2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

これもオオカミ少年・・・渡島駒ヶ岳に登る

下船の翌日、8月20日は渡島駒ヶ岳を登りに行くことにしていた。5:51函館発普通列車で渡島砂原(おしまさわら)まで行き、砂原岳(1112m)と駒ヶ岳(1131m)に登って銚子口駅に下りる、というおよその計画である。二つの山は、どちらも駒ヶ…

育児の墓・・・函館の町を歩く

下船時、車で来た人たちが、私たちに、どこかまで乗せていきましょうか?と声をかけてくれた。私は言葉に甘え、たまたま近くに居た女性2人とともに赤レンガ倉庫の並ぶベイエリア(函館市内観光の中心地)まで送ってもらい、地元の人たちが「函館のソウル・フ…

おしょろ丸(4)

最終日はレポート発表だった。一人持ち時間5分、質疑5分、合計10分で、15人だと2時間半かかる。船が弁天埠頭に戻り、他の研修団体が続々と下船していく中で、発表会は続いた。 実は、このレポート=修了試験となっており、しかも、問題は7月に資料が…

おしょろ丸(3)

ところで、事前に詳細な日課表が届き、当日、受け付けでは結構大量のテキスト類が配られたりしたものの、どこを見ても、船がどこに行くのかということが書いていない。岸壁を離れ、いよいよ講義本番が始まるという直前に、私は思いあまって、通路にいた航海…

「しらせ」・・・傾斜53度の驚き

ラボ・トークが終わって、週末は部活で山に行っていた。仙台一高と合同で、と言うより、まぜてもらって沢登りの体験会である。場所はいつもの大行沢(おおなめさわ=名取川源流二口水系)。 今日は、仙台の連続降雨日数記録(36日!)が途絶えた記念すべき…

文系の充実・・・ラボ・トーク第7回

昨晩は、ラボ・トーク(→とは?)第7回であった。今回の講師は、フランス文学者で青山学院大学国際政治経済学部教授・國分俊宏氏、演題は「プルースト『失われた時を求めて』への招待 〜文学・翻訳・外国語を考える〜」。 とは書いたものの、今までのような…

おしょろ丸(2)

事前に送付されてきた資料の中には、スケジュール表も入っていた。15分刻みの、なかなか過密なスケジュールだ。およそ次の通りである(以下は当日受け付け時に配られた改訂版)。初日(8月17日) 10:00船内旅行−組織説明−退船操練(避難訓練)−実…

おしょろ丸(1)

函館に戻る。 8月17日から3日間、私は北海道大学水産学部の練習船「おしょろ丸」に乗って、航海に出た。実はこれこそが、私が楽しみにしていた教員免許更新講習「選択領域」の授業だったのである。春までいた宮城県水産高校の教員間ではけっこう有名な講…

ダンプ園長逝く

続ける予定だった函館の話は中断。 昨日、帰宅したら「ダンプ園長が死んだよ」と言われて驚いた。ダンプ園長とは、かつてユニークな教育実践で全国に名を馳せた石巻の未認可保育園「わらしこ保育園」の園長・高田敏幸氏である。亡くなったのは20日夕刻。享…

函館に行く

教員免許更新講習「選択領域」を受講するため、この6日間、函館に行っていた。先日書いたとおり、残り単位は18で、所要3日なので、6日間とは言っても、往復に2日、遊びに1日、合計6日である。 いったいどんな授業が受けたくて、わざわざ自費で函館ま…

ドラッカーの箴言

高校野球甲子園大会が始まり、野球狂である愚息はテレビの前にへばりついている。愚息のテレビ中毒は一時的なものだからさほど文句を言ったりはしないが、なぜ公共放送たるNHKが、全てに優先して高校野球の全試合を中継することになっているのだろうか?…

過信は禁物「文民統制」

軍、日本で言えば自衛隊を動かす上で、「文民統制(シビリアン・コントロール)」ということが言われる。日本国憲法においては、第66条で、国務大臣は「文民」でなければならないと規定されているが、実質的にこのことが問題になるのは防衛大臣だけであろ…

核兵器禁止条約

今日も寒い。石巻の最高気温は、昨日より更に下がって22.5℃。 北朝鮮とアメリカの関係がますます怪しい。本当にただの挑発合戦で終わってくれるのかな?北朝鮮はもとより怪しいが、アメリカの大統領も大統領で、とても「まとも」とは言えない人である。…

心地よきロマン派とお酒

今日も雨が降ったり止んだり。関東地方で軒並み36℃を超え、37℃を超えたところすらあったという今日、石巻の最高気温は23.5℃だった。半袖半ズボンでは肌寒く、窓を閉め切って1日を過ごした。いったい何なんだろう? さて、6日に宮教大に行った時、…

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本当は昨日から明日まで山岳部の合宿で、今頃は船形山の山中にいる予定だった。ところが、台風5号の進路が、予報の更新のたびに東へとずれ、ストライクになりそうになったので中止とした。それなりに立派な小屋があるならともかく、テント泊で、時間30ミ…

主権者に喝!!・・・道徳の教科化

教員免許更新講習の「必修領域」というのは、昨日書いたとおり、日本の教育制度や海外の教育事情を教えると決まっているのだが、聞くところによれば、話の中で必ず「学習指導要領」に触れなければならないといった義務が課せられているらしい。いかにも文科…

教員免許更新講習

先月の末に、今年の夏休みは忙しい、その理由のひとつに教員免許更新講習というのがある、ということを書いた。そう、悪名高き例の講習である。 教員の資質を向上させなければならない、しかし、簡単にそれを実現させる方法なんてあるわけがないし、教員免許…

中国共産党の変質・・・劉暁波氏の死から(6)

羅鋼と王培元は次のように言う。「延安の文芸座談会においては、激しい論争が出現したとはいえ、議論する双方の態度は、基本的に対等平等であった。後の会議になると、延安文芸座談会のように言いたいことを言い、思想上の論戦を展開し、民主的雰囲気に満ち…

中国共産党の変質・・・劉暁波氏の死から(5)

文芸座談会に先立つ1942年4月7日、中共中央は整風運動を推進していく上で必読とされる文献18を、幹部試験の試験範囲として指定し、『解放日報』紙上で発表した。その中で最も古い文献は古田会議の決議(→今回の連載(1)=こちら参照)第1章である…

全国総文祭「小倉百人一首かるた」

ほぼ全面的に猛暑日、所によっては37度を超えたという九州の方々には申し訳ないが、爽やかというか、本当に信じられないくらい寒い一日だった。(そう言えば、昨晩は、石巻川開き祭りの花火大会だったが、これまた、長ズボンに長袖を羽織って行ったのに寒…

中国共産党の変質・・・劉暁波氏の死から(4)

1942年2月、毛沢東は王明を排斥するために「整風運動」を開始する。前回(→こちら)書いたとおり、王明を名指しで批判するというよりは、主観主義と宗派主義という得体の知れない「主義」を攻撃するという間接的な方法であった。毛は、彼自身が誰のどこ…