見たぞ全校集会!

 今日の6時間目は避難訓練。強い地震→火事という想定で、東西それぞれのキャンパスごとに校庭に避難することになっていたが、夜中に降った雨の影響で、校庭はぐちゃぐちゃ。急遽、避難先を体育館とした。ところが、もともと、避難訓練終了後は西キャンパスの体育館に全校生徒が集合し、県総体の報告会を行う予定があった。それならいっそ、東の生徒も西の体育館に直接避難することにしてしまおう、ということになった。
 なにしろ、いくら近いとはいっても、歩いて5分以上かかる場所に、650人もの生徒が移動するのである。普通の避難訓練なら、靴の履き替えも必要ないが、キャンパス移動となればそうもいかない。荷物を持ち、靴を履き替え、経路を分け、30分もかけて全校生徒の移動が完了した。
 私は、全校1200人の生徒が集合したのを見たのは初めてである。これまでに、生徒総会、県総体壮行式と2回、全校集会は行われたのだが、あいにくどちらも出張と重なっていて見られなかった。なるほど、確かに壮観だ。各クラス1列縦隊で、体育館の後方にはある程度のスペースが残るが、左右はギリギリに近い。それにつけても、私が在学していた当時の母校は、生徒数が1350人だったのだから驚く。生徒の1人として集団の中に立っていると、全体がどうなっているかなんて気にならないし、それが当たり前だと思っていたから特別な感慨を催さなかったのだろう。
 今年の県総体、塩釜高校は、女子弓道部が29年ぶりの団体優勝を収めるなど、なかなか健闘したようだった。報告会に続いて表彰式が行われたが、見ている生徒たちがけっこう大きな拍手をするので感心した。無関心に白けた感じがしない。
 話は変わるが、部活に触れたところで思い出した。
 もう何週間か前の話になるが、ある人が娘さんの話をしている場面に行きあわせた。今春中学校に入学したらしい。選んだ部活はソフトボール部である。その人はひどく憤慨して、誰かに聞いてもらわずにはいられない、といった雰囲気であった。問題の中心は二つらしい。一つは休みが全然ないということだ。ゴールデンウィークも、1日の休みもなく朝から晩まで部活だったという。もう一つは、小学校時代に買ってやった比較的新しいグローブがあるのに、部指定の新しいグローブを買わされた、ということだ。確かにひどいな、と思いながら聞いていた。
 実は、我が娘も今春中学校に入り、ソフトボール部を選んだ。ところが、こちらの状況は全然違う。むしろ、なかなか立派だな、と思う。土日はどちらか必ず休みだし、平日練習も親が迎えに行かなくても済む時間に終わるし、練習試合も地域外に相手を求めることはないし・・・これなら悪くないな、と(今のところは)思っている。上のような話もあるので、公立中学校であれば、必ずこのような節度ある部活運営がされているわけではないらしいが、競技団体の人任せにせず、学校の管理下にあるからこそ保たれている節度のような気がする。やはり部活動は、大変でも学校が手放さないことが大切なのだ、と思う。
 その中学校も、今週末が中総体の地区予選。試合を思い切り楽しめるといい。