二筆)を興味深く読んだ。言うまでもなく、最近、日本会議との関係で、右派とか保守とかの正体についてあれこれ思い巡らせていたからだ。 著作権に触れ…

ついにその日が来た!?

昨日は月曜日だった。月曜日と言えば、例によって(→こちら)映画館「日活パール」が気になる日である。もうそんな状況になってから2ヶ月以上経つので、なんとなくマンネリ化し、手に汗握るような状態から、「ああ、今週末もやるのね」という至極あっさりし…

ミスマッチは防げるか?

高卒で就職した生徒の定着率が悪い、言い換えれば離職率が高い、という話はよく耳にする。いやいや、高卒だけではないぞ、大卒でも同じだ、という話もよく聞く。 ところが、厚生労働省が出している統計「学歴別卒業後3年以内離職率の推移」なるものを見てみ…

高村光太郎と「天皇」(4)

なぜ自分は戦争に加担したのか、その理由を問い、自分を見つめ、詩に表現するという作業を、光太郎は戦後約5年間にわたって続けた。そして、1950年(昭和25年)10月、それら一連の詩を一冊の詩集にまとめ、『典型』と名付けた。6月、光太郎は以下…

高村光太郎と「天皇」(3)

高村光太郎が「自己流謫」をするまでもなく、世間は戦時中の光太郎の言動を問題とした。1945年12月8日、日本共産党を中心とする6つの団体が戦争犯罪人追及人民大会を開き、戦犯名簿を発表した。そこには1600名の名前が載り、そのうち文学関係者…

高村光太郎と「天皇」(2)

高村光太郎のような原理的思考(哲学)が出来る人間は、決して風評や風潮に流されず、「不易」を守り、それを原点として社会批判をも展開する、というのが当然の姿である。 光太郎が留学を終えたのは1909年(明治27年)。智恵子と出会ったのが明治の末…

高村光太郎と「天皇」(1)

(「有益なる「有害図書」」=こちらの続き) しばらく時間が空いてしまった。何を今更、という気もするが、どうしても気になることがあるので、少し書き足しをしておこう。それは「天皇」のことだ。 山村明義『日本をダメにするリベラルの正体』(『正体』…

部活動についての提言(続)

弱体化した現在の高教組で、ゼロから提言を作ることは難しいし、それを県教委にも受け入れてもらうことは更に難しい。幸い、平成25年に文科省、今年の3月に宮城県教委が出した「部活動についてのガイドライン(暫定版)」というものがあるが、これらので…

部活動についての提言

ラボ・トークの翌日、すなわち土曜日は組合の大会であった。ラボ・トークに参加していた高校教員のうち2名が我が家に泊まり、そのままみんなで1台の車に乗って仙台に向かった。 私は議長であったが、議案書で触れられていなかった部活動について、以下のよ…

楽しいラクダ・・・ラボ・トーク第6回

金曜日の夜は、ラボ・トーク(→説明)の第6回であった。今回の講演者は、我が共同発起人会のボス・坂田隆先生である。もともと依頼するつもりであった人とうまく調整しきれなかったという消極的理由と、今までのラボ・トーク参加者から、坂田先生のお話をぜ…

有益なる「有害図書」(2)

再び『正体』の第7章から引く。・人と人とは「対等」ではありますが、「平等」ではなく(以下略) ・神道には、「言論の自由」ならぬ「魂の自由」があります。 これらは意味不明である。「対等」の意味は説明されない。「平等」が民主主義の基本理念である…

有益なる「有害図書」(1)

先週の半ばのこと。帰宅すると、私あてにレターパックが届いていた。愛知に住む友人Dからだが、「品名」欄に「参考書」と書いてある。参考書?・・・私はいぶかしく思いながら封を切った。 中から出てきたのは、なんと日本会議の機関誌『日本の息吹』6月号と…

ベアトリーチェ・ラナなど

昨年、中林淳真という老ギタリストについて一文を書いた(→こちら)。高齢による衰えのため、ギタリストとしてはもはや体を為していないが、彼の書いた本(『心の旅 セレナーデはギターで』)はとても面白かった、というような話だ。その後、手に入れた『ジ…

見た目の印象・・・政権支持率について

金曜日の夜、石巻市内で酒を飲んでいた。特別あやしいメンバーではないのだが(笑)、政局の話になった。なぜ、安倍政権はこれだけめちゃくちゃなことをしていても失速しないのだろう?いまだに支持率が50%を超えているというのは、日本人のバカさ加減を…

面倒くさい人間・・・にっぽん丸が来た

昨日は朝からどんよりと曇っていた。眺望絶佳の我が家からも、海がどこにあるかさえ分からない状態。8:30に、大昔の卒業生である内装屋Kがカーテンの修理に来てくれた。見えない海から、ボーッ、ボーッといつになく大きな汽笛が聞こえてくる。Kが、「…

見たぞ全校集会!

今日の6時間目は避難訓練。強い地震→火事という想定で、東西それぞれのキャンパスごとに校庭に避難することになっていたが、夜中に降った雨の影響で、校庭はぐちゃぐちゃ。急遽、避難先を体育館とした。ところが、もともと、避難訓練終了後は西キャンパスの…

野口 英世

野口英世という名前は、小学校の頃から知っていた。なにしろ、私は宮城県で小学校を出ているが、宮城県の小学校は修学旅行で会津地方を訪ねる。野口英世生家はその訪問先として定番だった。また、私は、小学校時代、伝記というものを読むことが大好きだった…

萎縮と過剰と豊かさと

昨日まで3日間、県総体で山へ行っていた。昨年までは「派遣依頼」なる文書が届いて、山岳部のない水産高校から、いわば日雇い労働者として行っていたが、今年は正規雇用である。昨年までは女子隊係だったが、今年は男子隊。餌(表現不適切。すみません)を…

「宗教」の壁(2)

日本は民主主義国家である。民主主義が生まれてくる前提には、「自由」と「平等」がある。「自由」と「平等」とを絶対の価値観として実現させるために民主主義は生まれてくるのであり、民主主義を健全に機能させようと思えば、「自由」と「平等」を尊重しな…

「宗教」の壁(1)

その昔、私がまだ石巻に住むようになる前のことだが、「エホバの証人」から布教に来たおじさんに付き合ったことがある。「エホバの証人」とはキリスト教の一派であるが、輸血拒否で有名、と言うより、悪名が高くなった感じがする。教義をよく知っているわけ…