2002-01-01から1年間の記事一覧

情報はむしろ過剰である

昨日、生徒会誌に載せるための座談会というものがあり、私は、なぜか今年も呼ばれて(呼んでいただいて?)参加した。そこそこは面白かったのだが、まぁ、座談会というよりは、教員が説教する会のような感じも多少はした。 進路を選択するための情報がもっと…

戦争を防ぐもの

8月6日は広島の、9日は長崎の原爆忌で、15日は終戦記念日であった(常識)。そこで、8月には毎年、テレビや新聞で太平洋戦争についての多様な特集が組まれる。私も現代日本の出発点を確かめるという作業にはとても大きな意義を感じるので、右から左ま…

ワールドカップ雑感 その2

何年先、何ヶ月先、何日先と思っていたワールドカップも終わってしまった。終わってしまうと、あっけないほどに早かった。万事そんなものである。 誤解されるのを覚悟で言えば、私はスポーツが嫌いだ。とは言っても、自分でするのは大好きだ。嫌いなのは「国…

ワールドカップ雑感

「何、大騒ぎするほどのものか・・・!」と鼻先で笑い、切符を手に入れようなどという気もなかった私であるが、いざ始まると、けっこう感心しながらテレビを見ている。日本vsトルコの直前など、インターネットで闇売りチケット探しまでしてしまった(最安値が1…

競争と本質

県総体期間中、当然、私はワンゲルの諸君と山へ行っていた。「登山競技」とは何を競うのか、と実にしばしば尋ねられるのであるが、この疑問は正しい。本来、競争に馴染まないことを無理に競争に仕立て上げているのだから・・・。登山競技は、テントの設営、医療…

個性的な教師の消滅

教育実習最終日であった昨日の夜、私は6名の実習生と街へ繰り出した。実にいろいろなことを語り合い、大変楽しかった。みんな、ただ単に教員になりたいというだけでなく、各自、自分なりの理想の教育観というか教師像というものをしっかり持っており、少し…

秘訣はゲーム化・お祭り化

勉強するというと、苦しく、つらい、地道な作業のイメージばかりが強いのではないか?しかし、物事は、見方・考え方を変えることによって、実に様々な姿を見せる。例えば、以前、私は一浪して大学合格を決めたある卒業生から、次のような手紙をもらったこと…

マイヨールの死と訃報の意味

前回、適当な新聞記事がなかったので、このプリントの裏に、池澤夏樹という作家がジャック・マイヨールという人について書いた文章(『クジラが見る夢』の一部)を印刷しておいた。新聞記事の補欠とはいえ、なかなかいい文章だと思う。しかし、私は、池澤と…

卒業生のメールから

1月13日、ある卒業生から、珍しく長いメールを受け取った。このメール自体、なかなか含蓄に富むものなので、一部を引用しよう。 「2ヶ月間の休業、1ヶ月の入院生活は灰色ではありましたが、資格試験を受けたり、今まで読んでいなかった本を20冊ほど読…

スペイン強盗体験記

謹賀新年 新しい年になった。特別、何か事故があった、病気になった、という連絡が入っていないので、みんな平穏無事で実り多いお正月を過ごしたものと思う。まずはめでたい。 何のことはない。事故にあったのは私であった。ちょっとした故あって、今年はい…