2014-01-01から1年間の記事一覧

姫路・龍野・閑谷学校

【姫路城とその界隈】 姫路城へ行ったのは、35年ぶりくらいである。秋空に映える姫路城というのは本当にきれいで、正に「白鷺城」そのもの。私は大好きで、姫路城から小一時間の所に住んでいた中学、高校時代は、天気のいい日を選んで何度か行ったのだが、…

近鉄特急と伊勢界隈

【近鉄特急】 私は常々、日本の鉄道から「客車」が消えてしまったことを嘆いているが、私が小学校時代、寝台列車以外の特急列車は既に全て電車・ディーゼル車化されていた。乗る機会が最も多かったのは東北本線の特急「ひばり」である。狭軌鉄道の表定速度(…

船で関西へ行く

23日から家族で関西へ行き、今日、帰って来た。7日間の旅行は、時間的にも金銭的にも贅沢のようだが、実質的には4泊5日で、残り2泊は船の中であった。 新幹線が路線を延ばすたびに、鉄道がどんどん面白くなくなっていくのに加えて、3月に久しぶりで仙…

冬至で閉講式・・・ブログも5歳

今日は冬至。南南東に向かって遮るもののない大展望が広がっている我が家からは、秋以降、牡鹿半島から上る朝日がよく見える。夏場は、日の出の場所が北上して見ることができない。お日様というのが、南北にどれほど大きく動くか、本当によく実感する。そし…

心は書き換えできない

今日の『朝日新聞』土曜版「be(赤)」で、映画「砂の器」(1974年)が取り上げられているのを見た。私はこの映画を見たことはないが、「砂の器」という題名を見て、少々思い出す所あったので、書いておこうと思う。 2004年に、テレビドラマ「砂の…

宇宙の心・・・葉室頼昭『〈神道〉のこころ』

1週間ほど前に、人から薦められて、葉室頼昭『〈神道〉のこころ』(春秋社、1997年)という本を読んだ。私をよく知る人は、「平居が神道?・・・らしくないな」などと言うかも知れない。確かに、神道というのは、天皇陛下万歳!!実に古めかしい右翼的日本…

あきらめの民主主義・・・共産党のことも

いろいろとあって、1週間、作文をする気にならなかった。決して、連日連夜の「忘年会」などということではない。長距離通勤の増加や、多忙化、飲酒・酒気帯び運転に対する過度な(?)注意などによって、私が就職してからの25年間で、職場の飲み会は激減…

列車の愛称に表れる社会

3日前に、「客車」というものが日本から消えるということについての、少々グチめいた記事を書いたので、ついでにもう一つ、鉄道について私が心寂しく思っていることについて書いておこう。列車の愛称の問題である。 戦前は必ずしもそうではなかったようだが…

池澤夏樹の「桃太郎」論をめぐって

『朝日新聞』では、毎週土曜日に「終わりと始まり」と題した池澤夏樹の随筆を掲載している。池澤夏樹は、ファンと言うほどではないが、比較的好きなので、だいたいは目を通している。今日のお題は「桃太郎と教科書〜知的な反抗精神養って」である。『産経新…

リニア新幹線と「北斗星」

今日の『読売新聞』で、寝台特急「北斗星」(上野〜札幌)の廃止が、来年3月になったことを知った。青函トンネルを北海道新幹線仕様にすると、電圧が5000ボルト低く、軌間が40センチ近く狭い既存の車両は通過できなくなるため、新たな車両を作らない…

私はやっぱり「海峡」だな

早いもので1ヶ月近くも前の話だが、高倉健が死んだ。2〜3日前に、菅原文太が死んで、「二大巨頭逝く」などという見出しもいくつか見たような気はするが、「二大巨頭」ということはない。違う個性を同列に論じられない、などという理屈っぽい話ではなく、…

今朝のシチューの白菜は・・・

この数日、我が家の食卓では「白菜」入りのおかずが多い。もちろん、我が家に白菜がたくさんあるからである。時間は前後するが、その事情を少し書いておこう。 先週は、第3期考査であった。その初日である11月25日(火)、私は休みを取って、息子を連れ…

ギャンブル依存症と過払い金請求

今年の夏に厚生労働省が発表した、ギャンブル依存症に関するデータは衝撃的だった。日本人におけるギャンブル依存症の人は、「疑い」を含めると536万人、成人全体の4.8%、男性では8.7%にも及ぶという。私は、それを知って胸を痛めたり、腹を立て…

大楽必易・・・ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番

仙台フィルの第287回定期演奏会に行った。指揮は小泉和裕、曲目はベートーヴェンの「エグモント序曲」「ピアノ協奏曲第4番」、そしてR・シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはこう語った」。私の目当ては、ジャン=フィリップ・コラールが弾くベー…

「梁山伯と祝英台」(2)

芸術が、政治的宣伝のための道具だという場合、「梁祝」はいったい何を訴えているだろうか。 「梁祝」は基本的に3楽章形式の協奏曲だが、全体が切れ目なく演奏される。メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲なども同様だから、それ自体は目新しいものではな…

「梁山伯と祝英台」(1)

先週末からの3連休は、家族全員、誰も特別な用事がないという極めてまれな連休であった。我が家は大掃除。年末にはまだ早いとは言え、時期よりも時間が取れるかどうかの方が大問題である。ものすごい量のゴミを処理した。燃えるゴミが30リットル入りのゴ…

「安楽死」をどう考えるか

今月の1日、アメリカで脳腫瘍と診断されていた29歳の女性が、インターネット上で安楽死を予告した上で、その通りの日に薬を飲んで自ら命を絶ったことが、大きな話題となった。あまりにも有名な出来事で、論評もあちこちに出ているようだから、触れる必要…

NIE・・・新聞を読む能力と習慣を取り戻すために

一昨日は、「宮城県NIE(Newspaper in education=教育に新聞を)研究大会」というものがあって、仙台の富沢中学校という所に行っていた。 私は、じっくりものを考えるためには、紙に印刷された文字という固定メディアがどうしても必要だと思ってる。速報…

沖縄と国政とG20

沖縄の知事選で、辺野古への基地移設反対派が当選した。4人の立候補者があり、移設賛成の現職に対して反対派は二人、もう一人は中間派(県民投票を実施)だから、票が変な割れ方をし、駆け引き失敗の結果として現職が当選したら嫌だな、と思っていたので、…

これも震災の余波

約1ヶ月ぶりで仕事のなかった先週末は、珍客が来ていたので、それに付き合っていた。台湾からの女性3人組である。 1988年1月に、私は台湾中部の彰化という町を訪ねた。中東を旅行していた1984年にイスラエルのキブツ(集団農場)で知り合ったAと…

次の選挙で問うべきこと

首相がたいしたことを言ったわけでもないのに、衆議院の解散が既に決まったかのように、具体的で断定的な報道・発言が多く聞こえてくる。選挙なんてやれば、とんでもないお金がかかるのだから、余程のことがなければ解散などすべきでない。余程のこととは、…

命の輝き

今日は宮水の創立記念日の恒例行事、マラソン大会であった。創立記念日は11月15日なのだが、今年は土曜日なので、予備日が取れるように二日前倒しした結果が今日である。明後日から、宮水は119年目に入る。 もっとも、高校のマラソン大会としてはひど…

永年勤続表彰

今日は仙台へ行っていた。なんとびっくり、「永年勤続」の表彰式である。平成元年採用の私は、今年で26年目となった。25年を無事終えると「永年勤続」となるのである。昔は表彰されると記念品をもらったり、宴席が設けられたりしていたらしいのだが、今…

白色汚染

『朝日新聞』で、夏目漱石『こころ』発表100周年記念のリバイバル連載が終わったと思ったら、今度は『三四郎』を連載している。臨場感が魅力的なので、またせっせとコピーの取り溜めだ。武蔵大学教授・大野淳一氏による語句解説や新聞記者によるらしいコ…

作曲者と演奏者

最近、伊福部昭の曲のCDを探していて、面白いものを見つけた。NAXOSから出ている「シンフォニア・タプカーラ」の録音(ドミトリー・ヤブロンスキー指揮、ロシアフィル)なのだが、Amazonのカスタマーレビューで見事なほど賛否が割れているので…

青葉中学校・全国産フェア、そしてオスプレイ!

昨日の午後は、石巻市立青葉中学校の「高校の先生の話を聞く会」というのに行った。珍しく2年生が対象である。生徒を二つのグループに分けてあり、私が話をしたのは体育館のグループ。生徒30名あまりと保護者15名ほどである。石巻好文館高校、石巻西高…

35人学級の見直し論について

数日前、財務省が、現在行われている小学校1年生の35人学級を元の40人学級に戻すよう、文部科学省に求めているというニュースが流れた。2011年に、民主党政権の方針で導入されたものの、いじめや不登校の改善に何ら効果が見えないこと、40人学級に…

「真由子」、または、部活動の顧問自家用車引率その他

昨日の『毎日新聞』「社説」のすぐ下、「視点」というコーナーに、論説委員落合博氏による「部活動の顧問 「真由子」はわがままか」という記事が出た。 公立中学校の女性教員が、「真由子」という偽名で、全ての教員が部活動顧問を務めなければならないこと…

日銀、追加緩和の愚

先週の金曜日に、日銀は追加の金融緩和策を決定した。資金供給量を10〜20兆円増やすという。かつても書いたとおり(例えば→こちら)、私はこれだけ物があふれた世の中で、消費が増え、構造的に景気がよくなるなんてあり得ないと思っている。そもそも、見…

二つの学校紹介行事から

《オープンキャンパス》 昨日はオープンキャンパスであった。このブログでも案内していたとおり、今年は「宮水キャンパスツアー」。前日まで、絶対に雨は降らないと信じ、雨対策を怠ったところ、不幸にして雨。急遽、職員の車で生徒を運び、保護者にも頼って…