2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

素朴で幸せな世界・・・野村万作氏登場!

今日は、2時間早く退勤して、家族でまきあーとテラスに狂言を見に行っていた。まきあーとテラスとは、昨春オープンした石巻市民会館(市立博物館等を含むので、正しくは複合文化施設と言う)である。 実は、昨年3月28日にこけら落とし公演として狂言が予…

澤村製硯

そう言えば、先週の日曜日、雄勝に行った理由を書いていなかった。 澤村製硯という会社、もしくは、その会社に関する情報を探しに行ったのだ。澤村製硯とは、文字通り硯を作る会社である。東日本大震災前は、雄勝の町の真ん中当たりにけっこう大きな店があっ…

斎藤幸平『人新世の「資本論」』

この2日間、職場の同僚に勧められて斎藤幸平『人新世の「資本論」』(集英社新書、2020年)という本を読んでいた。これはびっくり。環境問題がいかに深刻な人類的課題であるかから始まって、資本主義が環境問題克服と絶対に矛盾する理由、それを克服す…

石巻工業高校に異動!

昨日の午後、今年の人事異動が発表された。多くの一般県民がそれを知ったのは、実質的に今朝の朝刊である。私の名前が書かれている。異動先は石巻工業高校だ。 塩釜高校にいたのはわずか5年。ただ、通勤が大変なので、3年生を卒業させたタイミングで異動さ…

ゼレンスキー演説の是非

私は、昨晩帰宅が遅かったので、国会で行われたゼレンスキー・ウクライナ大統領の演説映像を見ることはできなかった。内容については、今朝の朝刊で読んだ。 様々な配慮に満ちた、上手な演説ではあるが、意外に平凡だとも思った。この場合の「平凡」というの…

雄勝の「壁」

3連休の中日、ちょっとした事情があって、家族で石巻市雄勝に行った。震災後2回目であるが、前回は確か2011年9月(震災後半年)だったから、10年ぶり以上ということになる。巨大な防潮堤建設に関するニュースや記事を見ては、「げんなり」と言うか…

情報は発信者の価値観を表す

このブログに書いている私の記事も含めて、あらゆる情報は、その情報を発信した人の価値観を表す。「全てを書く」ことが絶対に不可能である以上、どの情報を残してどの情報を捨てるかという判断がなされた結果として、整理された情報(主に文章)は存在する…

究極の!!幻想交響曲

昨日は、仙台フィル第353回定期演奏会に行った。指揮は高関健で、曲目は矢代秋雄のピアノ協奏曲(独奏:河村尚子)とベルリオーズの幻想交響曲。出演者と言い、曲目と言い、これ以上はない面白い演奏会である。今年度、仙台フィルの演奏会に1回だけ行く…

中国の長老

もはや3日も前の話になるが、この石巻でも震度6弱の地震があった。私は入浴中であったが、確かに経験したことがないような強烈な揺れで、しかも長かった。東日本大震災の時はゆさゆさという揺れだったが、今回はガタガタという揺れで、浴槽の湯はあふれる…

祈る、祈る、祈る

1週間以上更新しなかった。ウクライナ問題が常に心に引っかかって鬱々とし、何かを書いておこうという気にならなかったのである。 この間に「3・11」があった。理不尽で野蛮な戦争に比べれば、津波なんて実に些細な出来事である。12日に、妻が「ウグイ…

小林秀雄について(5)

普通に考えれば、前の小林の発言は、「開き直り」と言えるだろう。小林が戦時中大陸を訪ねた時に書いた文章は、決して戦争を美化するとか、侵略行為を正当化するとかいったものではないが、文学報国会の役員となったことや、その立場で、おそらくは戦意高揚…

小林秀雄について(4)

(3)を書いた時、私は「本居宣長」を用いて、小林が宣長を借りてどのように自己表現をしたか、ということを書きつなぐつもりだった。ところが、ふと「歴史」に寄り道してみようかという気持ちが兆した。 小林秀雄の歴史認識に関して論じた多くの文章の中で…

大町陽一郎氏と原田泰治氏の訃報

昨日の朝日新聞で、指揮者・大町陽一郎氏の訃報を見付けた。かなり大きなものだ。風の便りというのだろうか?不思議なことに、1~2週間ほど前、突然、私の心の中に「そういえば大町陽一郎さんって死んだんだっけか?」という疑問が浮かんだ。何のきっかけ…

人間の憂鬱

卒業式が終わって、喪失感というのか、徒労感というのか(笑)・・・いずれにしても、3年間強いられた来た緊張から解放されて、なんだか体の調子が悪い。否、体だけではない。頭の調子も悪い。頑張って何かをしよう、という気に一切ならない。 頭の調子が悪…

後生畏るべし(祝卒業)

(3月1日付「学年主任だより№37」より) 卒業おめでとう。 今日でおしまい。寂しいけれど仕方がない。3年間、できる限りのことはしてきたし、先日「最後のお話」はしたし、今日配布のPTA会報にも雑文(下部参照)を書いたので、今更何かを書くのは野…