2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ドイツ訪問記 第七話(消費者の納得と生活の哲学)

お金に関することを長々と書いてきた割には結論がない。「算数」はいくら考えても、最後まで解決しないのである。 誤解してはいけない。私は今の日本が金銭的に貧しい、もっと消費が盛んであってもいい、などと考えているわけではない。むしろ、贅沢に過ぎる…

京都大学説明会

私が直接説明会に参加したわけではないが、参加した某先生の報告を聞いて面白かったので触れておこうと思う。私が感心したのは、例えば以下のような点だ。 1:自学自習を基本とし、必修科目を設定しない学部もある。 2:公認会計士などの資格を取るための…

仕方がないリスク

諸君も知っていることと思うが、先週の木曜日、県内某公立高校の女子生徒2名が、卒業アルバム用クラス写真撮影のため校外に出ていて、交通事故で亡くなった。何とも痛ましい話である。本人達はもとより、娘を失った家族の哀しみというものは、察するに余り…

ドイツ訪問記 第六話(物の値段と肥満の話)

【物の値段】 前回、ドイツ人の消費ということについて触れた。ここで思うのは、今回の旅行で最も驚いたことの一つである物価のことだ。 運も悪かった。私達が訪ねた時期はユーロ高が進み、1ユーロ(以後Eと略記)は170円を突破寸前、160円台の後半…

ドイツ訪問記 第五話(経済の話)

話をアルブレヒト家に戻す。 着いた日は、そのままビュルツブルグ市街を案内してもらい、翌日はローテンブルグに、翌々日はバードウィンドスハイムという町に連れて行ってもらった。この間、ゴールホーフェン内を散歩したり、隣町・ウッフェンハイムに買い物…

自分の判断と自分勝手

壱高祭が終わって一週間が経った。教員内で、今年の壱高祭はああだったこうだった、ということがよく話題になった。私は、他の先生達が生徒諸君の動きを本当によく見ているものだ、と感心することが多い。生徒指導部の先生ならともかく、それ以外の先生など…

自民党総裁選挙の憂鬱

新聞・テレビの類を見ていると、自民党総裁選挙のニュースばかりやっている。自民党の総裁は、現状においては総理大臣(首相)と実質的にイコールだから、重大問題であることには異議がない。しかしながら、なぜそれほどの重要ポストに就く人が、こう後から…

ドイツ訪問記 第四話(風景の美しさと鉄道の快適さ)

【風景の美しさ】 ドイツの風景は美しい。緑豊かで、淡い色の塗り壁と傾斜のきつい赤煉瓦の屋根を持つ家が、その緑によく調和している。どこを写真に撮っても、それが絵はがきになるほどだ。フランクフルト空港からヴュルツブルグまでも美しかったが、ヴュル…